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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000156534
提供館
(Library)
京都市図書館 (2210023)管理番号
(Control number)
右中-郷土-71
事例作成日
(Creation date)
2014年07月19日登録日時
(Registration date)
2014年07月19日 14時06分更新日時
(Last update)
2014年08月13日 11時22分
質問
(Question)
売茶翁(ばいさおう,まいさおう)が京都ではじめて茶店を開いたのはどこか,また亡くなった場所がどこか知りたい。
回答
(Answer)
売茶翁は,江戸時代中期の煎茶家で,煎茶道の祖とも言われています。
延宝3年(1675)に九州の肥前の蓮池(はすいけ)で生まれました。11歳で黄檗(おうばく)宗竜津寺(りゅうしんじ)に入り,月海元昭(げっかいげんしょう)と名乗りましたが,享保16年(1731)57歳で寺を去り,上洛しました。晩年には高遊外(こうゆうがい)と改名しましたが,通称の売茶翁の方がよく知られています。

享保20年(1735)61歳の頃,東山にはじめての茶亭・通仙亭を構え,煎茶を売って暮らすようになりました。東山のどの辺りにあったのかは資料によって異なり,清水の産寧坂(三年坂)を上がって東に進む角(【資料2】)や,円山公園の辺り(【資料4】)などとされています。
また,東福寺通天橋や糺(ただす)の森,双ヶ丘(ならびがおか),嵐山など,京都の名所で煎茶を売っていたようです。

宝暦5年(1755)には長年使い慣れた茶道具を焼き払い,煎茶を売る生活をやめ,京都の岡崎で暮らしました。宝暦13年(1763)三十三間堂(蓮華王院)[京都市東山区]の南にあった幻々庵(げんげんあん)で亡くなりました。
回答プロセス
(Answering process)
●京都に関する事典から・・・【資料1】
  “東山に茶亭通仙亭を構え,売茶を業とした。・・・(中略)・・・晩年,茶の道具を火に投じて岡崎に籠居し,三十三間堂の南,幻々庵にて没した。” 
  宝暦12年(1762)没となっている。他の資料では,宝暦13年(1763)没と書かれているものが多い。

●煎茶に関する資料から・・・【資料2】~【資料5】
①通仙亭について
  【資料2】“清水の産寧坂をあがって東に進む角の,かつて阿古屋茶屋という茶寮のあったところがその位置であるという。”
  【資料3】“東山の麓,円山の松陰に一人の見慣れぬ風体の老人が立ち現れ・・・茶店を開いたのであった。”
  【資料5】“今の九条通り付近の鴨川の水辺といわれている”

②幻々庵について
  【資料2】 “ある人は,三十三間堂の南,国鉄線路のあたりという。”

●【資料1】などで引用されている『近世畸人伝』を確認する・・・【資料6】
  
●Googlebooks( http://books.google.co.jp/ )で“売茶翁×通仙亭”,“売茶翁×幻々庵”をキーワードに検索する・・・【資料7】 

●CiNii( http://ci.nii.ac.jp/ )で“売茶翁”をキーワードに検索する・・・【資料8】
  p37 「洛中洛外 売茶翁ゆかりの地」 “初めて茶店を開いたのは伏見街道二ノ橋の傍”とある。
  
●伏見街道二ノ橋(二之橋)の場所を確認する・・・【資料9】
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
茶道  (791 9版)
日本  (281 9版)
日本  (291 9版)
参考資料
(Reference materials)
【資料1】『京都大事典』(佐和 隆研/[ほか]編集 淡交社 1984) p376 “高遊外”
【資料2】『煎茶全書』(主婦の友社 1979) p254~269
【資料3】『茶道学大系 1 茶道文化論』(千 宗室/監修 淡交社 1999) p268~288
【資料4】『煎茶の世界』(煎茶文化研究会(雄山閣内)/編 雄山閣出版 1997) p28~31,37~40
【資料5】『煎茶を学ぶ』(京都造形芸術大学/編 角川書店 1998) p19~22
【資料6】『近世畸人伝』(伴 蒿蹊/著 中央公論新社 2005) p96~109 “売茶翁”
【資料7】『昭和京都名所図会 7 南山城』(竹村 俊則/著 駸々堂出版 1989) p41 “売茶堂”
【資料8】『芸術新潮 1990年5月号(第41巻第5号)』(新潮社 1990) p34~40 “奇人たちのバックボーン-売茶翁”
【資料9】『日本歴史地名大系 27 京都市の地名』(平凡社 1979) p283 “二之橋”
キーワード
(Keywords)
売茶翁
高遊外
月海元昭
通仙亭
幻々庵
煎茶
東山
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000156534解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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