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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000170770
提供館
(Library)
大阪府立中央図書館 (2120005)管理番号
(Control number)
6001006638
事例作成日
(Creation date)
2014/12/19登録日時
(Registration date)
2015年04月13日 00時30分更新日時
(Last update)
2015年04月13日 00時30分
質問
(Question)
コレステロールと中性脂肪の数値が高い「脂質異常症」とはどんな病気ですか?
治療法についても知りたいです。
回答
(Answer)
まず「脂質異常症」について、当館蔵書から回答します。

1.『家庭の医学 新赤本(第6版)』(保健同人社 2008.10)当館請求記号【598.3/8N】
「代謝・栄養障害と内分泌の異常」の「脂質異常症(高脂血症)」(p.670-677)の項目に「血液中の脂質(脂肪)が増えすぎた状態」という定義に続いて、次の説明があります。

 血液の液体成分である血清(あるいは血漿)の中にはコレステロール、トリグリセリド(中性脂肪)、リン脂質などの血清脂質と呼ばれる脂質(脂肪)が存在します。これらの血清脂質は、小腸あるいは肝臓などで合成され、そこから抹消の組織へと血液中を運ばれていきます。コレステロール、トリグリセリド、リン脂質はからだにとって欠くことのできない重要な物質です。ところがなんらかの代謝異常によって、血液中に増えすぎるといろいろな問題を起こしてきます。・・・・・

高脂血症の種類として、
1)高LDLコレステロール血症: コレステロール、特に低比重リポ蛋白(LDL)が増えた場合
2)高トリグリセリド血症: トリグリセリドが増えた場合
が挙げられています。

原因として、
1)続発性(二次性)高脂血症: 糖尿病などのもとになる病気や、アルコールのとりすぎが原因。一般にもとの病気を治療すると改善されてくるのが特徴。
2)原発性(一次性)高脂血症: 多くの場合、家族性、遺伝性のもの。脂肪の吸収や合成、肝臓や血液中での脂質代謝の経路の一部に欠陥がある場合。
が挙げられています。

症状は「なんら症状を呈しません」とのことですが、
1)高LDLコレステロール血症: LDLが動脈の内壁に存在する細胞に取り込まれ、動脈硬化が起こりやすい。反対にHDLが増加している人は動脈硬化性の病気にかかりにくい。動脈硬化が進んでくると、血流障害によりいろいろな臓器に症状が出てくる。例えば狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、大動脈瘤、手足(特に下肢)の抹消動脈硬化症など。
2)高トリグリセリド血症: 1)ほどではないにせよ、動脈硬化が進みやすい。
という説明があります。

「治療は食事療法が基本」として、
1)コレステロールが高い人の食事: 肥満があるか、飽和脂肪酸(動物性脂肪、乳製品、卵など)をなるべく制限し、リノール酸が主体の多価不飽和脂肪酸(大豆油、ゴマ油、紅花油、サラダ油など)を多めにとるとよい、食物繊維も効果がある、等。
2)トリグリセリドが高い人の食事: 基本的にはコレステロールが高い人の食事と同じでよいが、アルコール・糖質・脂肪を制限すること、等。
3)どちらも高い人の食事: 両方の条件を満たすような食事。
が挙げられています。

さらに、
1)生活の改善
2)運動療法
3)薬物療法
と続きます。

2.『家庭医学大全科: BIG DOCTOR』(高久史麿/総合監修 法研 2010.10)【598.3/14N】
「代謝異常で起こる病気」の「脂質異常症(高脂血症)」(p.2158-2160)に、同様の説明がありました。

また、「お年寄りの病気」の「脂質代謝異常(高脂血症)」(p.562-564)もあり、上記の説明に加えて、「・・・・・女性においては加齢とともにコレステロール値が上昇し、閉経後にピークを迎えます。・・・・・中性脂肪も閉経後に増加します。」という説明もありました。

この図書では、「・・・・・善玉といわれるHDLというリポ蛋白に運ばれているものがあります。このコレステロールは少ない方(すなわち低HDLコレステロール症)が動脈硬化を起こしやすいので、高脂血症という病名は不適切ではないかと以前からいわれていました。そこで日本動脈硬化学会では2007年度から低HDLコレステロール血症を含めた血中脂質の異常を、脂質異常症と変更しました。」とのことです。

3.『中性脂肪とコレステロール: 高脂血症を治す よくわかる最新医学』(石川俊次/著 主婦の友社 2000.8)【493.2/98N】
「高脂血症」とい病名が残っていますが、「低HDLコレステロール血症」についての説明も詳細です。

4.次に、インターネットからご覧いただけるサイトをご紹介します・
1)上記2の「日本動脈硬化学会」の「ガイドライン」最新版
診断基準についての詳細な数値等の「概略」をご覧いただけます。
「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2012 年版」(2012/12/19現在)
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002uo5n-att/2r9852000002uv7j.pdf

2)厚生労働省「脂質異常症ホームページへようこそ」(2014/12/19現在)
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/seikatu/kousi/

次の項目により、詳細な説明があります。
・脂質異常症ってどんな病気?
・脂質異常症の人って多いの?
・脂質異常症は何がこわいの?
・脂質異常症を防ぐ食事
・脂質異常症を防ぐ日常生活
・脂質異常症は検査で発見
・脂質異常症の治療法

5.最後に、当館の蔵書から、食事療法についての図書を2冊ご紹介します。
『コレステロール・中性脂肪を下げるおいしいバランス献立: 完全版(主婦の友新実用BOOKS)』(金沢良枝/[監修] 主婦の友社 2004.9)【493.2/178N】

『栄養食事療法シリーズ 3:脂質コントロールの栄養食事療法』(渡邉早苗/ほか編 建帛社 2009.3)【498.5/1850N/3】
内容は「脂質異常症、胆嚢疾患、膵臓疾患」のための食事療法です。

[事例作成日: 2014年12月19日]
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
内科学  (493 8版)
参考資料
(Reference materials)
家庭の医学 保健同人社 (670-677)
家庭医学大全科 高久/史麿∥総合監修 法研 (562-564,2158-2160)
中性脂肪とコレステロール 石川/俊次∥著 主婦の友社
コレステロール・中性脂肪を下げるおいしいバランス献立 金沢/良枝∥[監修] 主婦の友社
栄養食事療法シリーズ 3 渡邉/早苗∥ほか編 建帛社
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002uo5n-att/2r9852000002uv7j.pdf  (日本動脈硬化学会「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2012 年版」(2012/12/19現在))
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/seikatu/kousi/  (厚生労働省「脂質異常症ホームページへようこそ」(2014/12/19現在))
キーワード
(Keywords)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
その他
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000170770解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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