レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014/07/08
- 登録日時
- 2014/08/08 00:30
- 更新日時
- 2015/01/20 13:12
- 管理番号
- 6000017321
- 質問
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解決
豊中市内で1964(昭和39)年にマチカネワニの化石が発掘されたと聞いたが、正確にどこで発掘されたかわかる本はあるか。
- 回答
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『とよなか歴史・文化財ガイドブック』『巨大絶滅動物 マチカネワニ化石』『新修豊中市史 第3巻』などに、マチカネワニの発掘された場所があり。
- 回答プロセス
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過去の事例「マチカネワニについての記載がある本」https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000099726 を参照しつつ、郷土資料の書架を探す。
『とよなか歴史・文化財ガイドブック』(豊中市教育委員会)p12「マチカネワニ化石出土地点」にマチカネワニの発見時の様子や、全身骨格を確認できた日本で唯一の事例であることなどの記載があり。付録の「とよなか歴史・文化財マップ」(豊中市の地図、縮尺13,000分の1)に発掘地点が示されている。
『巨大絶滅動物 マチカネワニ化石 恐竜時代を生き延びた日本のワニたち』(大阪大学出版会)p6「マチカネワニの発見」に、大阪大学豊中キャンパスの地図の中のマチカネワニ発掘地点と、近畿地方の中での位置の図があり。発掘風景や大阪大学総合学術博物館に常設展示されている化石骨、レプリカや模型の写真もあり。また同書にはマチカネワニの進化の系統や現代のワニとの関わりなども詳しい。
『新修豊中市史 第3巻 自然』(豊中市)p506-516「マチカネワニの発掘」のうち、p507にも、マチカネワニの化石の発掘地点を示した大阪大学豊中キャンパス付近の地図があり。
『大阪層群』(創元社)では千里丘陵を含む大阪平野周辺の丘陵部の、第三紀末鮮新世から第四紀更新世中期にかけての地層群(大阪層群)について詳細に分析しているが、このうちp218に「図16.2 近畿地方における鮮新・更新統産の脊椎動物化石分布図(長鼻類および魚類を除く)」があり。p231の近畿地方産脊椎動物化石リスト-爬虫類-ワニ類によると、番号101で示されているのがマチカネワニの出土位置。p222に近畿の大阪層群から出土したワニ類の化石についての簡単な記載があり。
なお『とよなか自然・環境ガイド』(豊中市)p112「豊中丘陵部の成立ち」には待兼山で大阪大学の建設中にマチカネワニの化石が出土したことと、骨格複製の写真はあるが、出土位置の地図はなし。
『ワニと龍 恐竜になれなかった動物の話』(平凡社)p46-48にはマチカネワニ発見時のエピソードなどがあるが、発見位置の地図はなし。
2014年7月現在、マチカネワニについては市のサイトhttp://www.city.toyonaka.osaka.jp/joho/shoukai/gaiyou/ichiban/wani.html や大阪大学総合学術博物館のサイトのマチカネワニ標本のページhttp://www.museum.osaka-u.ac.jp/jp/exhibition/3F/wani.html でも見ることができる。
このほか『郷土史資料 豊中の史跡たずね描き』(豊中市立教育研究所)p39「まちかねわにの化石発掘場所」には、地図等はないが、昭和58年時点のスケッチと解説が載っている。
- 事前調査事項
- NDC
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- 気象学 (451 9版)
- 参考資料
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- 『とよなか歴史・文化財ガイドブック』 豊中市教育委員会生涯学習推進室地域教育振興課/編集 豊中市教育委員会生涯学習推進室地域教育振興課
- 『巨大絶滅動物マチカネワニ化石』 小林 快次/著 大阪大学出版会
- 『新修豊中市史第3巻』 豊中市史編さん委員会/編集 豊中市
- 『大阪層群市』 原 実/編著 創元社
- キーワード
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- マチカネワニ(マチカネワニ)
- 化石(カセキ)
- 発掘(ハックツ)
- 豊中(トヨナカ)
- 大阪大学(オオサカダイガク)
- 待兼山(マチカネヤマ)
- 大阪層群(オオサカソウグン)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000157851