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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000154116
提供館
(Library)
名古屋市鶴舞中央図書館 (2210001)管理番号
(Control number)
名古屋市鶴-2014-015
事例作成日
(Creation date)
2014年06月10日登録日時
(Registration date)
2014年06月10日 14時13分更新日時
(Last update)
2015年07月04日 14時54分
質問
(Question)
名古屋の祭祀で、夜に大声で笑って笛を吹く、由来に天岩戸が出てくるものがあるそうだが、名称や由来について詳しく知りたい。
回答
(Answer)
熱田神宮で1300年以上続く奇祭であり、「酔笑人(えようど)神事」、「会影堂(えようど)神事」、「於賀斯(おかし)祭」、「オホホ祭」と呼ばれており、毎年5月4日夜7時から行われています。
神事の概要は、16人の神官が、袖の中に見ることが許されない仮面を入れ、4箇所を巡ります。
影向間社、神楽殿前、八剣宮、清雪門の4箇所です。それぞれの場所で、2人の面役が、中啓で面を叩き、「オホ」と言います。その後、笛役が笛を吹くと、神官全員がをろって大声で笑うというものです。

由来については、草薙剣の盗難によるものと天岩戸によるものがありますが、草薙剣の盗難によるものが主となっているようです。昔は、この行列に出合うと病気になると恐れられていたようです。
回答プロセス
(Answering process)
1.郷土の祭祀(386)の棚を確認しました。

『郷土の祭』p.104-105
『なごやのまつり展』p.10
『祭礼事典・愛知県 都道府県別』p.13-14
『なごやのまつり』p.25 など

これらの資料から、お尋ねの祭祀が熱田神宮で行われている奇祭であり、酔笑人神事、会影堂神事、於賀斯祭、オホホ祭と呼ばれていることが分かりました。
しかし、由来を草薙剣の盗難としており、天岩戸についての記述が見つかりません。

2.熱田神宮の祭祀と判明したため、郷土の神道(176)の棚を確認しました。

『熱田神宮』p.92-93
『熱田神宮』p.43-53、口絵あり
『朱鳥』p.16-17

これらの資料を確認しましたが、やはり由来は草薙剣の盗難があげられています。
『朱鳥』には、“昔は、この行列に出合うと病気になると恐れ、近辺の住民は、この神事の間は外出しなかったともいわれている”といった記述がありました。

3.熱田神宮のホームページを確認しました。

酔笑人神事のページ( https://atsutajingu.or.jp/jingu/shinto/eyoudoshinji.html )がありますが、由来はやはり草薙剣説です。

4.1300年続いてきた祭祀とあったため、江戸時代に書かれた資料で、翻刻・影印された資料を確認します。

『張州雑志6』p.647-651、絵あり
『熱田神宮史料2-2』p.405-406
『熱田神宮史料4』p.135

これらの資料には、“是謂於賀斯祭縁也”として、磐戸の前で神祭をしたことが記述されていました。

5.名古屋に関する資料を確認しました。

『新修名古屋市史 第9巻 民俗編』p.701-705
『名古屋謎解き散歩』p.108-110

『名古屋謎解き散歩』には、草薙剣説と天岩戸説の2説を検証しています。

※1.『なごやのまつり展』には、神事風景として絵が紹介されており、出展が「熱田祭奠年中行事図会」となっています。しかし、「熱田祭奠年中行事図会」にはこの絵はなく、『張州雑志6』にこの絵の掲載を確認しております。
※2.雑誌「芸能」33巻に、関連記事が掲載されいるようですが未確認です。

【追記】
『熱田神宮恒例祭典神事儀註』p.151-157に、神事の進行や順路などが記されています。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
年中行事.祭礼  (386 9版)
祭祀  (176 9版)
参考資料
(Reference materials)
『郷土の祭』 愛知県小中学校長会/編 愛知県教育振興会 1971年 (pp.104-105)
『なごやのまつり展』 中日新聞社/編 名古屋城管理事務所 1972年 (p.10)
『祭礼事典・愛知県 都道府県別』 愛知県祭礼研究会/編 桜楓社 1991年 (pp.13-14)
『なごやのまつり』 名古屋青年会議所/編 名古屋青年会議所 1980年 (p.25)
『熱田神宮』 熱田神宮宮庁/編集 熱田神宮宮庁 1972年 (p.92-93)
『熱田神宮』 篠田康雄/著、学生社 1968年 (p.43-53、口絵)
『朱鳥 熱田神宮朱鳥会創立三十周年記念誌』 熱田神宮朱鳥会/編集 熱田神宮朱鳥会 1988年 (pp.16-17)
熱田神宮ホームページ<酔笑人神事> https://atsutajingu.or.jp/jingu/shinto/eyoudoshinji.html  (【サイト最終確認 2014/06/13】)
『張州雑志 第6巻』 内藤東甫/著 愛知県郷土資料刊行会 1976年 (p.647-651、絵あり)
『熱田神宮史料2-2』 熱田神宮宮庁/編 熱田神宮宮庁 1975年 (p.405-406)
『熱田神宮史料 第4 縁起由緒編』 熱田神宮宮庁/編 熱田神宮宮庁 2002年 (p.135)
『『新修名古屋市史 第9巻 民俗編』 新修名古屋市史編集委員会/編集 名古屋市 2001年 (p.701-705、写真3枚あり(内1枚は国道19号線を横断する写真))
『名古屋謎解き散歩』 中根千絵/編著 KADOKAWA 2013年 (p.108-110)
『熱田神宮恒例祭典神事儀註』 熱田神宮宮庁/編纂 熱田神宮宮庁 1980年 (p.151-157)
キーワード
(Keywords)
酔笑人神事
会影堂神事
於賀斯祭
えようどしんじ
おかしまつり
オホホ祭
熱田神宮
草薙剣
天岩戸
民俗・祭礼―名古屋市
神社・寺院―名古屋市
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介 事実調査
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000154116解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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