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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000168772
提供館
(Library)
同志社大学 今出川図書館 (3310014)管理番号
(Control number)
2014-039
事例作成日
(Creation date)
2015/3/9登録日時
(Registration date)
2015年03月09日 10時12分更新日時
(Last update)
2017年03月31日 12時05分
質問
(Question)
宮津・丹後半島から明治期にアメリカのフロリダへ入植した日本人とそのプロジェクトについて日米にわたって史実を調べています。ヤマトコロニーとよばれる入植事業で、現在はそのあとに日本庭園や博物館ができています。

①このプロジェクトのリーダーが宮津出身の酒井醸(1874年生まれ)で、同志社英学校に通っていたと思われますが、在籍の記録などがあるかどうか。名前は「襄」などと名乗っているかもしれません。新島襄に憧れたという話もあります。

②同志社の明治32年の同志社尋常中学の在籍者(卒業者?)名簿には、酒井醇という名前がありますが、これは別人かと思われます。これに関連して、同志社尋常中学(1896年に始まる)と同志社英学校(1875年に始まる)の在籍者の年齢には制限があったのでしょうか。(酒井醸が明治32年に尋常中学に在籍していたとすると、22歳になってしまう。彼は20代後半でニューヨーク大学に入学している)

③酒井醸の父は酒井隆益といい宮津でつくられた私設教育機関であり民権団体でもある天教義塾にかかわっていて、この塾の幹部である沢辺正修とも関係がありました。沢辺正修と同志社とのかかわりはどのようなものだったのか。一部には、沢辺は同志社大学創立にかかわったとも言われていますが、それはたしかかどうか。これらを知る上での資料はあるでしょうか。

④同志社とのどのようないきさつで、小室・沢辺文庫というものができたのでしょうか。
回答
(Answer)
①酒井醸氏の在籍記録は以下です。
酒井醸 普通科 在籍期間:明治27年9月~明治29年12月
本学社史資料室に問い合わせたところ、明治25年から継続して収録の学籍名簿に記録があったとのことです。こちらの名簿は、学内者(図書館所属の司書も含む)でも現物を見ることはできませんので、ご自身で記載を確認していただくことはできません。
上記の情報のみお伝えいたします。
普通科と記載がございますが、こちらはおそらく同志社普通学校のことを指すかと思われます。
その他、調査段階で入手した情報・調査に使用した資料を以下にまとめます。

・『同志社時報』(大正十三年四月一日)「死亡者氏名」欄に酒井醸氏の氏名がありました。
・ご自身でお調べのように、酒井醇氏は別人であることが、氏名が以下のように併記されていることから確認できます。
『大正十二年 校友会便覧』の内容を転記いたします。また、大正十三年の校友会便覧には酒井醸氏の名前の記載はございません。
 姓名/酒井醸 卒業年・学校別/大二入 職名・勤務先/【空欄】 住所/Yamato,Florida,U.S.A
 姓名/酒井醇 卒業年・学校別/三二尋中 職名・勤務先/会社員 住所/東京府(略)

・『大正二年 同志社校友会便覧』には、以下のように記載がございます。
「明治二十三年尋常中学校卒業(二十三名)」
姓名/酒井醇 出身府県/静岡 職業及地位/【空欄】 現住所/【空欄】
「大正二年入会者 (十四名)」
姓名/酒井醸 出身府県/京都 職業及地位/實業 現住所/Yamato,Florida,U.S.A

※校友会については、卒業生であれば卒業時に入会ということになりますが、中途退学者、教員なども入会することができます。
 卒業生以外の人も入れる枠があり、また、同志社に在籍していない人(協力者など)が入会しているケースもあります。
 酒井氏の場合は、大正2年に何らかのかたちで入会したようです。
 「校友会便覧」では、大正2年~12年まで両名の記載があり、大正13年に酒井醸氏の記載がなくなっています。

・Kamosu "Joe" Sakaiと記載されることがあるようです。Virginia Snyder CollectionではKamosu "Joe" Sakaiの名前で資料があります。
Series 9: George Morikami,Box60,
http://fauarchon.fcla.edu/?p=collections/findingaid&id=126&q=&rootcontentid=56069#id56069  [2015/3/9参照])
Gale社提供の本学契約海外人物情報データベース“Gale Biograohy in Context”に“Notable Asian Americans”を出典として、Jo Kamosu Sakaiで記述がございます。

②入学者の年齢制限については、年齢上限の記述が見当たりませんでした。
 『同志社百年史』に英学校・尋常中学校の学則に年齢・条件についての記載がありましたので、詳しくはそちらをご確認ください。

③『小室・沢辺紀念文庫目録』に同志社と沢辺氏の関係について記載がございます。まずはそちらをご覧いただき、追加調査が必要な場合は改めてご相談下さい。その他『新島襄全集』1巻(p.196)・5巻(p.321)にも、新島襄と沢辺氏の接点についての記載箇所がございます。

