レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年5月26日
- 登録日時
- 2015/08/26 15:57
- 更新日時
- 2015/09/13 10:16
- 管理番号
- 2015.9-03
- 質問
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解決
ダム周辺に植えるのに適した樹木を知りたい。
- 回答
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1 『ダム湖・ダム河川の生態系と管理:日本における特性・動態・評価』P111-119
試験湛水で枯死した樹木はクリとコナラが多いことが分かる。ミツバアケビ・ヤマウグイスカグラも消失したと記載がある。
『ダムと環境の科学3:エコトーンと環境創出』P63-75
「コナラやクリは生育しにくく耐水性の高いヤナギ等が生育する。」とあり、既設ダムの例としてイタチハギ、ヤナギ類は100日以上冠水する範囲にも定着していることが分かる。
2 『河川における樹木管理の手引き 河川区域内における樹木の伐採・植樹基準の解説』P62-63
「高水敷に植樹する際に樹種に求められる適性」表と「遊水地における植樹の基準」が載っている。また、「成木時には枝下高が高く、樹冠幅が極端に大きくならない樹種を選定することが望ましい。」と記載されている。
3 『ダム湖岸緑化の手引き(案)』(国土交通省河川局河川環境課)
4 http://www.mlit.go.jp/river/shishin_guideline/dam6/pdf/koganryokuka_tebiki.pdf(最終アクセス2015/8/28)
第2章2-1-5「緑化植物の選定」の項に「ダム湖岸における緑化植物一覧表(木本類)」があり、導入可能な冠水条件や国内における分布地域等が分かる。植物の選定のみならず、施工法や事例も載っている。
「外来種のイタチハギ・・・(中略)・・・積極的な導入種としては位置づけない。」
「樹木の耐冠水日数は冠水時期や地方によって異なる。可能な限り近隣の既設ダムにおける実績を参考にすることが望ましい。」との記載もある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 河海工学.河川工学 (517)
- 参考資料
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谷田一三, 村上哲生 編 , 谷田, 一三, 1949- , 村上, 哲生, 1950-. ダム湖・ダム河川の生態系と管理 : 日本における特性・動態・評価. 名古屋大学出版会, 2010.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010896160-00 , ISBN 9784815806408 (P111-119) -
谷田, 一三, 1949- , 江崎, 保男, 1951- , 一柳, 英隆. ダムと環境の科学 3. 京都大学学術出版会, 2014.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I025915427-00 , ISBN 9784876983803 (P63-75) -
リバーフロント整備センター 編 , リバーフロント整備センター. 河川における樹木管理の手引き : 河川区域内における樹木の伐採・植樹基準の解説. 山海堂, 1999.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002826347-00 , ISBN 4381013549 (P62-63)
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谷田一三, 村上哲生 編 , 谷田, 一三, 1949- , 村上, 哲生, 1950-. ダム湖・ダム河川の生態系と管理 : 日本における特性・動態・評価. 名古屋大学出版会, 2010.
- キーワード
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- ダム
- 樹木
- 植物
- 植生
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000179008