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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000155758
提供館
(Library)
京都市図書館 (2210023)管理番号
(Control number)
右中-郷土-70
事例作成日
(Creation date)
2014年05月23日登録日時
(Registration date)
2014年07月09日 13時14分更新日時
(Last update)
2014年08月13日 11時22分
質問
(Question)
京都市に流れていた今出川の源流について知りたい。
回答
(Answer)
今出川は,現在の京都市北区と上京区をかつて流れていた川です。【資料7】によると,今出川の水は北区雲ケ畑(くもがはた)を流れる中津川(なかつがわ)から来たものであると記されています。

地形から考えると実際は,中津川は北山山中で一旦賀茂川に合流し,一筋の川になった後,今出川に分かれているので,直接中津川の水が今出川に流れ込むことはありません。しかし,中国では川がエックスのように交差する場合,右上流の川の水は左下流へ,左上流の川の水は右下流へ流れていくという考え方があり,これが雲ケ畑の中津川より来るという説の元になります。
また,【資料3】によると,今出川の上流が中津川であるという考えから,下流は中ツ川が転じて中川と呼ばれていました。中津川は現在も存在し,北区雲ケ畑の中津川町が源流の場所であり,祖父谷川(そぶだにがわ)と岩屋川の合流した川に流入し,やがて賀茂川に合流します。

今出川の名前は,賀茂川上流で流入した中津川が,再び分出したので今出川と名づけられた説もあれば,中津川の水が直接“今出てきた川”ということから名づけられた説もあります。
現在,京都の主要道路の一つになっている今出川通は,中世の北小路に該当し,当時は通りの北側を今出川が流れていました。通り名は川の名前に由来します。

今出川は大正のはじめ頃までは,同志社大学前から河原町通りにかけて残っていましたが,大正6年(1917)の京都市電開設に伴う道路の拡幅工事のため姿を消しました。
回答プロセス
(Answering process)
●京都に関する事典より・・・【資料1】

●京都の地名に関する資料より・・・【資料2】~【資料6】

●【資料2】【資料3】で引用されていた古地図より・・・【資料7】
 ・「中古京師内外地図」…今出川の上流部に“此水雲ケ畑ノ中津川ヨリ来ル”と記されている。
川の流れは相国寺(現上京区)西側を南下し,東洞院一条(現京都御苑内)で東に折れて,東京極大路(現寺町通)で南下する。また一方で,相国寺西側を南下する今出川は北小路(現今出川通)でも東に折れて、東京極大路で南下する。二つに分かれた川は、京極一条(現寺町一条)で合流し,六条(現六条通)で賀茂川に流入している。
 ・「中昔京師地図」…今出川の上流部に“此水雲カ畠ノ中津川ヨリ来ル”と記されている。
川の流れは相国寺地を南北に貫き,東洞院北小路(現京都御苑西北辺り)で東に折れて,東京極大路沿いに南下したあと,賀茂川に流入している。  

●京都の地誌より・・・【資料8】~【資料10】
 【資料9】…北小路(現今出川通)の解説がある。
 【資料10】…p11に“流域区分と峠”という図があり,京都市北区の川の流路がわかる。この図より,右上流から流れる中津川が別の左上流からの川と合流して,やがて今出川として左下流へ流れる流路がわかる。

●京都の河川に関する資料より・・・【資料11】【資料12】
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
近畿地方  (216)
日本  (291)
河海工学.河川工学  (517)
参考資料
(Reference materials)
【資料1】『京都大事典』 (佐和 隆研/[ほか]編集 淡交社 1984)  p63 “今出川通”
【資料2】『日本歴史地名大系 27 京都市の地名』 (平凡社 2001) p471~472 “中津川村”, p522~523 “今出川”
【資料3】『角川日本地名大辞典 26-[1] 京都府』 (「角川日本地名大辞典」編纂委員会/編 角川書店 1982) p175 “今出川”, p1028~1029 “中川”, p1037 “中津川”
【資料4】『京都の地名検証 風土・歴史・文化をよむ [1]』 (京都地名研究会/編 勉誠出版 2005) p62~64 “今出川(北区・上京区)”
【資料5】『京都地名語源辞典』 (吉田 金彦[ほか]/編 東京堂出版 2013) p55 “今出川通”
【資料6】『京都の大路小路』 (小学館 1994) p122~125 “今出川通”
【資料7】『故実叢書 〔38〕』 (〔今泉 定助/編〕 故実叢書編集部/編集 新訂増補 明治図書出版 1955)    “中古京師内外地図” 寛延3年(1750)刊, “中昔京師地図” 宝暦3年(1753)刊
【資料8】『平安京地誌』 (岸元 史明/[著] 講談社 1974) p138~176 “中川の発達と今出川の合流”
【資料9】『大日本地誌大系 37 山州名跡志』 (雄山閣 2002) p399 “今出川”
【資料10】『史料京都の歴史 6 北区』 (京都市/編 平凡社 1993) p11,17~18
【資料11】『もっと知りたい!水の都京都』 (鈴木 康久[ほか]/編 京都 人文書院 2003) p188~190 “今出川”
【資料12】『京都水ものがたり 平安京一二〇〇年を歩く』 (平野 圭祐/著 淡交社 2003) p137~139 “今出川”
国際日本文化研究センター データベース『中古京師内外地図』 http://tois.nichibun.ac.jp/chizu/santoshi_39.html (平成26年5月23日確認)
国際日本文化研究センター データベース『中昔京師地図』 http://tois.nichibun.ac.jp/chizu/santoshi_290.html (平成26年5月23日確認)
キーワード
(Keywords)
今出川
今出川通
中津川
京都市北区
雲ケ畑
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000155758解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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