④『同志社百年史 通史編二』(p.1517-1518)に、小室・沢辺紀念文庫の概略について記載があります。記載箇所に複数、情報源となる同志社資料の記述もあります。
回答プロセス
(Answering process)
1.質問事項①・②について
(1)『同志社校友会便覧』(大正15年度)を確認すると、以下のように記載あり。
“姓名/酒井醇 卒業年学校別/三二尋中 職名・勤務先/会社員住所/東京府(略)“

(2)大正2年度と大正12年度の『同志社校友会便覧』に、酒井醇、酒井襄、両名の名前があることから、別人であることを確認。
 酒井襄の住所欄にYamato,Florida,U.S.Aと記載あり。大正12年以降の校友会名簿には酒井襄の記載がなくなる。

(3)『同志社時報』(大正13年4月1日)「死亡者氏名」欄に酒井襄の記載あり。

(4)社史資料センターに在籍確認したところ、酒井襄の記載あり。在籍期間は明治27年9月~明治29年12月とのこと。
 資料の閲覧については学外者・学内者(図書館員含む)ともに不可。記載情報は電話確認。

(5)『同志社百年史 資料編Ⅰ』(p.253~268)に「同志社英学校学則」「同志社尋常中学校学則」が記載あり。
入学条件の記載はあるが、年齢上限についての記載は見あたらず。
酒井襄の在籍確認の手がかりとして利用者が希望していた情報のため、名簿の記載捜索を優先させ、学則についての追加調査はせず。

(6)『同志社山脈』『同志社百年史』などの同志社資料には情報なし。

(7)本学契約データベースWhoPlusに「酒井襄」の項あり。確認するが、同志社在籍についての情報はなし。

(8)『同志社教会員歴史名簿』(p.56・57)に酒井襄の入会年月日・受洗日の記載があり、備考欄に「1899専中」と記載あり。
「専中」の意味について凡例はなく、発行元・編集者に問い合わせるが、意味は不明とのこと。

(9)Gale社提供の本学契約海外人物情報データベースGale Biograohy in Context
“Notable Asian Americans”を出典として、Jo Kamosu Sakaiで記述あり。
→ Virginia Snyder CollectionではKamosu "Joe" Sakaiの資料として以下、あり。
Series 9: George Morikami,Box60, http://fauarchon.fcla.edu/?p=collections/findingaid&id=126&q=&rootcontentid=56069#id56069  [2015/3/5参照]

2.質問事項③.④について
(1)小室・沢辺紀念文庫についての本学HP解説を紹介。
  http://library.doshisha.ac.jp/ir/digital/komuro_sawabe_kinen_bunko/commentary.html  [2015/3/5参照]

(2)『小室・沢辺紀念文庫目録』に詳細な記述あり。(参考資料も多数記載されているため、本資料を確認後、必要があれば追加調査を検討。)
→『小室・沢辺紀念文庫目録』内の記述から、『新島襄全集』に沢辺正修についての記述があることを確認。
事前調査事項
(Preliminary research)
以下のWebサイト「風」コラム内容は既読。
http://kaze.shinshomap.info/series/sekai/01.html  [参照:2015.3.2]
NDC
貴重書.郷土資料.その他の特別コレクション  (09)
近畿地方  (216)
参考資料
(Reference materials)
同志社時報. 同志社., ISSN 03893111
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000016616-00  (NCID:HU500D0192)
同志社校友会. 同志社校友會便覽. 京都 : 同志社校友會, -大正15年 (大15) ; 昭和2年 (昭2)-昭和18年3月調 (昭18.3). p. 114
同志社社史史料編集所 編 , 同志社社史史料編集所. 同志社百年史 資料編 1. 同志社, 1979.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I003676716-00  (NCID:BN01577053)
同志社大学図書館 編 , 同志社大学図書館. 小室・沢辺紀念文庫目録. 同志社大学図書館, 1991.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002118494-00  (NCID:BN06251949)
新島襄全集編集委員会 編 , 新島, 襄, 1843-1890. 新島襄全集 5 (日記・紀行). 同朋舎出版, 1984.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001682040-00 , ISBN 4810404013 (NCID:BN00185411)
記念事業実行委員会/編 , 日本基督教団同志社教会. 同志社教会員歴史名簿 : 1876‐1996. 日本キリスト教団同志社教会, 1996. (同志社教会双書 ; 1)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I043140823-00  (NCID:BN15595450)
同志社山脈編集委員会 編 , 同志社. 同志社山脈 : 113人のプロフィール. 晃洋書房, 2002.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003978732-00  (NCID:BA60107607)
同志社社史史料編集所 [編] , 同志社社史史料編集所. 同志社百年史 通史編第2. 同志社, 1979.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I000977372-00  (NCID:BN01577053)
キーワード
(Keywords)
同志社
新島襄
沢辺正修
小室・沢辺文庫
天満義塾
ヤマトコロニー
酒井醸
照会先
(Institution or person inquired for advice)
同志社社史資料センター
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査 所蔵調査
内容種別
(Type of subject)
人物
質問者区分
(Category of questioner)
社会人(一般)
登録番号
(Registration number)
1000168772解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
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