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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000177842
提供館
(Library)
埼玉県立久喜図書館 (2110009)管理番号
(Control number)
埼熊-2015-028
事例作成日
(Creation date)
2014/09/17登録日時
(Registration date)
2015年07月29日 13時46分更新日時
(Last update)
2015年11月16日 16時23分
質問
(Question)
新島襄が米国のアーモスト大学で行った卒業スピーチの内容を知りたい。このスピーチの内容に感銘し、多くの寄付が集まったらしい。
回答
(Answer)
新島襄がスピーチを行って多額の寄付を得たのは、アマースト(アーモスト)大学ではなく、キリスト教海外宣教団体の一つであるアメリカン・ボードの年会に於いてであった。
内容については、この年会を取材したスピーチを含む新聞記事の全文(英文)及び翻訳が掲載されている資料が見つかった。
なお、新島は帰国後、このスピーチを記した文書を出しているが、アメリカで話した内容と異なるもよう。

記述のあった以下の資料を紹介した。
1 『新島襄 良心之全身ニ充満シタル丈夫 ミネルヴァ日本評伝選』(太田雄三著 ミネルヴァ書房 2005)
 目次を確認するが、アマースト大学でのスピーチに関する事項なし。
 p175-184「ラトランドでの訴え」
 p175-176に、「新島が帰国する直前の1874年10月9日にラトランドで開かれた、アメリカのキリスト教海外宣教団体の一つであるアメリカン・ボードの大会で劇的な訴えを行い、将来同志社創立への財政的な面での第一歩となった約五千ドルの寄付金を即座に得たという有名なエピソードである。」とあり。質問はこのスピーチのことと思われる。
p177-178「キリスト教色の強い訴え」に、スピーチの抄訳あり。
 p179-180「後の演説内容書き変え」
 p179に「しかしながら、この時から八年あまり経った一八八三年四月に新島自身が書いた「同志社設立の始末」に紹介されているこの演説の内容は、同じ演説とは思えないほど調子が違っている。驚いたことにそこにはキリスト教に対する何の言及もない。」とあり。
2 『新島襄の世界 永眠百年の時点から』(北垣宗治編 晃洋書房 1990)
 p199-220 オーテス・ケーリ著「ラットランドと新島襄と同志社」
 ラットランド・ウィークリー・ヘラルド1874年10月15日の新聞記事(上記アのp177-178に出てくる記事)の掲載部分の写真あり。英文全文と翻訳が掲載されている。
3 『同志社百年史 通史編 1』(同志社 1980)
 p17-20「一新聞記者の目に映じた新島」の項
 ラットランド・ウィークリー・ヘラルドの記事による新島のスピーチが掲載されている。
 p19-20「紹介をうけたジョゼフ・ニーシマ師は次のように語った。救い主は弟子たちと別れるにさいし、行って福音を述べ伝えよ、と命ぜられました。(中略)主につき従い、もう泣くことをやめたいと思います。」とあり。
4 『同志社百年史 資料編 2』(同志社 1979)
 巻末-年表p1
 「1874.10.9(明治7) 新島は、バーモント州ラットランドで開かれたアメリカン・ボード海外伝道部第65回年会の最終日、日本赴任の挨拶を述べるため演壇にたち、祖国にキリスト教主義学校設立のための募金を訴え、5,000ドルの寄付金をえる。」
 巻末p61-64
 英文資料1「ラットランドにおける最初の学校設立趣意発表」(明治7年10月15日)あり。
5 『新島襄全集 1 教育編』(新島襄〔著〕 新島襄全集編集委員会編 同朋舎出版 1983)
 帰国後に書かれた以下の3つの文書に、スピーチ内容が記述されている。(上記1のp179-180で言及されているもの)
 p33-35「11 同志社学校設立ノ由来」
 p72-75「16 同志社設立の始末」
 p90-94「22 同志社英学校設立始末」
 ※p631の解題によると、11は16の草稿、22は解題なし。
6 『新島襄全集 8 年譜編』(新島襄〔著〕 新島襄全集編集委員会編 同朋舎出版 1992)
 p124「1874年10月8日」の項
 「演説の原稿を練る」とあり。『新島襄全集 10』への参照あり。
 p124-125「1874年10月9日」の項
 アメリカン・ボード年会最終日、新島は「日本にキリスト教主義の学校設立を訴えて五千ドルの寄付を得る。」とあり。『新島襄全集 1』(上記5)への参照あり。
7 『新島襄全集 10 新島襄の生涯と手紙』(新島襄〔著〕 新島襄全集編集委員会編 同朋舎出版 1985)
 p190に「新島の演説の記録は残っていない」とあり。ただし、注に演説に関する記事の全文(英文)が『同志社百年史 資料編』(上記4)、抄訳が『同 通史編』(上記3)に掲載とあり。
8『新島襄の生涯』(神田哲雄著 社会教育者連盟 1956)
p105-108にアメリカン・ボードの大会の様子についての記述があり、その中に、スピーチの内容がいくつか掲載されている。
回答プロセス
(Answering process)
新島襄の伝記・年譜等を確認し、そこに挙がっている参考文献を確認した。
その他調査済み資料
『新島襄 人と思想』(井上勝也著 晃洋書房 1990)
事前調査事項
(Preliminary research)
新島は、捕鯨船に乗り組み米国へ密航したが、その時の船長の世話でアームスト大学に入学したとのことである。
NDC
個人伝記  (289 9版)
参考資料
(Reference materials)
『新島襄 良心之全身ニ充満シタル丈夫 ミネルヴァ日本評伝選』(太田雄三著 ミネルヴァ書房 2005), ISBN 4-623-04296-0
『新島襄の世界 永眠百年の時点から』(北垣宗治編 晃洋書房 1990), ISBN 4-7710-0495-1
『同志社百年史 通史編 1』(同志社 1980)
『同志社百年史 資料編 2』(同志社 1979)
『新島襄全集 1 教育編』(新島襄〔著〕 同朋舎出版 1983), ISBN 4-8104-0310-6
『新島襄全集 8 年譜編』(新島襄〔著〕 同朋舎出版 1992), ISBN 4-8104-1086-2
『新島襄全集 10 新島襄の生涯と手紙』(新島襄〔著〕 同朋舎出版 1985), ISBN 4-8104-0440-4
『新島襄の生涯』(神田哲雄著 社会教育者連盟 1956)
キーワード
(Keywords)
新島 襄(ニイジマ ジョウ)
アマースト大学
アーモスト大学
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
人物 言葉
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000177842解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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