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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000177846
提供館
(Library)
埼玉県立久喜図書館 (2110009)管理番号
(Control number)
埼熊-2015-032
事例作成日
(Creation date)
2014/09/25登録日時
(Registration date)
2015年07月29日 14時17分更新日時
(Last update)
2015年10月14日 09時30分
質問
(Question)
中央アジア・カスピ海に居住していたスクテヤ人という民族の興亡(盛衰や民族移動の経緯等)について知りたい。
回答
(Answer)
次の資料を紹介した。
1 『世界大百科事典 2005年改訂版 14(シヨオ-スキ)』(平凡社 2005)
 p680-681〈スキタイ Skikn[ロシア] Skythai[ギリシア]〉の項
 「ギリシャ人のいうスキュティアSkytia地方に居住した騎馬遊牧民族。前6世紀から前3世紀にかけて、この地方に強大な遊牧国家を建設した。この民族の起源についてはまだ不明なところが多いが、イラン系民族であろう。(中略)ヘロドトスによれば、スキタイ人は農耕をせず、生計は家畜にたよっている。(中略)スキタイ人の一部は(中略)カフカス山脈を越えて西アジアに侵入し、キンメリア人とともにアッシリア帝国衰退の一因をつくた。アケメネス朝ペルシアの時代になると、スキタイは、ダレイオス1世の大軍遠征をこうむる。(中略)出没自在のスキタイ人はペルシア軍を悩ませ、たいした戦果のないままに退却させた。しかしペルシア帝国の領域拡大で、その後のスキタイ勢力圏はいちじるしく狭められ、スキタイ人は黒海北岸に点在するギリシア人植民都市と交易を通じて共存共栄をはかった。前3世紀になってスキタイと近縁関係をもち、その東方に住んでいたサルマートが大挙ドン川を渡ってスキタイ領に侵入し、スキタイ人はクリミア半島に追いこまれ、そこに小王国をつくって、わずかに余勢を保つのみとなった。」
2 『聖書辞典 新共同訳』(キリスト新聞社 1995)
 p266-267〈スキタイ人 Scythian〉の項 
「言語はイラン語、血統はモンゴル系の遊牧民族で、前1000年期初頭に、南西ロシアと呼ばれる地域に侵入した。ギリシア人は彼らを「スキタイ族」と呼んだ。前7世紀後半、スキタイ族はクリミア人を征服し、その侵略の余波は南方に伸び、シリア、パレスチナ、遠くエジプト国境にまで及んだ。」

※Skytiaの読み方は、資料によって異なる。
・スキュティア
・スキティア
・スキュタイ
・スキタイ
・スクテア

3 『興亡の世界史 02 スキタイと匈奴遊牧の文明』(青柳正規〔ほか〕編 講談社 2007)
 p61-98「第二章 スキタイの起源」
 p88 図「キンメリオイとスキタイの西アジア侵入ルート」
4 『江上波夫文化史論集 5 遊牧文化と東西交渉史』(江上波夫著 山川出版社 2000)
 p103-112「ユーラシアにおける頭皮剥奪の風習 スキタイの起源の問題に寄せて」
 p113-180「スキタイ系遊牧文化」
5 『スキタイ騎馬遊牧国家の歴史と考古 ユーラシア考古学選書』(雪嶋宏一著 雄山閣 2008)
 考古学見地からの資料
6 『黒海沿岸の古代ギリシア植民市』(篠崎三男著 東海大学出版会 2013)
  以下に挙げる『岩波講座*世界歴史 12』と全く同じ内容。
 p270-289「古代ギリシア人のスキュタイ観」 
 p318-348「初期ギリシア文学におけるスキュティアとスキュタイ人」
7 『岩波講座*世界歴史 12 遭遇と発見』(樺山紘一〔ほか〕編集 岩波書店 1999)
 p111-132 篠崎三男「古代ギリシア人のスキュタイ観」
 p112「スキュタイ人に関する我々の情報の多くは、前五世紀の後半に書かれたヘロドトスの『歴史』第四巻の「スキュティア誌」に依存している」
 p117「スキュタイ人に関する最も重要な情報源であるヘロドトスの『歴史』は、ギリシアの最盛期である前五世紀の後半、おそらく前四三〇年代に著された。すでにわが国では、藤縄謙三のヘロドトスに関する包括的な研究で「スキュティア誌」は余すところなく分析されている」
 ※この研究書は『歴史の父 ヘロドトス』のこと。
8 『歴史の父 ヘロドトス』(藤縄謙三著 新潮社 1989)
 p193-220「第四章 スキュティア」
9 『歴史 中』(ヘロドトス〔著〕 松平千秋訳 岩波書店 2007)
 p7-131「巻四(メルポメネの巻)」にスキュタイ人の詳細な記述あり。
10 『江上波夫著作集 6 騎馬民族国家』(江上波夫著 平凡社 1986)
 p36-49「ユーラシアにおける騎馬民族─スキタイ」
 p46「スキタイはもともとはアジアに居住していた遊牧民であったが、マッサゲテのために戦いに敗れて、圧迫され、ヴォルガ河を渡って南ロシアに移住したものだという、ヘロドトスが紹介したスキタイの伝承にも矛盾しない」とあり。
11 『騎馬民族と日本人』(武光誠著 PHP研究所 1994)
 p24-27「スキタイの戦士たち」
 p26「かれらは、紀元前六世紀以後、強大化した。そしてローマの歴史家ヘロドトスの著作『歴史』の中で大きくとり上げられている。」
回答プロセス
(Answering process)
参考図書の調査により、スクテヤの表記Skytiaが判明し、カタカナ表記が複数あることがわかった。
自館目録を〈スキタイ〉や〈スキュティア〉等で検索しヒットした資料を調査した。
また、ヘロドトスや騎馬民族・遊牧民族関係の図書を調査した。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
古代ギリシア  (231 9版)
参考資料
(Reference materials)
『世界大百科事典 2005年改訂版 14(シヨオ-スキ)』(平凡社 2005), ISBN 4-582-03200-1
『聖書辞典 新共同訳』(キリスト新聞社 1995), ISBN 4-87395-268-9
『興亡の世界史 02 スキタイと匈奴遊牧の文明』(青柳正規編 講談社 2007), ISBN 978-4-06-280702-9
『江上波夫文化史論集 5 遊牧文化と東西交渉史』(江上波夫著 山川出版社 2000), ISBN 4-634-67140-9
『スキタイ騎馬遊牧国家の歴史と考古 ユーラシア考古学選書』(雪嶋宏一著 雄山閣 2008), ISBN 978-4-639-02036-3
『黒海沿岸の古代ギリシア植民市』(篠崎三男著 東海大学出版会 2013), ISBN 978-4-486-01987-9
『岩波講座*世界歴史 12 遭遇と発見』(樺山紘一編集 岩波書店 1999), ISBN 4-00-010832-8
『歴史の父 ヘロドトス』(藤縄謙三著 新潮社 1989), ISBN 4-10-373401-9
『歴史 中』(ヘロドトス〔著〕 松平千秋訳 岩波書店 2007), ISBN 4-00-334052-3
『江上波夫著作集 6 騎馬民族国家』(江上波夫著 平凡社 1986), ISBN 4-582-49206-1
『騎馬民族と日本人』(武光誠著 PHP研究所 1994), ISBN 4-569-54534-3
キーワード
(Keywords)
スキタイ
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
地名
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000177846解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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