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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000163932
提供館
(Library)
豊中市立図書館 (2310050)管理番号
(Control number)
6000018044
事例作成日
(Creation date)
2014/10/12登録日時
(Registration date)
2014年12月03日 00時30分更新日時
(Last update)
2015年01月06日 16時38分
質問
(Question)
豊中市立第十七中学校東側の丘はかつて「高師小僧の丘」と呼ばれていたと聞いたが、そのことについて詳しく書いてある本はあるか。また、「高師小僧」とは何なのかもわかるとなおよい。
回答
(Answer)
郷土資料の書架などを探し、下記の資料をご案内した。

<17中東側の丘について>
『豊中の史跡たずね描き』(福西茂/著)p88に、「高師小僧の丘」の項があり。イラストがあり、西泉丘2丁目の、十七中の東の丘と書かれている。高師小僧について「豊中でも待兼山のものがよく知られている。」との記載もあり。
『ふるさとめぐり』(豊中市立小学校・校長会教頭会教育課程部会)という、小学校校区ごとの地図とその範囲にある文化財や遺跡をまとめた昭和57年発行の資料には、東泉丘小学校のページに「たかしこぞうの丘」の説明と地図が掲載されている。地図には当時建設中であった十七中の東側にしるしがついており、説明には、「大阪層群のある豊中の名だかい石といわれる高師小僧が出る丘のふもとをとおります。たかしこぞうって何だろう、学校にある標本をたよりにこの丘のまわりで見つけよう。すばらしい自然の造形物(つくったもの)がひろえます。(中略)ちゅうい みだりにほってはいけません。おちているのをさがしましょう。」と記載があり。

<高師小僧について>
『世界大百科事典』17(平凡社)p189には、「ヨシなどの湿生植物の根の周りに発達した紡錘形ないし管状の鉄質の形成物」とあり。典型的なものは愛知県豊橋市付近の高師原台地に産するので高師小僧の名があるとのこと。
『原色新鉱物岩石検索図鑑』(北隆館)p48には、「沼鉄鉱(しょうてつこう)の一種。湖沼中に生息する鉄バクテリアが水中に溶けている重炭酸鉄を酸化して作った褐鉄鉱(かってっこう)が木の根や材木の表面に沈積して、後で木質部が腐って中空となったもの、管状のものを鈴石といって、(中略)湖底に堆積したものが黄土石である。これらを一般に沼鉄鉱という」とあり。
『原色鉱石図鑑』(保育社)p36には、「褐鉄鉱が草の根の周囲に厚い皮殻をなしたもので管状をなす」とあり。
『地学事典 新版』(平凡社)p759には、「管状・樹枝状の褐鉄鉱の団塊。第四紀層などの若い地層中で地下水中の鉄分が土壌または粘土中の植物体を交代したもの。その形が幼児・鳥・魚などを連想させるためこの名がある。愛知県高師ヶ原産に最初の命名(国指定の天然記念物)とあり。
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
インターネットには同じく豊中市内の待兼山で産出され、「待兼山石」と呼ばれたとの記載はあったが、高師小僧の丘について載っているものは見つからなかった。
NDC
鉱物学  (459 9版)
参考資料
(Reference materials)
『豊中の史跡たずね描き』福西 茂/著(豊中市立教育研究所)
『原色新鉱物岩石検索図鑑』柴田 秀賢/旧版著(北隆館)
『地学事典』地学団体研究会新版地学事典編集委員会/編(平凡社)
『原色鉱石図鑑』木下 亀城/著(保育社)
『ふるさとめぐり』豊中市立小学校・校長会教頭会教育課程部会/[編集](豊中市立小学校・校長会教頭会教育課程部会)
『世界大百科事典17』(平凡社)
キーワード
(Keywords)
高師小僧(タカシコゾウ)
褐鉄鉱(カッテッコウ)
鉱物(コウブツ)
千里丘陵(センリキュウリョウ)
待兼山(マチカネヤマ)
地学(チガク)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
市域の待兼山で産出し「待兼山石」と呼ばれていたとWikipediaに記載があるため、「待兼山石」についても調べたが、この名称が載っている資料は発見できず。

『きしわだ地学シリーズ 第4集 ミネラルワールドへようこそ!』(きしわだ自然資料館)の「大阪府の鉱物」のうち、千里丘陵の鉱物には、「千里丘陵には、大阪層群などの粘土層や火山灰層、礫層が広く分布しており、中でもマチカネワニ化石が見つかったことで有名です。こうした堆積層からは、わずかながらも標本となり得る鉱物がみつかっています。」とのみあり。

『新修豊中市史 第3巻 自然』(豊中市)p419には、褐鉄鉱について「鉄鉱は普通自然には、磁鉄鉱、赤鉄鉱、褐鉄鉱のような鉄の酸化物として存在する」とあるのみで、高師小僧についての記載はなし。

『とよなか自然・環境ガイド』(豊中市)では、第17中のある西泉丘は「豊中中央地区」に含まれるが、この項には地層等についての記載はなし。少し北にあたる「北部丘陵中央地区」のうち、p41「丘陵地形」には、このあたりは大阪層群と呼ばれる300万年前~数十万年前に堆積した地層でできている、などの説明があり、阪大構内山頂に露出している鉄の層の写真があるが、高師小僧・褐鉄鉱への言及はなし。
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
庁内
登録番号
(Registration number)
1000163932解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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