このページではJavaScriptを使用しています。お客様の閲覧環境では、レファレンス協同データベースをご利用になれません。

レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000162146
提供館
(Library)
沖縄県立図書館 (2110045)管理番号
(Control number)
1000000807
事例作成日
(Creation date)
2014/11/13登録日時
(Registration date)
2014年11月14日 00時30分更新日時
(Last update)
2014年11月14日 07時46分
質問
(Question)
沖縄戦時に沖縄の離島で、校長先生が日本軍にお願いして撤退してもらったため、被害が少なかった事について知りたい。
回答
(Answer)

『渡嘉敷小学校創立90周年記念誌』(渡嘉敷小中学校 編・刊、1977.9)
p41 「奇跡」の項目で、「…那覇とは目と鼻の先にある我が前島こそ、その島である。当時、島には渡嘉敷国民学校の分教場があってH先生夫妻が教鞭をとっていた。或日のことS大尉なる者が部下を連れて島へやってきた。…先生は住民を守るために来られたのであれば、兵隊が居ること自体が住民の為にならないので、お引取り願いたいと隊長に申し出た。…この島にも米軍は上陸してきた。くまなく調べた結果日本軍が居ないことを知った米軍は、この島には一切攻撃はしないから安心して畑にも海にも出てよいと言い残して、その日のうちに引揚げていったとのことである。」の記述がある。


『渡嘉敷小学校百周年記念誌』(渡嘉敷小学校百周年記念誌編集委員会 編、渡嘉敷村立渡嘉敷小学校百周年記念事業期成会、1988.3)
p155-156 「思い出の九〇周年記念誌 元教頭 宮良用倫」の証言で、p156 「…前分教場主任の比嘉儀清先生がおられる。先生の事は御本人との約束で名前は明記しなかったが、H先生として編集子の名で「奇跡」として書いておいたが関係者の方々には、おわかりいただけるものと思っている。」の記述がある。


『沖縄・八十四日の戦い』(榊原 昭二 著、新潮社、1983.5)
p142-150 「非軍備の島」の項目で、p147-148 「…渡嘉敷駐屯の海上挺身第三基地隊長、鈴木常良陸軍大尉がやってきた。…軍がいない方が住民は生き残る可能性が強い。そう考えます。…しかし、えらい隊長だった。どなりはしたが願いはかなえてくれた。…一個中隊約百五十人の米兵が上陸した。日本兵もいない、軍事設備もないことを確認して去った。」の比嘉儀清の証言がある。


『母たちの戦争体験』(沖縄県婦人連合会 編・刊、1986.7)
p260-263 「島に軍備が無かったから 玉城村 比嘉敏」の証言で、p263 「実は、鈴木大尉が三回にわたってこの島に送りこもうとして測量した。それを主人は体をはって「兵隊をおかないでほしい」とお願いし続けた。…日本兵が駐屯しなかったおかげで、前島は艦砲射撃も空襲もまぬがれた。鈴木大尉の英断で前島の住民は無傷で生き残ることができた。」の記述がある。
※④の資料と同様の記述がある資料
⑤『島びとの硝煙記録』(多良間村戦時・戦後体験記編集委員会 編、多良間村教育委員会、1995.3)p346-348


『沖縄戦と民衆』(林 博史 著、大月書店、2001.12)
p177 「(2)前島」の項目で、「国民学校の分校長をしていた比嘉儀清さんは元上等兵であり、また元警察官でもあった。…そこで彼はその日本軍と交渉し、駐屯をやめてくれるように頼んだ。…やがて米軍が上陸してきたとき、分校長を先頭に投降して島民は無事だった。」の記述がある。


『沖縄戦』(藤原彰 編著、青木書店、1987.7)
p112-113 「住民にとって軍隊とは」の項目で、「ひとつ興味深いことは、日本軍がいなかったことにより、島民が妨害されることなく米軍に投降し、大きな犠牲をだすことをまぬがれた慶良間諸島の前島や伊是名島(本島の北)のような例があることである。」の記述がある。


『琉球新報[マイクロフィルム複製本] 1981年6月』([沖縄県立図書館])
p311(S56.6.19) 「戦禍免れた渡嘉敷村前島 救世主は分校長と隊長だった」の新聞記事で、「虐殺の島、集団自決、玉砕の島と呼ばれ、すさまじい戦争体験を持つ渡嘉敷島。この渡嘉敷の島々のなかでたった一ヶ所「前島」だけは、奇跡的にも砲弾を浴びることなく終戦を迎えた。周辺の島には、間断なく、陸海空から攻撃が加えられたのになぜ、前島だけ真空地帯のまま残されたのか。これには、住民を守るためには、兵隊を島に上陸させてはならぬと日本軍の駐とんを拒否した分校長と、この訴えを「わかった」と決断した隊長との間の隠された戦争秘話が残されていた。」の記述がある。

⑨『語り継ぐめーぎぃらま 渡嘉敷村字前島』(中村 文雄 著・刊、2012.2)
p98 「通訳は老人にこう言ったそうです。この島には民間だけで日本軍がいないので今後は空襲や弾を撃たないから安心して部落へ戻って生活してください。」の記述がある。
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
歴史  (2 9版)
参考資料
(Reference materials)
1 渡嘉敷小学校創立90周年記念誌 渡嘉敷小中学校 渡嘉敷村立渡嘉敷小中学校 1977.9 K376/TO28 p41
2 渡嘉敷小学校百周年記念誌 渡嘉敷小学校百周年記念誌編集委員会∥編 渡嘉敷村立渡嘉敷小学校百周年記念事業期成会 1988.3 K376/TO28 p155-156
3 沖縄・八十四日の戦い 榊原 昭二∥著 新潮社 1983.5 K96/SA31 p142-150
4 母たちの戦争体験 沖縄県婦人連合会∥編 沖縄県婦人連合会 1986.7 K96/O52 p260-263
5 島びとの硝煙記録 多良間村戦時・戦後体験記編集委員会∥編 多良間村教育委員会 1995.3 K24/TA91 p346-348
6 沖縄戦と民衆 林 博史∥著 大月書店 2001.12 K96/H48 p177
7 沖縄戦 藤原 彰∥編著 青木書店 1987.7 K206/F25 p112-113
8 琉球新報[マイクロフィルム複製本] 1981年6月 [沖縄県立図書館] K07/R98 p311
9 語り継ぐめーぎぃらま 中村 文雄∥著 中村 文雄 2012.2 K23/N37 p98
1 瀬底誌 瀬底誌編集委員会∥編 本部町字瀬底 1995.6 K21/SE87 該当の記述を確認できなかった。
2 渡嘉敷村史 通史編 渡嘉敷村史編集委員会∥編 渡嘉敷村役場 1990.3 K23/TO28 該当の記述を確認できなかった。
3 語り継ぐめーぎぃらま 中村 文雄∥著 中村 文雄 2012.2 K23/N37 該当の記述を確認できなかった。
キーワード
(Keywords)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
図書館
登録番号
(Registration number)
1000162146解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
Twitter


レファ協とは?

図書館員等の方へ

おすすめデータ

刊行物・グッズ
新着データ
最近のアクセスランキング
おすすめデータ