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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000161336
提供館
(Library)
島根県立図書館 (2110035)管理番号
(Control number)
島根参2014-10-005
事例作成日
(Creation date)
2014年10月17日登録日時
(Registration date)
2014年10月22日 17時23分更新日時
(Last update)
2015年10月15日 11時46分
質問
(Question)
大豆料理で「呉汁」について知りたい。仏教の伝来と関わりのある料理だと聞いたことがあるが、名前の謂れが知りたい。中国の三国時代の国名の一つが「呉」だが、関わりがあるかどうかも知りたい。
回答
(Answer)
◆呉汁は広く全国で見られる料理で、「呉」は大豆をすりつぶしたものを言うが、語源については①糊の義か②豆汁をいうコウ(膏)からか③コミヅ(濃水)の下略か、と3通りあり、定説はない。(※【資料7】参照)
【資料8】では、呉汁の呉は「ゴ」の音のあて字であり、中国の「呉」の汁という意味ではないと書かれている。

◆中国との交流が仏教を通じて盛んになった西暦1000年前後ごろに、多くの大豆食品が日本に伝えられた。(※【資料4】参照)

◆中国の仏教寺院では大豆料理が多く使用されていたことから、日本の大豆加工食品に仏教文化の影響を指摘した資料もあるが(※【資料6】)、呉汁と仏教や寺院との関わりについて解説した資料はみつからなかった。
回答プロセス
(Answering process)
(1)NDC分類「596」の事典で「呉汁」を調査。
 
 【資料1】『日本料理由来事典 上』(同朋舎出版)
 ・p425-426「ごじる(別名あおごじる)
 豆類をひいたものをご(呉)といい、その豆汁(豆油)を用いるすり流し汁である、と書かれている。
 名前の謂れ、料理の起源についての記述はない。
 【資料2】『明解日本料理大事典』(おおむろ企画)
 ・p348「呉」
 豆をすりつぶしたもの。由来は不明と書かれている。
 ・p366「呉汁」
 当て字は「糊汁」。呉とは大豆をすりつぶしたもの、定義は大豆の擂り流し汁、と書かれている。
 【資料3】『料理食材大事典』(主婦の友社)
 ・p271 呉(ご)は豆液、豆汁、豆油 大豆を水に浸してふやかしつぶしたもの、と書かれている。


(2)語源辞典で「呉」「呉汁」を調査。

 【資料7】『日本語源大辞典』(小学館)
 ・p475「呉」
 ①糊の義か②豆汁をいうコウ(膏)からか③コミヅ(濃水)の下略か、と3通りあり、定説はない。
 【資料8】『たべもの語源辞典』(東京堂出版)
 ・p66「ごじる(呉汁)」
 ごじるを「呉汁」と書くのは、ゴという音のあて字である。
 ゴという意味は、豆汁とか豆油と書かれる大豆を水にひたしてすりつぶした汁のことである。
 呉汁は、中国(呉の国)の汁という意味ではない。


(3)NDC分類「383」の書架にあたり、大豆料理について調査。

 【資料5】『日本の食生活全集 50 日本の食事事典』(農山漁村文化協会)
 ・p84 呉汁は全国で見られる。

 【資料6】『全集日本の食文化 3』(農山漁村文化協会)
 ・p222-224 ダイズの来歴と利用の沿革
 “中国では古くからダイズ加工食品が寺院で多く使用されており、わが国への伝来にあたって仏教文化の影響を注目しておく必要があろう”と書かれている。


(4)NDC分類「498」で「大豆」の来歴を調査。

 【資料4】『地域食材大百科 第1巻』(農山漁村文化協会)
 ・p211 ダイズの来歴について下記のように書かれている。
 紀元前400-200年頃から中国全域で栽培されていた。
 半島を経て我が国に伝えられたが、その時期は弥生時代の頃という程度で正確には明らかではない。
 わが国と中国との交流が仏教を通じて盛んになるのは西暦1000年前後である。
 この頃種々のダイズ食品が伝えられ、食卓をにぎわすようになった。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
食品.料理  (596 8版)
衣住食の習俗  (383 8版)
教会.聖職  (195 8版)
参考資料
(Reference materials)
【資料1】川上 行蔵/監修 , 西村 元三朗/監修 , 川上‖行蔵 , 西村‖元三朗. 日本料理由来事典 上. 同朋舎出版, 1990.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I000164932-00  (p425-426 当館請求記号 R596.2/ニ/1 ※貸出禁止資料)
【資料2】明解日本料理大事典. おおむろ企画, 1992.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I000509196-00  (p348 当館請求記号 R596/メ92/ ※貸出禁止資料)
【資料3】主婦の友社 編 , 主婦の友社. 料理食材大事典. 主婦の友社, 1996.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002518832-00 , ISBN 4072147419 (p271 当館請求記号 R596/シ96/ ※貸出禁止資料)
【資料4】農山漁村文化協会 編 , 農山漁村文化協会. 地域食材大百科 第1巻 (穀類・いも・豆類・種実). 農山漁村文化協会, 2010.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010815805-00 , ISBN 9784540092619 (p211 当館請求記号 498.5/ノ/1)
【資料5】農山漁村文化協会. 日本の食生活全集 50. 農山漁村文化協会, 1993.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002239648-00 , ISBN 4540920065 (p84 当館請求記号 383.8/ニ/50 ※貸出禁止資料)
【資料6】芳賀登, 石川寛子 監修 , 芳賀, 登, 1926- , 石川, 寛子, 1930-. 全集日本の食文化 第3巻 (米・麦・雑穀・豆). 雄山閣出版, 1998.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002712533-00 , ISBN 4639015224 (p222-224 当館請求記号 383.8/ゼ/3)
【資料7】前田富祺 監修 , 前田, 富祺, 1937-. 日本語源大辞典. 小学館, 2005.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007669563-00 , ISBN 4095011815 (p475 当館請求記号 R813.6/マ05/ ※貸出禁止資料)
【資料8】清水桂一 編 , 清水, 桂一, 1907-1980. たべもの語源辞典 新訂版. 東京堂出版, 2012.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I023938867-00 , ISBN 9784490108224 (p66 当館請求記号 R383.8/シ12 ※貸出禁止資料)
キーワード
(Keywords)
大豆
呉汁
加工食品
料理
豆製品
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介 事実調査
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000161336解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
未解決
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