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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000184651
提供館
(Library)
石川県立図書館 (2110016)管理番号
(Control number)
0000001325
事例作成日
(Creation date)
2015/08/31登録日時
(Registration date)
2015年11月29日 00時30分更新日時
(Last update)
2015年12月05日 14時47分
質問
(Question)
加賀藩時代の富突、富くじについて。史資料、参考文献を教えて下さい。
①加賀藩の姿勢と富突のしくみ、(写真がありましたらそれも)②どの寺社で行っていたか、③その回数、④当たった人、外れた人のようす、⑤全国のようす(参考文献のみ)  などを調べています。
回答
(Answer)
①~④について
・『加能郷土辞彙 改訂増補』に「寛延3年4月藩吏青地弥四郎蕃宣が年寄奥村修古に提出した稟請書に、近時能登の幕僚及び富山藩に富突の流行を来し、加賀藩の庶民も之を買い入れるものあり。(中略)之に因って略富突の加賀藩に起こらんとする時期を察し得る。」以下、「藩政の末期に及んでは富突再び大いに行はれ、公共の費用を補充する方法としてこれを利用したものすらある。石川県郡鶴来町及び松任町はそれで、天保以降橋梁の改修、社寺の再興、窮民の救済等の為巨資を要する際、藩の免許を得て富突を公開した。富突は又富籤とも言はれた。」と1/4ページにわたり概要が記載されていました。

・『石川県史 第2編』に寛延3年からの富突の流行、明和3年の富突禁止令、実施場所および回数とともに頼母子について記載ありました。また、すでにお調べの『三州奇談』引用「彼札開の日に至りては、一心に神仏を念じ、拳を握りて待つ。」という記述がありました。

・『立山信仰の歴史と文化』「第四章 加・越・能における富突興行 -恵民禄仕法および調達銀仕法の背景-」に「本稿は」、加・越・能三州すなわち、加賀藩および富山藩における富突興行の例をあげ、かつ恵民禄仕法および調達銀仕法の分析、さらにその財政政策の意義批判におよぶものである。」とあります。こちらには、資料からの引用が多数掲載されていますので、論文をご確認下さい。

・禁令について『加賀藩御定書 後編』に「富突・頼母子等停止之儀觸」が、「えぬのくに」59号に「加賀藩並びに大聖寺藩が発令した富突札の禁令について」が掲載されていました。

・『富山藩』『富山県の歴史』に、富山藩の富突について簡易な記述がありました。

⑤について
・『国史大辞典 10』に「富籤 近世における興行的賭博の一つ。番号入りの富札を売り出し、後日、公開の抽選によって当選者に賞金を与える基本方式は、現行の富籤と同じである。これを富突(とみつき、略して富)と称したのは、木箱に入れた木札を蓋の小穴から錐で突く抽選方法に基づく。」以下、起源や実施地、文献の記述がありました。「その後、消長はあるが御免富は続き、化政期には江戸だけで15ヶ所、その年間興行回数は120に及び、3日に一度は富籤が催される割合であった。」や賞金還元率、札料と最高賞など、具体的な数値も記載され、末尾に参考文献が紹介されています。
その他『日本経済史研究』『講座日本風俗史 第6巻 「近世の富籤」』『徳川幕府と巨大都市江戸』『日本史学年次別論文集 近世2-2006年』がありました。

・インターネットで、以下のページがご覧いただけます。 ※平成27年8月25日 確認
富山県立図書館古絵図・貴重書ギャラリー「野積谷富突余銀配当之事ニ付留」( http://www.lib.pref.toyama.jp/gallery/collection/pagelist.aspx?isnvmngcd=1%3a1781
富山県立図書館古絵図・貴重書ギャラリー「外勤留」 画像71-72
http://www.lib.pref.toyama.jp/gallery/collection/pagelist.aspx?isnvmngcd=1%3a1118
国立国会図書館デジタルコレクション『昔の金沢』( http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1178674 ) 97-98コマ(163-164p)
「幕末の富くじなど初公開 美川の呉竹文庫 25日から 豪商・熊田家文書も」 北国新聞(朝刊) 1989-10-18
(石川県内新聞記事共同データベース  http://www.library.pref.ishikawa.lg.jp/index.html
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
『三州奇談』の巻之五「倶利伽羅」、巻之二「非無奇論」に富突の話がでています。相当加熱していた様子がうかがえます。東洋文庫、国史大辞典、古事類苑などの辞書は調べました。
NDC
日本史  (21 9版)
参考資料
(Reference materials)
1 加能郷土辞彙 改訂増補 日置 謙∥編 北国新聞社 1979.6 K030/1 634-635p

2 石川県史 第2編 石川県∥編 石川県図書館協会 1974 K209/24/2 675 ~ 678p

3 立山信仰の歴史と文化 高瀬/重雄?著 名著出版 1981.3 163.1/5 300-323p

4 加・越・能における富突興行 高瀬 重雄∥著 金沢経済大学 1977.12 K342/3

5 加賀藩御定書 後編 加賀藩∥編 石川県図書館協会 1981.3 K320/27/2 792p

6 加賀藩並びに大聖寺藩が発令した富突札の禁令について 江沼地方史研究会 えぬのくに」59号 「えぬのくに」59号 97-99p

7 富山藩 坂井誠一∥著 巧玄出版 1974 K230/1005 269-271p

8 富山県の歴史 深井/甚三?著 本郷/真紹?著 山川出版社 1997.8 210.1/10025/16 179p

9 国史大辞典 10 国史大辞典編集委員会?編 吉川弘文館 1989.9 R210.03/95/10

10 日本経済史研究 幸田/成友?著 大岡山書店 1928 332.1/100 271-291p

11 講座日本風俗史 第6巻 「近世の富籤」 原島 陽一 雄山閣出版 1959 382.1/コ-6 203-228p

12 徳川幕府と巨大都市江戸 竹内/誠?編 東京堂出版 2003.10 210.5/10165 212-233p

13 日本史学年次別論文集 近世2-2006年 学術文献刊行会?編集 朋文出版 2008.8 210.04/10136/006-4 263-212p
キーワード
(Keywords)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000184651解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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