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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000152027
提供館
(Library)
国立音楽大学附属図書館 (3310053)管理番号
(Control number)
国音2014-0001
事例作成日
(Creation date)
2014.4.10登録日時
(Registration date)
2014年04月11日 13時53分更新日時
(Last update)
2014年11月14日 11時19分
質問
(Question)
オーケストラの楽器配置で、指揮に向かい第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロという
ような配置ではないオーケストラのCDが聴きたい。
回答
(Answer)
当館OPACでは、直接的にオーケストラの楽器配置を区別することはできない。
以下の方法により、推測したCDを聴いたり、解説を読んで確かめる必要がある。

教科書等に掲載される
指揮に向かい第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ等のように
並ぶオーケストラの楽器の配置は、現代のオーケストラ配置例の最も一般的なもの
の一つとして知られている。

それらを踏まえて
1.上記の配置図と違う配置をよくとる指揮者を調べ、その指揮者の演奏によるCD及び
 解説書でオーケストラ配置を調べ、聴く
2.又、上記の配置図と違う配置をよくとるオーケストラ名も調べ、その団体の演奏による
 CD及び解説書でオーケストラ配置を調べ、聴く

必要がある。

◎『200 CDオーケストラの秘密 / 金子建志編』(参考資料1 参照) 
p.71-72に、「オーケストラの配置~「両翼配置」」というコラムがあり、
「両翼配置」を意識してスコアを書いた作曲家として、マーラーとショスタコーヴィチの名前が、
「両翼配置」を取る指揮者として、クレンペラー、ムラヴィンスキー、クーベリック、C.クライバー
の名前が挙げられていて、以下のCDが紹介されている。
①マーラー:交響曲第9番 クレンペラー/ニュー・フィルハーモニアo〈67〉[EMI]
②ショスタコーヴィチ:交響曲第10番 ムラヴィンスキー/レニングラードpo〈76〉[V]
③ベートーヴェン:交響曲第7番 C.クライバー/ウィーンpo〈75、76〉[G]
又、「オーケストラの配置~「両翼配置」」には、①~③以外にも、多くの指揮者の名前が挙げられて
おり、検索にとって大変参考になる。

◆↑こうした指揮者や団体を調べる一つのヒントとしては、歴史的な演奏を標榜又は得意とする指揮者、
 団体をピックアップし、追調査するという方法があり、又、逆に、21世紀として新たな音響を探る
 指揮者や団体を追うという方法もあり得ると思われる。

◆上記のような指揮者や団体の情報は、音楽雑誌(オーケストラ団体会員報を含む)の記事や
 ネット情報等によって得ることができるが、最終確認は、推測したCDを個々に聴き、解説を
 読んで判断する必要があると思われる。
・ネット情報の調べ方の一例として、「両翼配置」「対向配置」「対抗配置」「楽器配置 オーケストラ CD」等
 というように、質問とは違う配置を入力し、各々「CD」「指揮者」等掛け合わせていき、指揮者のヒントを得、
 当館のOPACによって、その指揮者のCDを調べ、実際にCDを聴いたり、解説書を読んで確かめる、
 という方法を挙げることができる。
・古楽系以外の指揮者で対向配置をとる指揮者たちには、クレンペラー、ジョルジェスク、
 ボールト、クーベリック、マッケラス、パーヴォ・ヤルヴィなどがいるようである。
 (最終確認は、やはりそれらの指揮者のCD等でとる必要がある。)
・上述指揮者中、中堅どころはパーヴォ・ヤルヴィくらいであろうか。ほか、クレンペラーやジョル
 ジェスク、ボールトは過去の大物。クーベリック、マッケラスなどはその後に続いた指揮者とい
 うことになろうかと思われる。
・こうしたことから考えると、歴史的な演奏をする指揮者や団体と、21世紀として新たな
 音響を探る指揮者や団体と並んで、19世紀以来の演奏の伝統を重視する指揮者たちがい
 た(あるいは、いる)と考えられることができよう。
◆こうした指揮者や団体を探す方法となると、体系的な導き方が思い浮かばない状態と
 言ってよい。
◆参考までに、HMVのサイトからみつけたメモを以下に挙げる。(2014.4.14現在)
・クレンペラー, オットー
【定評あるベートーヴェン全集】のさいごの方に、「クレンペラー録音全般に言える
 ことですが、楽器配置がヴァイオリン両翼型ということで、(以下略)」とある。
・ジョルジェスク, ジョルジュ
 ベートーヴェン交響曲全集の楽器配置が対向配置。アルトゥール・ニキシュに直接師事
 した経験をもつ指揮者だそうである。録音は1960年代はじめ。
・クーベリック, ラファエル  
【ベートーヴェン】さまざまなオケを振った全集だが、第2番と第5番以外はすべてヴァイオリン両翼配置。
【マーラー】ヴァイオリンを両翼に配した楽器配置も効果的。
・マッケラス, チャールズ
 スコットランド室内管弦楽団などと録音した2度目のベートーヴェン交響曲全集。
 「第2ヴァイオリンを右側に配した正統的な楽器配置は前回同様」とある。
・ヤルヴィ, パーヴォ
→ドイツ・カンマーフィルと録音したベートーヴェンの交響曲全集について。
 モダンオケに一部ピリオド楽器を用いているようである。
 以下はHMVの解説より。
「対抗配置でヴィブラートを抑制し豊かなアーティキュレーションの弦、名手ぞろいの
 管、ヴァルヴなしのナチュラル・トランペット、そして堅いバチで叩くピリオド仕様の
 ティンパニなどから生み出される強靭かつフレキシビリティに富む響きによって、9曲
 の交響曲の個性的な風貌が浮き彫りにされています。」
◆CDではないが、映像資料を見るとオーケストラ配置は一目瞭然であり、意外な発見も
 期待できると思われる。(先述のコラム「オーケストラの配置~「両翼配置」にも
 DVDの情報が掲載されている。)
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
器楽合奏  (764)
参考資料
(Reference materials)
1.
タイトルと著作者 200 CDオーケストラの秘密 / 金子建志編
版 改訂新版
出版社・発行年 東京 : 学研パブリッシング, 2010
形態 248,8 p. ; 19 cm.
注記 並列タイトル: The secret of orchestration
発売:学研マーケティング (東京) 初版:立風書房1999年刊
索引あり
キーワード
(Keywords)
オーケストラ
楽器 配置
ストコフスキー・シフト
ヴァイオリン両翼配置
両翼配置
対向配置
対抗配置
指揮者
KCMLOPAC
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査 所蔵機関調査
内容種別
(Type of subject)
楽器配置
質問者区分
(Category of questioner)
大学生
登録番号
(Registration number)
1000152027解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
未解決