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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000185304
提供館
(Library)
相模原市立相模大野図書館 (2210033)管理番号
(Control number)
相大-H27-034
事例作成日
(Creation date)
2015年7月29日登録日時
(Registration date)
2015年12月09日 11時51分更新日時
(Last update)
2017年08月04日 13時50分
質問
(Question)
①民法の規定にある贈与が、契約法の13種の典型契約の最初にある意味はどういうことか知りたい。
②贈与と経済活動の関係について知りたい。
回答
(Answer)
①贈与が『無償』で自己の財産を相手方に与える契約であり、他の12種は有償(お金・物など)の契約という違いがあることはわかったが、最初にある意味を定義する文献は見つからなかった。
インターネット検索で国民生活センターのPDFにあった「『ポトラッチ』という贈与が交易の最初の形態だった」という情報を提供する。
参考として以下の資料を提供した。
 『法律学全集21 契約法』
 『民法の体系』

②以下の資料を提供した。
 『“経済”を審問する』
 『贈与の歴史学』
 『街場のメディア論』
回答プロセス
(Answering process)
①法律関連の参考図書・一般書架で探す。
『法律学小辞典 第4版補訂版』 金子宏/(他)編 有斐閣 2008 【s28875813 R320.3】
p909 「典型契約」の項あり。
「法律にその名称・内容が規定されている契約類型。
民法には、贈与・売買・交換・消費貸借・賃貸借・雇用・請負・委任・寄託・組合・終身定期金・和解の13種の契約類型について規定がある(民549~696)。」との記述あり。
贈与以下の項目を確認すると、贈与が無償であるのに対して、売買以下は有償となることがわかった。
 
『法律学全集21 契約法』 来栖三郎/著 有斐閣 1997 【s07507734 324】
p1~12 序説で、「日本民法典の契約の概念は、パンデクテン式編別とともに、ドイツ民法典の影響を受けているようである。」との記述あり。
p224~248「第二章 贈与」に概念・成立・効力についての記述あり。
「売買・交換に対し贈与は『無償』で自己の財産を相手方に与える契約である(549条)」とある。

『民法の体系』 松尾弘/著 慶応義塾大学出版会 1997 【s15261639 324】
p6~7「パンデクテン体系」の項あり。
「これは概ね、①総則、②物権、③債権、④親族、⑤相続の順に民法規範を体系づけるものであるが、その体系化の原理は、より一般的な規定からより具体的な規定へと展開する方法である点に特色がある。ザクセン民法典、ドイツ帝国民法典、日本の民法典などは、この系統に属する。」との記述あり。
債権の最初に贈与があることの説明はなし。
p186~187「贈与契約」の意義・成立・効力についての記述あり。

上記の資料より、ドイツ法関連の資料を探す。
『ドイツ法入門』 村上淳一/著 ハンス・ペーター・マルチュケ/著 有斐閣 1992 【s08862526 322】
該当の記述なし。
『ローマ法の歴史』 ウルリッヒ・マンテ/著 田中実/訳 ミネルヴァ書房 2008 【s29234382 322.32】
該当の記述なし。

インターネットGoogleで“典型契約”で検索する。
国民生活センターの誌上法学講座のPDFがヒットする。
「誌上法学講座【消費生活相談に役立つ民法の基礎知識 第14回 典型契約」に「歴史的研究では、取引の原型は贈与だとするものがあります。文化人類学では『ポトラッチ』という贈与が交易の最初の形態だったとされています。」という記述あり。
http://www.kokusen.go.jp/wko/pdf/wko-201407_15.pdf (2015.12.15最終確認)

②自館OPACで“ゾウヨ ケイザイ”で検索する。
『“経済”を審問する』 西谷修/編 せりか書房 2011 【s30850564 330.4】
『贈与の歴史学』 桜井英治/著 中央公論新社 2011 【s23640857 S210.4】 
『街場のメディア論』 内田樹/著 光文社 2010 【s30023162 361.453】
を提供した。

注【 】内は自館の資料コードと請求記号
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
民法.民事法  (324 9版)
経済  (330 9版)
参考資料
(Reference materials)
『ローマ法の歴史』 ウルリッヒ・マンテ/著 田中実/訳 ミネルヴァ書房 2008
『法律学全集21 契約法』 来栖三郎/著 有斐閣 1997
『法律学小辞典 第4版補訂版』 金子宏/(他)編 有斐閣 2008
『民法の体系』 松尾弘/著 慶応義塾大学出版会 1997
『ドイツ法入門』 村上淳一/著 ハンス・ペーター・マルチュケ/著 有斐閣 1991
『“経済”を審問する』 西谷修/編 せりか書房 2011
『贈与の歴史学』 桜井英治/著 中央公論新社 2011
『街場のメディア論』 内田樹/著 光文社 2010
キーワード
(Keywords)
民法
贈与
典型契約
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
言葉
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000185304解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決