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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000161318
提供館
(Library)
島根県立図書館 (2110035)管理番号
(Control number)
島根参2014-10-004
事例作成日
(Creation date)
2014年10月10日登録日時
(Registration date)
2014年10月22日 14時59分更新日時
(Last update)
2015年10月14日 13時47分
質問
(Question)
乳牛のホルスタイン種はなぜ白黒のまだら模様なのか知りたい。
小学校低学年でも理解できる本がいいが、なければ大人が説明するための本を紹介してほしい。
回答
(Answer)
◆ホルスタイン種の白黒のまだら模様は、遺伝的な種の特徴であると言える。改良目的で多種との交雑も行われていた。(※【資料1.2.3】)

◆白黒模様の毛皮を持つ動物は他にも存在しており、ジャイアントパンダの白黒模様については、【資料4】『世界珍獣図鑑』(人類文化社)p75に「警戒色」と「保護色」の二説あり、「保護色」が有力と書かれている。シマウマの白黒模様については【資料5】『動物大百科 4』(平凡社)p42-43に、群れの結合に役立っているのではないかと書かれている。

◆子ども向けに分かりやすく書かれた資料は見つからなかったが、【資料6】『動物のふしぎ①へんそう』(講談社)p6に“動物の色は自然の中で生きてゆくために、大切なはたらきをしているのです”という記述がある。
回答プロセス
(Answering process)
(1) NDC分類「640」の事典でホルスタイン種の特徴を調査。

【資料1】『酪農大事典』(農山漁村文化協会)
p192:ライン川デルタ地域からオランダフリースランド、ドイツホルスタイン地域へ移住した民族がもたらした種で、元のものから2000年経過した古い品種。その後イギリス産ホーン種が混じる。
毛色は黒がちの黒白斑、白がちの白黒斑で、白面斑はないので顔には必ず黒があり、優性の鼠蹊部白斑があるので黒がちの牛でも必ず下腹部、乳房部、尾房の先端、蹄冠部は白い。黒に対し劣勢の赤の遺伝子がホモになると赤白斑となる。

(2) NDC分類「640」のウシについて書かれた資料でホルスタイン種の毛皮の色の由来を調査。

【資料2】『子牛の科学』(チクサン出版社)
p15:ホルスタイン・フリーシアン種
毛色は黒と白のまだら模様であるが、過去に改良目的でショートホーン種が交雑された名残で赤白斑もみられる。

【資料3】『ウシの科学』(朝倉書店)
p131「毛色」
ホルスタインの白斑は優性白斑である。
黒毛和種とホルスタインの交雑固体は、黒色部が大部分となるが、四肢などに一部白斑が認められることが多い。

(3) NDC分類「480」の資料で動物の毛皮の色や模様の由来や意味について調査。

【資料4】【資料5】に野生動物であるジャイアントパンダとシマウマの毛色の色についての解説あり。白黒模様の理由について保護色、警戒色などと書かれている。ホルスタイン種に関する記述はない。


≪参考資料≫
以下の資料に“種と固体の区別がつきやすい白黒模様の毛皮は人間にとって都合がよく、家畜化された動物の特徴”という内容の記述がある。

【資料7】『牛の文化史』(東洋書林)
p113「皮と毛」
18世紀末、北ドイツの湿地帯産で白黒模様の毛皮をした牛のミルク産出量が優れていたため、この模様の牛がドイツの他の地方の買い手の人気を呼んだ。
当時は血統の鑑定や染色体分析はなかったため、毛の色と模様が品種と由来を表示しており、毛皮の白黒の模様には経済的な価値がおかれた。

【資料8】『ナショナルジオグラフィック 2011年3月号』(日経ナショナルジオグラフィック社)
p54:自然選択とそれに続く人為選択で、人間を恐れない動物が選ばれた結果、巻いた尾や体格の小型化といった家畜やペットによく見られる特徴が引き出されたことになる。
p56-57:ホルスタインのような白と黒のまだら模様は、家畜化された動物の特徴だ。
目立つ模様なので野生であれば捕食動物に狙われやすいが、固体ごとの区別がつきやすいため、人間には好まれたのかもしれない。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
動物学  (480 8版)
家畜.畜産動物.愛玩動物  (645 8版)
畜産業  (640 8版)
参考資料
(Reference materials)
【資料1】農文協 編 , 農山漁村文化協会. 酪農大事典 : 生理・飼育技術・環境管理. 農山漁村文化協会, 2011.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000011158699-00 , ISBN 9784540102851 (p192 当館請求記号 R640.3/ノ11 ※貸出禁止資料)
【資料2】日本家畜臨床感染症研究会 編 , 日本家畜臨床感染症研究会. 子牛の科学 : 胎子期から出生,育成期まで. チクサン出版社, 2009.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010627463-00 , ISBN 9784885004292 (p15 当館請求記号 645.3/コ09)
【資料3】広岡 博之/編集 , 広岡‖博之. ウシの科学. 朝倉書店, 2013. (シリーズ<家畜の科学> ; 1)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I049286760-00  (p131 当館請求記号 645.3/ヒ13)
【資料4】今泉忠明 著 , 今泉, 忠明, 1944-. 世界珍獣図鑑. 人類文化社, 2000. (オリクテロプス自然博物館シリーズ)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002943140-00 , ISBN 475671188X (p75 当館請求記号 489/イ00)
【資料5】動物大百科 第4巻. 平凡社, 1986.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001800957-00 , ISBN 4582545041 (p42-43 当館請求記号 480.8/ド/4)
【資料6】日高‖敏隆 , 常喜‖豊. 動物のふしぎ 1. 講談社, 1980. (講談社カラー科学大図鑑)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I000083736-00  (p6 当館請求記号 480/513)
【資料7】フロリアン・ヴェルナー 著 , 臼井隆一郎 訳 , Werner, Florian , 臼井, 隆一郎, 1946-. 牛の文化史. 東洋書林, 2011.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000011257565-00 , ISBN 9784887217911 (p113 当館請求記号 645.3/ヴ11)
【資料8】ナショナルジオグラフィック日本版 2011年3月号. 日経ナショナルジオグラフィック社. (p54,p56-57)
キーワード
(Keywords)
酪農
ホルスタイン
模様
毛皮
乳牛
遺伝
動物
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
図書館
登録番号
(Registration number)
1000161318解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
未解決
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