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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000162256
提供館
(Library)
千葉県立中央図書館 (2120001)管理番号
(Control number)
千県中児童-2014-7
事例作成日
(Creation date)
2014年07月16日登録日時
(Registration date)
2014年11月16日 09時20分更新日時
(Last update)
2014年11月18日 10時43分
質問
(Question)
鳥越信が著作の中で『子どもと文学』以前と以後と言っていたと思うが、どこに出てきたのか確認できない。おそらく70~80年代に閲覧した資料だと思うので確認したい。
回答
(Answer)
『子どもと文学』(石井桃子[ほか]著 中央公論社 1960)(当館は1967年刊 福音館書店版を所蔵)について、以前と以後という表現そのものは見つからないが、『子どもと文学』が「おもしろさ・わかりやすさ」を重視して影響力を持ったことが言及されている資料は見つかり、提供。

(1)『子どもと文化・子どもと文学』(鳥越信著 風濤社 1973)p.34-35
児童文学における「おもしろさ」について、それが「児童文学の本質的な課題としてとりあげられるようになったのは、(中略)『子どもと文学』の主張が出て以降のことだった」等。

(2)『児童文学への招待 新篇』(鳥越信著 風濤社 1976)p.114-117
 『子どもと文学』のその後の問題について書かれている。「児童文学はおもしろくさえあればいいという技術主義を生み出した」等。

(3)『児童文学の世界』(鳥越信著 鳩の森書房 1973)p.246-247
 昭和37年の日本児童文学者協会の活動報告に、「文学的感動を与えるかわりに、単なる消費的なおもしろさだけを与える作品があらわれてきたことが指摘」されているが、『子どもと文学』が「その傾向の理論的支柱となった」と述べている。

(4)『近代日本児童文学史研究』(鳥越信著 おうふう 1994)p.31-33
 『子どもと文学』がもたらした功は、「児童文学は子どもの読むものであり、したがって子どもに歓迎されなければならない、という至極あたりまえの考えが定着したこと」。罪は、「児童文学はおもしろくあらねばならない、(中略)そのおもしろさは、小手先の技術によって作ることができる、といったようなエピゴーネンの主張を生み出すことになった。」とある。

(5)『日本児童文学案内』(鳥越信著 理論社 1972)p.188-189
 昭和37年以降、作家魂は喪失し、児童文学が単なる消費文化財になってしまったと指摘し、『子どもと文学』は「このような傾向に拍車をかける理論的な根拠となってしまった」と述べている。

(6)鳥越信「戦後児童文学三十年の歩み」(『日本児童文学』二一巻八号 通巻二二七号1975.8)p.28-30
 『児童文学への招待』に収録されている記事(2)と同じ。

(7)鳥越信「児童文学におけるおもしろさ―思想性とのかかわりと「変革の意思」―」(『日本児童文学』二六巻十号 1980.7)p.239-242
 『子どもと文化・子どもと文学』に収録されている記事(1)と同じ。

(参考)
 桑原三郎「『子どもと文学』を批判する」(『日本児童文学』 六巻五号 1960.7)p.1-2
 『子どもと文学』が発表された頃の同時代評。
回答プロセス
(Answering process)
著者「鳥越信」で自館OPACを検索、古い物を中心に確認した。
NDLサーチ 著者「鳥越信」、件名「児童文学」
NDLサーチ キーワード「鳥越信、日本児童文学」

ほかに確認したが記述のなかった資料
『児童文学入門 世界名作の子どもたち』(鳥越信著 国土社 1964)
『児童文学と文学教育 児童文学研究シリーズ』(鳥越信著 牧書店 1969)
鳥越信「冒険小説の未成熟」『講座日本児童文学 3』(鳥越信著 明治書院 1974)
『日本児童文学案内 児童文学セミナー』(鳥越信著 理論社 1969)
『子どもの本の選び方・与え方 子どもとおとなの出会いから』(鳥越信著 三省堂1973)
『世界名作の子ども像』(鳥越信著 大日本図書 1984)
『日本児童文学』(鳥越信著 建帛社 1995)
『児童文学の大人たち 物語の中の名脇役』(鳥越信著 文溪堂 1995)
『日本児童文学史研究』(鳥越信著 風濤社 1971)
『日本児童文学史研究Ⅱ』(鳥越信著 風濤社 1976)
『戦後児童文学への証言 第一部・第二部』(鳥越信著 理論社 1978)
『日本児童文学』
(九巻三号 通巻一九七号 1973.2)(二一巻一号 通巻二二〇号 1975.1)(二二巻二号 通巻二三七 1976.2)(二二巻七号 通巻二四二号 1976.7)(二六巻四号 1980.3)(二六巻七号 1980.5)
『図書館雑誌』(七六巻五号 通巻七〇二号 1981.5)
『国文学 解釈と鑑賞』(四八巻一四号 通巻六二五号 1983.11)
『国文学 解釈と教材の研究』(十巻七号 1965.6)
『日本古書通信』(四三巻五号 通巻五八六号 1978.5)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
児童文学研究  (909 9版)
参考資料
(Reference materials)
『子どもと文化・子どもと文学』(鳥越信著 風濤社 1973)|9100137506
『児童文学への招待 新篇』(鳥越信著 風濤社 1976)|9100610519
『児童文学の世界』(鳥越信著 鳩の森書房 1973)|9100137471
『近代日本児童文学史研究』(鳥越信著 おうふう 1994)|9100137515, ISBN 4273027992
『日本児童文学案内』(鳥越信著 理論社 1972)|9100011578, ISBN 4652051018
キーワード
(Keywords)
児童文学
鳥越 信
『子どもと文学』
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000162256解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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