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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000166424
提供館
(Library)
凸版印刷株式会社印刷博物館ライブラリー (4310008)管理番号
(Control number)
PML20110217-02
事例作成日
(Creation date)
2011年02月17日登録日時
(Registration date)
2015年01月21日 16時25分更新日時
(Last update)
2015年01月23日 17時12分
質問
(Question)
謄写版とはどのような技術で、どの位普及していたか。手軽だったのか?
回答
(Answer)
・本間一郎『軽印刷と事務印刷』(印刷学会出版部 1961年)
 p.15 謄写印刷の分類
     鉄筆製版法 / 毛筆製版法 / タイプ製版法 / 写真製版法
 p.6 「印刷物の種類と印刷方式」
     原稿の種類(文字のみ、図版入り、写真入り)により適した印刷方法と部数の目安が記載されている
 p.13-「謄写印刷とその製版」
     「今日わが国における軽印刷の代表的な方法は、謄写印刷である。全国で使用されている謄写印刷器の数は60万台を越すといわれ、官庁・学校はもとより、銀行・会社・出版所・法律事務所など、あらゆる面で活用されている。」
   「謄写印刷の特性は、まずその簡易な点にある。用具といっても、材料といっても、きわめて簡単で、経費もかからず、作業も安易で、だれにでも一応出きるから、軽印刷としては絶好の条件をそなえている。しかし、なにぶん版が紙であるので、大部数の印刷は不可能であり、また一切が手先の技術であるため、個人的な差があるのは当然であり、ページの多いものを急いで製作する場合、なん人かで手分けすることが困難だという欠点がある。」

元々自家用に開発された謄写版だが、大正時代初期から商用にも利用されるようになり、関東大震災や第2次世界大戦などで一般の印刷業が大打撃を受けた時には更に広く使用され、技術も発達したとのこと。

・『軽印刷全史:日軽印30周年記念』(日本軽印刷工業会 1989)
   歴史編、技術編、資料編の年表に、謄写印刷の誕生と技術発展について記載あり

各技術等詳細については、上記2冊のほか、

若山八十氏『謄写ハンドブック』(ダヴィッド社 1960年)
若山八十氏『新職業としての孔版・経緯印刷技術全書』(鶴書房 1955年)
美術謄写研究協会編『謄写製版と印刷の新技法』(日本謄写芸術院 1932年)
その他、謄写印刷を扱う各会社のテキストや社史等

普及等については、
・田村紀雄、志村章子 編著『ガリ版文化史 : 手づくりメディアの物語』(新宿書房 1985年)
・志村章子『ガリ版文化を歩く : 謄写版の百年』(新宿書房 1995年)
・志村章子『ガリ版ものがたり』(大修館書店 2014年)
・須永襄 編『『昭和堂月報』の時代 : 戦前戦後「ガリ版」年代記』(大日本印刷 2000年)

などがある。

・山形謄写印刷資料館WEBサイト内 「謄写印刷(ガリ版印刷)の歴史」ページ
   http://www.chuo-printing.co.jp/gariban/rekisi/horii/horii.htm
回答プロセス
(Answering process)
当館の蔵書目録(OPAC)で「謄写版」「謄写印刷」「ガリ版」「軽印刷」で検索
網羅するなら「孔版印刷」もだが、シルクスクリーン等もヒットしてしまうので今回は除外

 p.14 謄写版の発明と発達
  1886年 トーマス・エジソンが発明 「ミメオグラフ(Mimeograph)」と名づける
      電気絶縁用のロウ紙に電気ペンを用いて文字を書き、文字の形に小穴を穿ち、現在の謄写版と同じような道具を作って印刷した。この電気ペンは、先端の針が電流によって上下に振動して、穴を開ける。(この方法は漢字のような字画の多い文字には適さない。)

  1894年(明治27年)堀井新治郎「謄写版」特許取得
      ミメオグラフを元に、薄い和紙にパラフィンを塗布したものをヤスリに上に置き、鉄筆で書き写して製版することを考案(鉄筆謄写版の起こり)
  *これ以前に、毛筆謄写版が山内不二門により発明されていたが、鉄筆謄写版のほうが簡易さにおいても、版の耐久力においても勝っていて、こちらが普及した
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
印刷  (749 9版)
参考資料
(Reference materials)
本間, 一郎, 1904- , 本間一郎 著. 軽印刷と事務印刷. 印刷学会出版部, 1961.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I000802590-00  (S670 H85)
日軽印30周年記念誌編纂委員会/編 , 日軽印30周年記念誌編纂委員会. 軽印刷全史 日軽印30周年記念. 日本軽印刷工業会, 1989.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I013748752-00  (S670 N71 1989)
田村紀雄, 志村章子 編著 , 田村, 紀雄, 1934- , 志村, 章子, 1939-. ガリ版文化史 : 手づくりメディアの物語. 新宿書房, 1985.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001743189-00  (S652.1 Ta82)
志村章子 著 , 志村, 章子, 1939-. ガリ版文化を歩く : 謄写版の百年. 新宿書房, 1995.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002390223-00 , ISBN 4880082031 (S652.1 Sh56)
志村章子 著 , 志村, 章子, 1939-. ガリ版ものがたり. 大修館書店, 2012.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I023421363-00 , ISBN 9784469222180 (S652.1 Sh56)
須永襄/編 , 須永襄 , 大日本印刷. 昭和堂月報の時代 : 戦前戦後「ガリ版」年代記. 大日本印刷ICC本部, 2000. (HONCOレアブックス ; 2)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I026694983-00 , ISBN 4887521278 (S652.1 Su73)
若山, 八十氏, 1903- , 若山八十氏 著. 新職業としての孔版・軽印刷技術全書. 鶴書房, 1955.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I000801591-00  (S650 W28)
若山八十氏 著 , 若山, 八十氏, 1903-. 謄写ハンドブック. ダヴィッド社, 1960.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001001780-00  (S650 W28)
美術謄写研究協会 編 , 美術謄写研究協会. 謄写製版と印刷の新技法. 日本謄写芸術院, 1930.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000658936-00
キーワード
(Keywords)
謄写印刷
軽印刷
謄写版
ガリ版
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000166424解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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