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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000160655
提供館
(Library)
岩手県立図書館 (2110044)管理番号
(Control number)
岩手-198
事例作成日
(Creation date)
2014年04月18日登録日時
(Registration date)
2014年10月07日 13時32分更新日時
(Last update)
2014年11月02日 11時44分
質問
(Question)
稚児行列に参列する子どもの化粧の仕方(顔に施すバランス・由来や意味)を知りたい。特に鼻筋に白い線のようなものを引くのは、どのような意味があるのか。
回答
(Answer)
『日本を知る事典』p293「化粧」の項に、次のような記述がある。

《神がかりの状態になるための前提である。祭りの際に〈よりまし〉になる子供が必ずきれいに化粧するのも、それが神が降りたもう目印になるためでもあるが、またただの子供ではないことを表わす扮装でもある。》

《人間が生まれて最初の化粧は宮参りの時額につけるアヤッコ・ヤスコの類(紅・白粉・鍋墨などでx印・犬の字などを書く。神社のゴム印を押す所もあるように形は変化しているが)である。子供が川に遊びに行く時は必ず竈神・火の神・荒神の加護を受けている者という表示があれば、河童に引き入れられないと信じていたからで、町の祭りで山車をひく幼児が花笠をかぶりきれいに化粧してその上にさらに鼻筋だけ真白く塗るのなども同じことで、後者の方がみめうるわしくなっているだけのことである。》

顔に施す化粧のバランスに関する資料は確認できなかったが、ほかにも子どもの化粧について参考になる下記資料を紹介した。

『祭・芸能・行事大辞典 下』
⇒p1122「稚児」
特に寺社での儀礼や祭礼の場で、美しく着飾って化粧をし、神前・仏前へ行列する子どもたちのことをいう。今日の都市祭礼などでは、稚児行列が盛況に行われており、小学校就学前の幼児(幼稚園・保育園児)を集めて、平安朝風の古風できらびやかな装束で身を飾らせ、顔には白粉を塗って化粧をさせ、行列をさせつつ保護者が脇に随伴し、神輿や山車の巡行の先導をさせるという形が一般的である。
『精選日本民俗辞典』
⇒p352~353「稚児」
祭りの当日は化粧し、着飾り、騎乗して行列の主役となる。(略)神が稚児の姿、童形で出現する小さな神という神観念があり、稚児は神そのもの、あるいは神が憑代とされ、神祭の主役になる。(略)現在、祭礼・法会などにおいて親に伴われて参加する稚児行列や祭礼の供物頭上運搬役の少女などは儀礼を飾る風流という性格が強い。
『化粧の民俗』
⇒p11「同じく化粧も、自己を殺し、神に仕える証であったと思われ、神の言葉を伝え、神の姿をして舞う巫女や、神霊を迎える尸(よりまし)としての童子は、化粧をほどこし祭りの場に臨まなければならなかった。」と記載あり。
『化粧』
⇒p16「祭事に男が女装することは全国的に広く行われている獅子舞の斎場をかこう童子が白粉をつけ、赤き衣を着て女装するのや、神輿をかつぐ若衆が顔に白粉を塗って女装するのも、神事には潔白をもって奉仕するということに由来するものではなかろうか。」と記載あり。
『いわてのおまつり』
⇒p139「花巻まつり」
「はやし方の女の子は鼻筋に一本白粉をぬり、おちょぼ口に紅をさし」と記載あり。
『今昔花巻まつり』
⇒花巻祭りの写真が多く掲載。そのなかに囃子方の児童の様子が確認できる。鼻筋に白く白粉が塗られ、額には黒い丸がふたつ眉上に書かれ、赤い口紅を塗っている。
回答プロセス
(Answering process)
・380~「祭り」「化粧」をブラウジング。
・民俗関係資料から「化粧」の項目を調査。
事前調査事項
(Preliminary research)
『日本民俗事典』 『完全保存版日本の祭り400』
NDC
風俗習慣.民俗学.民族学  (380 9版)
参考資料
(Reference materials)
『日本を知る事典』大島 建彦∥〔ほか〕編 社会思想社∥出版 1980年 ( http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I000120402-00 )
『祭・芸能・行事大辞典 下』小島 美子∥〔ほか〕監修 朝倉書店∥出版 2009年 ( http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I000462320-00 )
『精選日本民俗辞典』福田 アジオ∥〔ほか〕編 吉川弘文館∥出版 2006年, ISBN 4642014322 ( http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000008129712-00 )
『化粧の民俗』石上 七鞘∥著 おうふう∥出版 1999年, ISBN 4273030608 ( http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002801289-00 )
『化粧』久下 司∥著 法政大学出版局∥出版 1978年, ISBN 4588200410 ( http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I000046551-00 )
『いわてのおまつり』東北の祭り刊行会∥編著・出版 1989年 ( http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002014460-00 )
『今昔花巻まつり』似内 壮蔵∥著 花巻開町400年祭実行委員会∥出版 1992年 ( http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I036205478-00 )
キーワード
(Keywords)
稚児
童子
祭り
化粧
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
図書館
登録番号
(Registration number)
1000160655解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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