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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000163450
提供館
(Library)
北九州市立中央図書館 (2210015)管理番号
(Control number)
八幡東分館9
事例作成日
(Creation date)
登録日時
(Registration date)
2014年11月24日 15時31分更新日時
(Last update)
2015年11月15日 16時53分
質問
(Question)
雌の蚊だけ血を吸うと聞きました。本当ですか?雄は何を食べるんですか?またそのことと、蚊だけのことを書かれた読み物を教えて下さい。
回答
(Answer)
下記の資料より、蚊の栄養源として雌雄とも、花の蜜などがあげられています。そして、雌だけ産卵のために血を吸うことが分かりました。
更に血を吸わない雌の蚊もおり、『世界大百科事典 4』「ウィキペディア」よりオオカ亜科が血を吸わないとありました。

『クローズアップ虫の肖像 世界昆虫大図鑑』では、イエカ属、ヤブカ属、ハマダラカ属の仲間の雌が、人その他の動物の血を吸わないとあり、
『原色日本昆虫図鑑 下』では、クロヤブカ属のオオクロヤブカは血を吸うとありました。2つの資料で相違がみられましたので、そのこともあわせて紹介しました。

また読み物として、『蚊も時計を持っている』『蚊の科学』『蚊の博物誌』『蚊はなぜ人の血が好きなのか』『蚊(カ)の話』を提示しました。
回答プロセス
(Answering process)
まず当館所蔵の図鑑で蚊について調べました。
『昆虫』では蚊のなかまは、植物の汁などを吸い、雌は動物の血も吸うとありました。

『昆虫 増補改訂版』では、成虫になると花の蜜や、果物の汁などを吸うほか、雌は産卵のために動物の血をすうものもいることがわかりました。

『原色日本昆虫図鑑 下』では、カ科に書かれた6匹のうち、トワダオオカは雌も吸血せず、雄と同様に花蜜を吸うという記述がありました。

『世界大百科事典 4』では、ハマダラカ亜科、ナミカ亜科、オオカ亜科の3群に大別され、オオカ亜科は吸血の機能を欠き、他の亜科の蚊は吸血性をもつとありました。そして果物の汁や花のみつなどの糖分を主たるカロリー源としており、吸血は雌の卵巣教育のためにのみ必要で、雄は吸血しないとありました。

『日本国語大辞典』では、雌は血を吸い、雄は植物の汁を吸うとありました。

また、『原色日本昆虫図鑑』で日本の昆虫を調べましたので、世界の昆虫について書かれた本も調べてみました。
『クローズアップ虫の肖像 世界昆虫大図鑑』では、イエカ属、ヤブカ属、ハマダラカ属の仲間の雌が、人その他の動物の血を吸うとありました。

「カ(蚊)」を業務端末で件名検索して、蚊について書かれた本を検索しました。

『蚊も時計を持っている』では、血を吸うのは雌だけで、雄は血をすわないとありました。
そして、血は雌の栄養源にもなるが、雄の栄養をどこからとるかは、まだきちんと調べられていないともありました。
しかし、大体の見当はついていて、花の蜜や、果物の汁などを吸っていると思われるとありました。

『蚊の科学』でも、血を吸うのは雌だけと書かれており、日本では100種類以上の蚊がいて、そのうちの10種類が人から血を吸い、人から血を吸わない蚊は、他の動物から血を吸うとあります。

『蚊の博物誌』では、蚊の主食は雌雄ともに花の蜜や植物から出てくる甘い汁だということ、例外的な蚊もいるが、卵を産むためには雌は血を吸うとあります。

『蚊はなぜ人の血が好きなのか』では、大部分の蚊は花蜜や、腐った果実のような糖分を栄養源にしていて、雌は産卵の準備のため血を吸うとあります。


また『蚊の博物誌』の同著者の本を検索しました。
『蚊(カ)の話』では蚊の主食として、砂糖汁、果物、花の蜜などを紹介し、神奈川県衛生研究所の原田先生が行った、蚊の花の好みや、蚊を長生きさせる花の研究結果も書かれています。


また、館内所蔵資料の『ふしぎ?なぜ? 大図鑑 いきもの編』では、成虫は雄雌とも花の蜜や果物の汁を吸い、雌だけ産卵のため、人間や家畜などの動物の血を吸うとありました。

そしてグーグルで「蚊」を検索したところ
「ウィキペディア」では、通常の餌は植物の蜜や果汁で、雄は血を吸わないこと、オオカ亜科の場合、雌であっても吸血を行わないことが書かれていました。

「ファーストテック株式会社」「KINCHO」「アース製薬」のHPでは蚊の餌として、共通して花の蜜があげられ、
他に「ファーストテック株式会社」では果物の汁や樹液、「KINCHO」では草の汁も書かれていました。
そしてこちらの3社のHPともに、雌だけ吸血することが書かれていました。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC 
参考資料
(Reference materials)
『昆虫』小池啓一[ほか]指導・執筆,小学館.2002年7月(p95), ISBN 4-09-217203-6
『昆虫 増補改訂版』,学研教育出版.2010年4月(p173), ISBN 978-4-05-203203-5
『原色日本昆虫図鑑 下』(全改定新版),伊藤修四郎,保育社.1977年8月(pp237-238), ISBN 4-586-30003-5 (1982年10月6刷発行本)
『蚊も時計を持っている』千葉喜彦/著,さ・え・ら書房.1987年7月(pp2-4), ISBN 978-4-378-03838-4 (2004年2月第6刷発行本)
『蚊の科学』荒木修/著,日刊工業新聞社.2007年8月(p22,p35), ISBN 978-4-526-05913-1
『蚊の博物誌 生態・病気媒介・文化』栗原毅/著,福音館書店.1995年7月(pp44-45), ISBN 4-8340-1321-9
『蚊はなぜ人の血が好きなのか』アンドリュー・スピールマン/共著,ソニー・マガジンズ.2002年9月(p27), ISBN 4-7897-1920-0
『蚊(カ)の話』栗原毅/著,北隆館.1975年(pp146-148)
『ふしぎ?なぜ? 大図鑑 いきもの編』新版,主婦と生活社.1999年(p104), ISBN 978-4-391-60950-9
ファーストテック株式会社  http://www.first-tech.co.jp/gaichu.html
(2014年11月29日最終確認)
KINCHO 大日本除虫菊株式会社 http://www.kincho.co.jp/gaichu/ka.html
(2014年11月29日最終確認)
アース製薬  http://www.earth-chem.co.jp/gaichu/ka/knowledge/
(2014年11月29日最終確認)
『クローズアップ虫の肖像 世界昆虫大図鑑』クレール・ヴィルマン/著,東洋書林.2008年6月(p225), ISBN 978-4-88721-744-7
『世界大百科事典 4』(改訂新版),平凡社.2009年6月(pp408)
『日本国語大辞典 4』小学館.1972年7月(pp408)
キーワード
(Keywords)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000163450解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
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