レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014/11/23
- 登録日時
- 2015/10/03 08:12
- 更新日時
- 2016/01/15 14:44
- 管理番号
- 埼熊-2015-050
- 質問
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解決
視覚情報の優位性について、インターネットでの情報によると80%程度が視覚から情報を得ているとある。このデータが載っている本を探している。
- 回答
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次の資料を紹介した。
『産業教育機器システム便覧』(教育機器編集委員会編 日科技連出版社 1972)
p4に「図1.2 五感による知覚の割合」が掲載されている。
上から「味覚1.0%、触覚 1.5%、臭覚 3.5%、聴覚 11.0%、視覚 83.0%」と図示されている。
『屋内照明のガイド』(照明学会編 電気書院 1980)
p9に「表1-1 人間の5官の情報能力」が掲載されている。表中に、感覚の種類とそれぞれの情報能力の割合が図示されており、
上から「視覚(目)87.0%、聴覚(耳)7.0%、嗅覚(鼻)3.5%、触覚(皮膚)1.5%、味覚(舌)1.0%」となっている。
- 回答プロセス
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参考図書を〈知覚〉をキーワードに調査したが情報は得られなかった。
《Google》(https://www.google.co.jp/ Google 2014/11/23最終確認)を〈視覚情報 & 割合〉また〈視覚情報 & 8割 & 文献〉で検索し回答資料の情報を得た。
回答資料以外の調査資料は次のとおり。
以下の資料には、視覚情報の優位性についての記述はあったが、具体的な割合を示すデータは見当たらなかった。
『新編感覚・知覚心理学ハンドブック』(大山正〔ほか〕編 誠信書房 1994)
p81「(8)視覚優位(視覚的捕獲)-視覚・触覚間不一致情報、視覚。身体運動感覚間不一致情報(ビックリハウス現象など)、選択反応事態での視覚優位、音源定位(腹話 術)、プリズム順応などにみられる視覚優位の解決など」あり。
p88「3・6 視覚優位(視覚的捕獲)」に2ページにわたり解説があるが、割合を示すデータなし。
p170- 172 視覚優位に関する詳しい記述があるが、割合を示すデータなし。
『心理学総合事典』(佐藤達哉〔ほか〕編 海保博之監修 朝倉書店 2006)
p185-187「8.5.3 視覚優位」の項目あり。「ヒトの知覚においては、情報量が多くその信頼性も高いという理由から、視覚モダリティ(様相)が他のモダリティに対して優位となる場合が多いといわれている。」とあり。
『APA心理学大辞典』(APA〔編纂〕 培風館 2013)
p335「視覚優位〔visual dominance〕」「聴覚や他の刺激が同時に呈示されているときでも、視覚刺激が優先されて気づくようになる傾向のこと。」とあり。
『食べることの心理学 食べる,食べない,好き,嫌い』(今田純雄編 有斐閣 2005)
p105「視覚の優位性」に関する考察があるが、割合を示すデータなし。
『講座感覚・知覚の科学 5 感覚・知覚実験法』(内川惠二総編集 朝倉書店 2008)
p178-181「7.5 視覚と他感覚の相互作用実験」に「視覚と聴覚の相互作用実験」についての記述あり。
「視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚の間で相互作用が」起こり、これを 共感覚と呼ぶ。「視覚と聴覚の間の相互作用は、対象の位置の知覚において生じる。」「音源定位における視覚優位効果として、現象的に古くから知られているのが腹話術効果である。」等の記述はあるが、具体的な数値はなし。
以下の資料には、質問に該当する記述は見当たらなかった。
『新編感覚・知覚心理学ハンドブック 2』(大山正〔ほか〕編 誠信書房 2007)
『誠信心理学辞典』(外林大作〔ほか〕編 誠信書房 1981)
『心理学事典』(平凡社 1981)
『実例心理学事典』(フランク・J.ブルノー著 青土社 1996)
- 事前調査事項
- NDC
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- 普通心理学.心理各論 (141 9版)
- 参考資料
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- 『産業教育機器システム便覧』(教育機器編集委員会編 日科技連出版社 1972)
- 『屋内照明のガイド』(照明学会編 電気書院 1980) , ISBN 4-485-66510-0
- キーワード
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- 認知科学
- 視覚
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000181979