レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014/07/09
- 登録日時
- 2014/08/08 00:30
- 更新日時
- 2014/08/15 11:01
- 管理番号
- 6000017343
- 質問
-
解決
真珠湾攻撃の際に捕虜となった士官のことが山崎豊子『約束の海』で描かれていた。参考図書の『捕虜第1号 真珠湾生残り士官の訪問記』(文庫社、1946)を借りることはできるか。無理な場合は、モデルとなった酒巻氏について書かれた本を読みたい。
- 回答
-
上記資料は豊中市立図書館には所蔵がなく、貸出はできない。近隣では堺市立図書館に所蔵があり(禁帯出)
モデルとなった酒巻和男氏の著作等については回答プロセス欄に記載。
- 回答プロセス
-
大阪府WEB-OPAC横断検索および国会図書館サーチで「捕虜第1号」を検索する。近隣では堺市立図書館・滋賀県立図書館の所蔵があるが、問い合わせたところどちらも借用は困難とのこと(堺市立中央図書館に行っていただけば閲覧は可能)
真珠湾攻撃の際捕虜となった人物の名前を確認するため、読売新聞記事データベース「ヨミダス文書館」を調べる。
「真珠湾から帰還 少尉をドラマ化 NHKで10日放送=愛知」(2011.12.8 中部朝刊)に、真珠湾攻撃で捕虜となった酒巻和男少尉について書かれている。
Google Booksで「酒巻和男」を検索し、当市所蔵資料の内容を確認。
『日本の百年 9 廃墟の中から』(筑摩書房)p480-481「十番目の軍神」に、酒巻和男の帰国時の様子があり。
『日本人捕虜 白村江からシベリア抑留まで』(原書房)上巻p165-179に捕虜となってから帰国までの様子があり。
『二人だけの戦争 真珠湾攻撃零戦と日系二世島民の悲劇』(毎日新聞社)p136-139に日系アメリカ人と酒巻和男の関わりについての記載があり。
『聞き書 日本人捕虜』(図書出版社)p77-125「収容所で考えた日本と日本人 捕虜第一号は語る」に、酒巻和男への昭和52年のインタビューがあり。
さらに大阪府立図書館の所蔵資料を調べ、下記の2冊を取り寄せて提供した。
『捕虜第一号』(酒巻和男著、新潮社、1949、館内閲覧のみ可能)
『昭和戦争文学全集 4 太平洋開戦-12月8日』(集英社)p44-66に発進から捕虜となるまでを描いた「特殊潜航艇発進す」(酒巻和男)を収録。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 記録.手記.ルポルタージュ (916 9版)
- 参考資料
-
- 『日本の百年9』 筑摩書房
- 『日本人捕虜 上』 秦 郁彦/著 原書房
- 『二人だけの戦争』 牛島 秀彦/著 毎日新聞社
- 『聞き書日本人捕虜』 吹浦 忠正/著 図書出版社
- キーワード
-
- 酒巻和男(サカマキカズオ)
- 真珠湾(シンジュワン)
- 第二次世界大戦(ダイニジセカイタイセン)
- 歴史(レキシ)
- 昭和(ショウワ)
- 太平洋戦争(タイヘイヨウセンソウ)
- 人物(ジンブツ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000157863