レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年08月01日
- 登録日時
- 2015/09/17 14:01
- 更新日時
- 2016/02/13 18:00
- 管理番号
- 長野市立長野-15-015
- 質問
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解決
銅の仏像を作っているが、作り方や歴史が載っている本はあるか。
- 回答
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下記参考資料を提示し回答とした。
- 回答プロセス
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作っている銅の仏像とは具体的にどのようなものなのか確認したところ、銅の上に黄金をコーティングした非常に高価で小さな仏像のことだそう。個人のお守り(懐に入れるなど)としての意味合いが強く、あまり世に出回っていないのではないかとのこと。
館内opacにて【仏像 銅】をキーワード検索する。ヒットした資料の中で該当していそうな資料を直接あたる。どうやら「小金銅仏」と呼ばれている仏像であることがわかる。ただ「小金銅仏」の規定を正確に定めることは難しいようだったので、「小金銅仏」について少し調べてみることにする。
日本の寺院にあるような本尊としての大像の金銅仏は、天皇や側近の発願によって造られたのに比べ、個人で発願して造る場合は、金銅という高価な材料を用いての仏像であるがため、小像とならざるを得なかったようだ。しかしその結果として、願掛けのような目的で寺に納められたものや、個人の念持仏・縁者の供養のために寺に入ったものなど、全国に多数現存しているとのこと。ただ、個人所蔵のものが世に出てくることは少ないため、どのくらいの「小金仏像」が現存しているかはわかっていない。
下記参考資料に作り方・歴史・小金銅仏所蔵寺社分布図等が載っていたのでご案内し、補足として調査内容を伝える。
- 事前調査事項
- NDC
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- 仏像 (718)
- 参考資料
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- 『小金銅仏の魅力』村田 靖子/編著 里文出版 2004.01 <718ム> (p139 小金銅仏の鋳造方法 p183 日本の小金銅仏 p183-p202 日本の小金銅仏)
- 『小金銅仏』松原 三郎/著 東京美術 1979 <718マ> (p261 小金銅仏とは p263-323 歴史(飛鳥時代~鎌倉時代) p362 小金銅仏所蔵寺社分布図)
- 『韓国金銅仏研究』松原 三郎/著 吉川弘文館 1985.06 <718マ>
- キーワード
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- 銅
- 仏像
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000180082