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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000168691
提供館
(Library)
千葉県立中央図書館 (2120001)管理番号
(Control number)
千県中参考-2015-7
事例作成日
(Creation date)
2014/11/05登録日時
(Registration date)
2015年03月07日 00時30分更新日時
(Last update)
2015年03月07日 08時54分
質問
(Question)
ロンドン王立協会の趣意書(設立の理念を記した文章)の邦訳を探している。
回答
(Answer)
質問中にあった組織は、英語では一般に「Royal Society」と呼ばれており、その他「Royal Society of London for the Promotion Natural Knowledge」「The Royal Society of London for Improving Natural Knowledge」等の名称が使われています。また、日本語では「王立協会」「王立学会」「英国学士院」「ロイヤルソサエティ」等、様々な名称が使われています。

「趣意書」という名称の文献は確認できませんでしたが、下記資料に設立の理念や経緯が散見されます。
【資料1】『<マクミラン>世界科学史百科図鑑 2 15世紀~18世紀』「図320 ロイヤル・ソサエティの設立」p239
設立にあたって関係者が署名した文書(1660年12月5日)には、「実験的学問の普及に関して相談し、議論するために毎週集うことを承諾し、(中略)経費を負担するため、週1シリング支払うことを承認する」と記されているそうです。

【資料2】『十七世紀の思想的風土』「トマス・スプラットの『英国学士院の歴史』」p247-259
スプラット『英国学士院の歴史』(『History of the Royal Society』)(1667)の部分邦訳とその解説が載っています。部分邦訳を引用して「彼が次のような学士院の目的を述べている(中略)修辞の文飾や空想のからくり、或いは架空の物語の快い欺瞞から、自然の知識を分離しようと努めた」と記されています(p252)。なお、『History of the Royal Society』を全部邦訳した資料は見つかりませんでしたが、原文については、Googleブックス( http://books.google.co.jp/ )で英語表記の書名を検索して閲覧できます。

【資料3】木本忠昭「誌上科学史博物館(8)Royal Society of Londonの設立」『学術の動向』12巻4号( http://ci.nii.ac.jp/naid/130001752307 )(PDFファイル7コマ目)
CiNiiからJ-STAGEへのリンクがあり、本文を閲覧可能です。王立協会の規約前文草案(1663年)に「王立協会の事業は、自然の事物の知識および一切の有用な工芸、製造業、器械の実地、原動機、実験による発明を改良することである。(神学・形而上学・道徳・政治・文法・修辞・論理学には介入しない)」と記されているそうです。

上記記事の引用元は、【資料4】『歴史における科学 2 近代科学の誕生と発展』(p269)です。規約前文草案の説明のほか、スプラット『王立協会史』の部分邦訳とその説明が載っています(p272)。
回答プロセス
(Answering process)
辞典類で組織の名称を確認しました。
『世界大百科事典 第2版』(平凡社)「ローヤルソサエティ」
『科学史技術史事典』(伊東俊太郎[ほか]編 弘文堂 1983)「ロイヤル・ソサイエティ」p1134
『The Europa world of learning 59th ed.(2009)vol.2』(Routledge 2008)「Royal Society」p2089
『The New Encyclopædia Britannica vol. 10』(Encyclopædia Britannica 1994)「Royal Society」p220
『Encyclopedia Americana Vol.23』(Grolier Incorporated 1996)「ROYAL SOCIETY」p822

続いて、科学史関連の資料にあたりました。【資料1】~【資料4】以外で王立協会について記述のあった資料は以下のとおりです。
小野泰博「ロンドン王立協会の成立について」『図書館短期大学紀要』第17集(図書館短期大学 1980年3月)
『科学の社会史 ルネサンスから20世紀まで』(古川安著 南窓社 1989)「ロンドン王立協会」p58
表「ロンドン王立協会会員の身分・職業構成」
図「『The Philosophical Transactions of the Royal Society』創刊号の表紙」
p229「注」に王立協会の歴史に関する外国語文献の書誌情報が掲載されています。

『ルネサンスから19世紀末までの科学・技術の歩み』(塩川久男著 学文社 1991)「ロンドン王立協会」p86
『近代科学の形成』(ウエストフォール[著] みすず書房 1980)p162
『科学革命の時代 コペルニクスからニュートンへ』(H.カーニイ著 平凡社 1983)p221
『図会 科学と技術の歴史』(菊池俊彦編著 文真堂 1976)
p91「『The History of the Royal Society』の表紙」
p95「王立学会会員名簿」(ただし、判読不可能)
『ヨーロッパ科学史の旅』(高野義郎著 日本放送出版協会 1988)「王立協会」p92

また、イギリス関係の辞典類にもあたりました。
『英国を知る辞典』(Adrian Room/[著] 研究社出版 1988)「Royal Society」p367
『英米史辞典』(松村赳/編著 研究社 2000)「Royal Society」p654

なお、設立の理念との関連は不明ですが、王立協会が管理する記録類について、王立協会初代事務総長オルデンバーグの伝記に記述がありました。
『オルデンバーグ 十七世紀科学・情報革命の演出者』(金子務著 中央公論新社 2005)
p43協会の命名にあたっての経緯が述べられています。
p70事務総長が管理する5種類の記録類の名称が挙げられています。いずれも詳細は不明です。
「チャーターブック」(協会設立の勅許状の写し、会員の服装規定、寄付金名簿等)
「スタチュート・ブック」(協会規約、会員登録の写し等)
「ジャーナル・ブック」(協会及び評議会の議事、決定の命令等)
「レジスター・ブック」(観察、記録、講話、及び実験記録)
「レター・ブック」(協会や会員が送受する書簡またはその要旨)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
科学史.事情  (402 9版)
参考資料
(Reference materials)
【資料1】『<マクミラン>世界科学史百科図鑑 2 15世紀~18世紀』(バーナード・コーエン総編集 村上陽一郎監訳 原書房 1993)|9102906950
【資料2】『十七世紀の思想的風土』(B.ウイレー著 深瀬基寛訳 創文社 1979 名著翻訳叢書)|9102385414
【資料3】『学術の動向』12巻4号(日本学術協力財団 2007年4月)( http://ci.nii.ac.jp/naid/130001752307
【資料4】『歴史における科学 第2分冊 近代科学の誕生と発展 決定版』(バナール[著]  鎮目恭夫訳 みすず書房 1967)|2101355436
キーワード
(Keywords)
科学(カガク)
歴史(レキシ)
17世紀(ジュウナナセイキ)
イギリス(イギリス)
王立協会(オウリツキョウカイ)
ロイヤルソサエティ(ロイヤルソサエティ)
Royal Society(ロイヤルソサエティ)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
一般
質問者区分
(Category of questioner)
図書館
登録番号
(Registration number)
1000168691解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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