レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年10月19日
- 登録日時
- 2015/02/27 12:13
- 更新日時
- 2015/03/24 19:53
- 管理番号
- r153
- 質問
-
解決
「鳥(とり)」と「烏(からす)」の漢字の成り立ちについて知りたい。
- 回答
-
次の資料に、「カラスは色が黒く、目の部分が判別できないため、鳥(とり)の一画を省いてつくる」旨の記述を確認しました。
・『大漢和辞典 巻7 修訂版』(諸橋轍次/著 大修館書店 1985)
・『動物の漢字語源辞典』(加納喜光/著 東京堂出版 2007)
【2015.3.24追記】
香川県立図書館から以下の情報をいただいた。
・漢字んな話 前田安正/著,桑田真/著 三省堂 2010.1
※p.118-119「【烏】黒服を着た太陽の申し子」の項に次のような記述あり。
「(ご隠居)・・・辞書には、体が黒いんで目がどこにあるか分からないから、目に当たる部分の一画を省いた、なんて書いてあるけどね。」
「(咲)えー、そんな理由なの?」
- 回答プロセス
-
以下の資料を確認した。
・『大漢和辞典 巻7 修訂版』(諸橋轍次/著 大修館書店 1985)
「烏」(p.395-396)の「解字」に以下の記述があった。(※旧漢字は新漢字に改めている。)
「象形。烏の形に象る。烏は其の色黒く、遠くから見る時は眼を見分けることが出来ないから、鳥の時の一画を省いて其の意を表はす。」
・『動物の漢字語源辞典』(加納喜光/著 東京堂出版 2007)
「烏」(p.358)の「字源」という項目に以下の記述があった。
「ある種の鳥を描いた図形で、「鳥」ときわめて似ている。カラスは真っ黒なため、「鳥」の目玉の部分がない形になっているという説(説文解字の段玉裁の注)がわかりやすい。」
・『図説漢字の成り立ち事典』(辻井京雲/著 教育出版 1993)
カラスに関する記述は確認できなかった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 音声.音韻.文字 (811)
- 辞典 (813)
- 参考資料
- キーワード
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- 漢字
- カラス
- 烏
- 鳥
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000168334