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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000160033
提供館
(Library)
堺市立中央図書館 (2210017)管理番号
(Control number)
堺-2014-002
事例作成日
(Creation date)
登録日時
(Registration date)
2014年09月18日 19時58分更新日時
(Last update)
2016年06月04日 13時35分
質問
(Question)
「味わう」という言葉を活用する場合、小さい頃「味あわない」と発音していたような気がするが、小説等を読むと、「味わわない」と記述されているものもある。どちらが正しいのか。
回答
(Answer)
①『日本国語大辞典』の「味わう」(P.335)を見ると、同語は「他動詞ワ行五段活用」であるということがわかる。現代の用法においては、活用形は「味わわない」。
  同書「味あう」(P.301)には、「あじ‐あ・う[あぢあふ] 【味】 〔他ワ五(ハ四)〕「あじわう(味)」に同じ。*彰考館本寝覚記〔鎌倉末〕上「くちにあぢあふ所をばなむ   
べからず」*俳諧・口真似草〔1656〕一「あぢあふやひとくひと口鶯菜〈吉連〉」」。
②『三省堂国語辞典』の「味わう」の項目(P.23)には、「▽あじあう」(▽は同義語の意)。
③『新明解国語辞典』の「あじあう」(P.21)には、「あじあ・う【味あう】(他五)「味わう」の、誤った回帰形」。
④『学研現代新国語辞典』の「味わう」(P.25)には、「注意 「味合う」「あじあう」は誤り」。
⑤『明鏡国語辞典』の「あじわう」(P.31)には、【味わう】注意「味あう」「味あわない」「味あわされる」は誤り。正しくは、「味わう」「味わわない」「味わわされる」。また、『別冊付録:明鏡問題なことば索引』には「×あじあい 〇あじわい(味わい)」「×あじあう 〇あじわう(味わう)」「×あじあわされる 〇あじわわされる(味わわされる)」「×あじあわない 〇あじわわない(味わわない)」。
⑥『言林』には「あじわう」(P.30)と「あじおう」(P.26)はあるが、「あじあう」はなし。
⑦『岩波国語辞典 』、『学研国語大辞典』、『言泉 国語大辞典』、『広辞苑』、『広辞林』、『小学館日本語新辞典』、『辞林21』、『新小辞林』、『日本語大辞典』、『新選国語辞典』、『大辞典』、『大辞林』、には「あじわう」のみで、「あじあう」はなし。
⑧『常用漢字表 平成22年11月30日内閣告示』の「味」(P.145)による送り仮名は、「味わう、味わい」。
⑨『日本語の正しい表記と用語の辞典』の「間違いやすい言葉・慣用句・表現」の章(P.219)では、キイワード「味わう・味わわせる」の適切でない用例として、「味あう・味あわせる」。
⑩『問題な日本語』の欄外コラム(P.20)に「使うのはどっち?7 「味わう」VS.「味あう」、どっち?「味わう」が正しい。「わう」は「幸(さき)わう」「賑(にぎ)わう」などの「わう」と同じ(歴史的仮名遣いでは「はふ」)で、「味わわない」「味わおう」「味わいます・・・」と活用する。「合う」と混同して、「味あわない・味あおう・味あいます・・・」とはしない。」。
⑪『例解おかしな日本語正しい日本語』の「あじあわす(味合わす)」(P.16)には「例実質的な懲罰の重さを味合わせるのが筋というもんじゃ(『自由』平13・1)解「味あわせる」という言い方が成立するには「あじあわす」という動詞がなければならないが、そんな動詞は存在しない。「あじわう」という動詞の未然形に使役の助動詞「せる」を付けて「あじわわせる」とするしかあるまい。」。
⑫『恥をかかないための言葉づかい大事典』(P.79)には、「×味あわされる 〇味わわされる 「味わわされる」というのは「わ」が重なっていて、「味あわされる」のほうがもっともらしく思うのかもしれないが、これは「~させられる」という語形なので原形に着目してみよう。すうすると、それぞれ「味わう」「味あう」となる。正しいのは「味わう」で「味あう」とはいわないから、正誤がわかる」。
⑬『間違いやすい言葉の事典 実用ハンドブック』の第4章 語形・文法の間違い、「味わう」(P.118)には、「「合う」のようにウで終わる動詞は、「合わない」のように打消しの形にワが現れる。したがって、「いわ(祝)う」の打ち消しは「いわない」、「あじわう」の打ち消しは「あじわわない」である。ところが、ワが続くと言いにくいため、「味あわない」という人がかなりいる。話す時はともかく、書くときには正しく「味わわない」と書くべきだ。」。

以上、③~⑬は、「味わう」を正しいとあるが、①②によれば、「味わう」「味あう」はどちらも正しい。
回答プロセス
(Answering process)
『日本国語大辞典』を調査し、その後レファレンス協同データベースで調査、結果が異なっていたため、堺市内所蔵の国語辞典等を調査。また、レファレンス協同データベースで、『誤用される日本語、間違いやすい日本語などに関する本』調べ方マニュアルを参照。
事前調査事項
(Preliminary research)
レファレンス協同データベースに類似のレファレンス事例があった。(近畿大学中央図書館調査)
質問)「味あわせる」は正しいか。
回答)『明鏡国語辞典』に次の情報があった。p.31あじわう 【味わう】注意「味あう」「味あわない」「味あわされる」とするのは誤り。正しくは、「味わう」「味わわない」「味わわされる」
NDC
辞典  (813 9版)
日本語  (810 9版)
参考資料
(Reference materials)
『日本国語大辞典』 第1巻 第2版 小学館国語辞典編集部/編集 小学館 2000年
『三省堂国語辞典』 第7版 見坊 豪紀/編 三省堂 2014年
『新明解国語辞典』 第7版 山田 忠雄/編 三省堂 2012年
『学研現代新国語辞典』 改訂第5版 金田一 春彦/編 学研教育出版 2012年
『明鏡国語辞典』 第2版 北原 保雄/編 大修館書店 2011年
『言林』 昭和24年版 新村 出/編 全国書房 1949年
『岩波国語辞典』 第7版 西尾 実/編 岩波書店 2009年
『学研国語大辞典』 金田一 春彦/編 学研 1979年
『言泉 国語大辞典』 尚学図書/編集 小学館 1986年
『広辞苑』 第6版 新村 出/編 岩波書店 2008年
『広辞林』 第6版 三省堂編修所/編 三省堂 1983年
『小学館日本語新辞典』 松井 栄一/編 小学館 2005年
『辞林21』 三省堂編修所/編 三省堂 1993年
『新小辞林』第5版 三省堂編修所/編 三省堂 1999年
『新選国語辞典』 第7版 金田一 京助/[ほか]編 小学館 1994年
『大辞典』 1・2 平凡社 1953年
『大辞林』 第3版 松村 明/編 三省堂 2006年
『日本語大辞典』 講談社カラー版 第2版 講談社 1995年
『常用漢字表』 全国官報販売協同組合 2011年
『日本語の正しい表記と用語の辞典』 第3版 講談社校閲局/編 講談社 2013年
『問題な日本語』北原 保雄/編 大修館書店 2004年
『例解おかしな日本語正しい日本語』 土屋 道雄/著 柏書房 2002年
『恥をかかないための言葉づかい大事典』 日本語倶楽部/編 河出書房新社 2013
『間違いやすい言葉の事典 実用ハンドブック』 小学館 1997年
キーワード
(Keywords)
味わう
味あう
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
言葉
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000160033解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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