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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000176907
提供館
(Library)
京都市図書館 (2210023)管理番号
(Control number)
右中-郷土-82
事例作成日
(Creation date)
2015年07月08日登録日時
(Registration date)
2015年07月08日 13時00分更新日時
(Last update)
2015年08月04日 14時15分
質問
(Question)
梛神社(なぎじんじゃ)について知りたい。
回答
(Answer)
梛神社は京都市中京区,壬生(みぶ)寺の北にあります。社殿は隼(はやぶさ)神社と並び,向かって左が梛ノ宮です。

社伝によれば,清和天皇(貞観859~877)の時代,京都では疫病が流行しました。悪疫退散を祈願するため,播磨広峰社(ひろみねしゃ・兵庫県姫路市)から,疫病を鎮めるとされる牛頭天王 (ごずてんのう)(=素戔嗚尊・すさのおのみこと)を東山の八坂に迎えるとき,牛頭天王の神霊を一旦安置したのが神社の起源と伝えられています。梛の森に祀ったことから「梛ノ宮」と言われました。
その後,神霊を八坂にうつすとき,地元民が傘をかざして棒をふり,音楽を奏して神輿を送りました。これが祇園祭の傘鉾のはじまりだとも伝えられ,「元祗園社(もとぎおんしゃ)」とも呼ばれます。
中世以降,梛神社は衰退し,明治7年(1874)に再興されました。現在の社殿は昭和4年(1929)に再建されたものです。

神社の名前は,境内に梛の木が茂っていたことに由来します。【資料3】【資料11】
また,一説には“なぎ”は伊弉諾命(いざなぎのみこと)を祀るからとも言われます。【資料7】
5月第三日曜日に梛神社例祭が行われます。【資料5】【資料15】
回答プロセス
(Answering process)
●神社,宗教の辞典から・・・【資料1】【資料2】
 【資料1】・・・神社の由緒について。明治7年,25年,43年の三度社殿の修繕があった。
 【資料2】・・・“当地には梛の木が数万本も群生しており,源家が居住して神輿を梛の林に安置して祀った。”

●京都の事典から・・・【資料3~5】
 【資料3】・・・社名の由来。
 【資料4】・・・“祇園感神院,現八坂神社の前身とみる説もある。”
 【資料5】・・・“鳥居左手に御供石(ごくいし)があり,祇園祭にはこの石に神饌を供えることになっている。”

●京都の地理,地名に関する資料から・・・【資料6~11】
 【資料8】p542「水■宮(なぎのみや)※■は葱の旧字」という項目,(【資料10】拾遺都名所図会 巻一)と同じ内容。
 【資料9】御霊信仰の社「元祇園梛神社」。
 【資料11】収録の出来斎京土産 巻之ニ,壬生地蔵の項目に「奈祗宮(なぎのみや)」。社名の由来。

●京都のご利益に関する資料から・・・【資料12】
 【資料12】・・・“このあたりは大昔,湖の底であったためか,わき水が多く木が繁り梛の森がありました。”
 「梛ノ宮神社」縁結び祈願の神社。
  ご神木は梛の木。梛の葉は光沢があり縦の線が強いので縁結びとしての信仰がうまれた。神社ではご神前に梛の葉を供えてお守りの中に入れて信者にさずけている。
  花鎮めの神楽(疫病退散/二月節分の前夜と当日)
  例祭(八坂神社のあと祭り/昔は七月二十四日,近年は五月第三日曜日)

●国立国会図書館デジタルコレクション( http://dl.ndl.go.jp/ )で“梛神社×京都”をキーワードに検索。・・・【資料13】
 【資料13】・・・五月十七日 梛宮祭の様子記述。

●GoogleBooks( https://books.google.co.jp/ )で“元祇園社”をキーワードに検索。・・・【資料14】【資料15】
 【資料14】・・・四条通に面した案内板に書かれている内容の詳細。
 【資料15】・・・梛神社例祭について。

●京都市観光協会ウェブサイト( https://www.kyokanko.or.jp/ )“京ごよみ2015年5月号”PDFp11に「例祭・神幸祭」開催情報あり。

●過去の新聞記事を調べる。商用データベース「Gサーチ」(京都新聞)で,“梛神社”“梛ノ宮神社”“元祇園社”などをキーワードに検索。・・・ 【資料16】【資料17】

●写真掲載・・・【資料1】【資料8】【資料12】社殿白黒1枚,【資料9】石鳥居白黒1枚,【資料13】「梛社祭 八乙女」白黒1枚,【資料15】「梛神社例祭の様子」白黒3枚
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
神社.神職  (175 9版)
日本  (291 9版)
年中行事.祭礼  (386 9版)
参考資料
(Reference materials)
【資料1】『日本社寺大觀 神社篇』(藤本 弘三郎/編 日出新聞社 1933)p294
【資料2】『日本の神仏の辞典』(大島 建彦/[ほか]編 大修館書店 2001)p936
【資料3】『京都大事典』(佐和 隆研/[ほか]編集 淡交社 1984)p693
【資料4】『角川日本地名大辞典 26-[1] 京都府』(「角川日本地名大辞典」編纂委員会/編 角川書店 1982)p1051
【資料5】『京都暮らしの大百科』(梅原 猛/[ほか]監修 淡交社 2002)p182“梛神社大祭”
【資料6】『昭和京都名所図会 5 洛中』(竹村 俊則/著 駸々堂出版 1984)p317,318
【資料7】『新撰京都名所図会 巻4』(竹村 俊則/著 白川書院 1962)p120~122
【資料8】『史料京都の歴史 9 中京区』(京都市/編 平凡社 1985)口絵写真,p542,口絵解説p545
【資料9】『京都千年 2 寺と社』(赤井 達郎/編 講談社 1984)p154
【資料10】『新修京都叢書 第7巻』(野間 光辰/編 臨川書店 1967)p97
【資料11】『新修京都叢書 第11巻』(野間 光辰/編 臨川書店 1974)p532,533
【資料12】『京のご利益さん 続』(田中 泰彦/著 京都新聞社 1985)p88,89
【資料13】『若葉の京都』(田中 緑紅/著 京を語る会 1958 緑紅叢書 第13輯)p65,66
【資料14】『鴨川の謎を追って』(荒井 まさお/著 文芸社 2001)p81~85
【資料15】『京都人が書いた「京都」の本』(京都ゆうゆう倶楽部/著 PHP研究所 2008)p40~43“梛神社例祭”
【資料16】「少年勤皇隊 元気よく 20日の神幸祭控え練習 中京・元祇園梛神社」(京都新聞 2012年5月18日朝刊)p22
【資料17】「朱雀行進曲復活へ 60年ぶり 中京・元祇園梛神社 神前奏楽 17日,神 幸祭で披露 小中学生 笛や太鼓,練習励む」(京都新聞 2015年5月12日朝刊)p20
キーワード
(Keywords)
梛神社
梛ノ宮神社
元祇園社
八坂神社
牛頭天王(素戔嗚尊)
ご利益
祇園信仰
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000176907解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決