レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年07月15日
- 登録日時
- 2015/09/16 11:25
- 更新日時
- 2015/09/16 11:25
- 管理番号
- 9000013292
- 質問
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解決
平安時代の貴族は、あかりは何を使っていたのか。また、燃料には何の油を使っていたのか。
- 回答
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平安時代の貴族の邸宅で使用される照明器具は高灯台が一般的で、大殿油(おおたなぶら=油でともした灯火)とも称した。ほかに手元を照らすものとして高坏灯台がある。
灯台とは、油を燃やした灯明皿を台架の上にのせて、屋内の照明に使ったもの。竿丈が1mほどのものを高灯台、50cm前後のものを切灯台という。平安以降には意匠にも変化があらわれ、布や紙などで覆いをつけた便灯台や、食べ物を盛る高坏を利用した高坏灯台も使用された。
移動の際には松の木を細く割って炭火であぶって黒く焦がし、手元を紙で巻いた脂燭(しそく=紙燭とも書く)や、道路や庭などの屋外では松明などが用いられた。
油に何を使用したか定かではないが、ごま油やエゴマ(荏胡麻)の油、椿や麻の実などの油が使われていたものと思われる。
- 回答プロセス
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・「平安」「貴族」「あかり」など、キーワードで検索
・210.36の書架を見る。
・民具の参考図書を見る。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210 9版)
- 衣食住の習俗 (383 9版)
- 参考資料
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- 『千年の都平安京のくらし』 (鳥居本 幸代/著 春秋社)(p237-241)
- 『平安京のニオイ』 (安田 政彦/著 吉川弘文館)(p135-139)
- 『絵引民具の事典』 (岩井 宏實/監修 河出書房新社)(p193-194)
- 『日本民具辞典』 (日本民具学会/編集 ぎょうせい)(p12,385-386)
- 『全集日本の食文化』第5巻 (芳賀 登/監修 雄山閣出版)(p19-20)
- キーワード
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- 平安時代
- 灯台
- 高灯台
- 高坏灯台
- 大殿油
- ごま油
- 荏胡麻
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000179889