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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000171536
提供館
(Library)
埼玉県立久喜図書館 (2110009)管理番号
(Control number)
埼久-2015-028
事例作成日
(Creation date)
2014年12月7日登録日時
(Registration date)
2015年04月28日 16時28分更新日時
(Last update)
2015年07月03日 14時30分
質問
(Question)
日本は明治期から鉄道を各地に建設したが、建設に使用された鋼材がいつごろから国産化されたか知りたい。
回答
(Answer)
明治30年代にレールの国産化が始まったとの記述のある資料が見られた。明治期の鋼材輸入に関する記述のある資料を合わせて紹介した。

(1)レールの輸入に関して記述のある資料
『鉄道技術140年のあゆみ』(持永芳文ほか編著 コロナ社 2012)
 p223-238 「レールの製造は国産化が難しく、しばらく輸入の時代が続いたが、1900年(明治33年)に官営の八幡製鉄所が設立され、翌年11月からレールの生産が開始された」「1927年度(昭和2年度)の(レールの)自給率は約6割程度であったが、1930年度(昭和5年度)にはほぼすべてが国産となった」とあり。
『鉄道構造物探見』(小野田滋著 JTB 2003)
 p54 「橋桁そのものは国産でも、刻印を調べると外国製の材料を使っているものがあるが、これは輸入鋼材を加工して国内のメーカーが組立・製造したためである」
 p53-55 鋼材が貴重だった時代は古レールを再利用した、当初はほとんど外国製で、国産レールは「1901(明治34)年に官営八幡製鉄所で製造が開始されて徐々にひろまった」との記述あり。
『鉄道線路のはなし(交通ブックス 103)」(西野保行著 交通研究協会 1994)
 p138 「(鉄道が)開通して10年たたないうちに(略)鋼レールが輸入され、明治34年からわが国でも製造できるようになった」とあり。
『商品生産輸出入物量累年統計表』(島野隆夫著 有恒書院 1980)
 p353 明治4年以降の軌条(レール)の輸入量統計あり。
 明治13年以降の数値の出典は「日本貿易精覧」(東洋経済新報社 昭和10)であり、下記で確認できる。
《国会図デジタルコレクション》( http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1225462  国会図 2014/12/07最終確認)
 「日本貿易精覧」(東洋経済新報社 1935)図書館送信限定
 コマ198 輸入品表中のⅩⅤ金属製品に鉄道建設材料として「レール」「フィッシュプレート」「其の他」の項目あり。
 レールは明治13年以降、フィッシュプレートは明治38年以降の輸入量と輸入金額が掲載されている。

(2)明治期の鉄鋼輸入に関する記述のある資料
『商工政策史 17 鉄鋼業』(通商産業省編 商工政策史刊行会 1971)
 第一編第一章第一節 銑鉄レール、錬鉄レールの含まれる「T形鉄」の通関統計の数量が明治六年前後を境に急増しているとあり。明治元年から10年までの鉄鋼輸入高の表あり。
『明治の産業発展と社会資本』(高村直助編著 ミネルヴァ書房 1997)
 p309 鉄道に関する記述は少ないが、明治期の鉄鋼輸入量や需給市場、輸入鉄鋼の特質について解説されている。
『幕末明治製鉄論』(大橋周治編著 アグネ 1991)
 p440 「明治30年代に入って20万トンをこえるまでに拡大した国内鋼材市場を外国鉄鋼業と分つことができたからである」とあり。
『明治前期産業発達史資料 別冊第37の1-4』(明治文献資料刊行会 1968)
 明治22-26年の国別鉄類輸入量・金額、鉄道客車・貨車の輸入金額・車両数あり。
『明治前期産業発達史資料 別冊第38の1』(明治文献資料刊行会 1969)
 明治26-27年の鉄道用材料の国別輸入金額、輸入量合計あり。
『明治前期産業発達史資料 別冊第39の4』(明治文献資料刊行会 1969)
 明治29-30年の軌条・鉄道用材類の国別輸入金額、輸入量合計あり。
『明治前期産業発達史資料 別冊第94の3』(明治文献資料刊行会 1971)
 明治38年-41年の鉄類の国別輸入額、橋梁等に使用する「テー形、アングル形類」の明治32年-41年の輸入額・数量、40・41年の国別輸入額・数量あり。
 
(3)橋の設計者などに関する記述のある資料
『明治工業史 3 鉄道篇』(日本工学会明治工業史発行所 1929)
 橋の設計や制作がいつから国産化されたかについて記述あり。
回答プロセス
(Answering process)
調査済み資料
『鉄道施設技術発達史』(鉄道施設技術発達史編纂委員会編纂 日本鉄道施設協会 1994)『鉄の歴史と化学(ポピュラーサイエンス)』(田口勇著 裳華房 1988)『鉄の文化誌』(島立利貞著 東京図書出版会 2001)『大日本外国貿易年表 明治15・16・17年』(大蔵省関税局、大蔵省主税局第一部編 東洋書林 1990)『明治期地方鉄道史研究 地方鉄道の展開と市場形成』(老川慶喜著 日本経済評論社 1983)『鉄道-明治創業回顧談』(沢和哉編著 築地書館 1981)『明治維新の政局と鉄道建設』(田中時彦著 吉川弘文館 1963)『日本鉄道創説史話』(石井満著 法政大学出版局 1952)『日本鉄道史 上篇』(日本鉄道省編 清文堂出版 1972)『明治前期産業発達史資料 別冊第18の4、68の2~68の4、91の3』(明治文献資料刊行会)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
産業史.事情.物産誌  (602 9版)
貿易  (678 9版)
鉄道工学  (516 9版)
参考資料
(Reference materials)
『鉄道技術140年のあゆみ』(持永芳文編著 コロナ社 2012), ISBN 978-4-339-00832-6
『鉄道構造物探見』(小野田滋著 JTB 2003), ISBN 4-533-04101-9
『商品生産輸出入物量累年統計表』(島野隆夫著 有恒書院 1980)
キーワード
(Keywords)
鉄鋼
鉄道
レール
貿易品
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000171536解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決