レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20130216
- 登録日時
- 2014/07/25 00:30
- 更新日時
- 2014/07/25 00:30
- 管理番号
- 福参-924
- 質問
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解決
江戸時代前半頃の医者や町人の服装がわかる資料はないか。
- 回答
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以下の資料を紹介した。
参考資料1『江戸服飾史』p.47-316
第2章江戸前期の服飾、第3章江戸前期服飾各論において、小袖を中心に当時の服装について詳しく述べている。また、p.214には十徳について述べる中で、「医師・茶人・画家・俳人その他が着用した」と記している。
参考資料2『原色日本服飾史』p.212-215,308-314
p.212-215では、江戸時代「前期小袖姿」の女性、「紙子羽織を着た町人」(男性)の再現人形の写真と解説が掲載されている。p.308-314では江戸時代の服飾について述べている。
参考資料3『日本服装史』p.145-172
「第七章 江戸時代の服飾」中に「四、町人の服飾」として詳しく述べられている。
参考資料4『日本衣服史』p.217-284
「六 織豊から江戸時代の衣服 ― 武家服制の完成と庶民服飾の充実」として詳しく述べられている。この中のp.229では十徳について「江戸時代には、医者や僧侶・絵師・俳人・茶人などが礼服として用いた」とある。
参考資料5『日本衣服史』p.387-559
「第四期 小袖着物時代」として、戦国時代から徳川時代の衣服について、色や模様も含めて詳述している。
参考資料6『江戸学事典』p.416-417
「医者」の項目があり、『人倫訓蒙図彙』出典の医師と患者の図を掲載するとともに、江戸時代の医者についての解説している。ただし、当時の医者の服装について具体的な言及はない。
参考資料7『人倫訓蒙図彙』p.60-62
元禄3年(1690)に刊行された商人、職人などの図説書を復刻したものである。各絵図につく解説文は活字にしてある。p.60-62では、回答資料6に引用されていた医師をはじめ、小児医師、歯医師、外科などが掲載されている。
参考資料8『江戸の生業事典』p.17-21
「医者」の項目があり、多くの川柳とともに当時の医者の様子を解説している。また、p.21には十徳について「江戸時代には、儒者、医者、絵師などの剃髪者の外出着で、絽や紗などで作った」とある。
参考資料9『絵でよむ江戸のくらし風俗大事典』p.378-379
黄表紙本からの引用で18世紀末~19世紀初めにかけてのものであるが、多くの絵図により江戸時代の医者の様子を紹介している。
- 回答プロセス
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『日本国語大辞典 2』によれば、江戸時代は慶長8年(1603)~慶応3年(1867)である。17世紀~18世紀半ばくらいまでを“江戸時代前半頃”と想定した。江戸時代関連、服飾文化関連の棚を探した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 衣食住の習俗 (383 8版)
- 参考資料
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- 1 江戸服飾史 金沢 康隆/著 青蛙房 1998.9 383/1/156
- 2 原色日本服飾史 井筒 雅風/著 光琳社出版 1982.7 383/1/S53
- 3 日本服装史 佐藤 泰子/著 建帛社 1992.3 383/1/140
- 4 日本衣服史 増田 美子/編 吉川弘文館 2010.2 383/1/226
- 5 日本衣服史 永島 信子/著 芸艸堂 1968 383/1/18
- 6 江戸学事典 西山 松之助/[ほか]編 弘文堂 1984.3 210/5R/124
- 7 人倫訓蒙図彙 朝倉 治彦/校注 平凡社 1990.6 080//S6-519
- 8 江戸の生業事典 渡辺 信一郎/著 東京堂出版 1997.5 384/3R/30
- 9 絵でよむ江戸のくらし風俗大事典 棚橋 正博/編著 柏書房 2004.10 213/6R/138
- キーワード
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- 時代考証 服飾文化 江戸文化 江戸庶民
- 和服 和装
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000156748