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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000151739
提供館
(Library)
大阪府立中央図書館 (2120005)管理番号
(Control number)
6000005256
事例作成日
(Creation date)
2013/12/01登録日時
(Registration date)
2014年04月02日 00時30分更新日時
(Last update)
2014年04月03日 21時45分
質問
(Question)
奈良時代に国・郡・郷の名称を2文字に変えるよう命令された「好字令」についてくわしく書かれた資料を探しています。
回答
(Answer)
1.奈良時代に国・郡・郷の名称を「好字」に変えるよう命令された好字令について、『続日本紀』によりますと和銅六年
「五月甲子。制。畿内七道諸国郡郷着好字。」(p.52)と記載されています。
『国史大辞典』当館請求記号【210.03/3N】(貸出不可)では3巻「風土記」の項目に説明があります。
「2字」については、『延喜式』【170.8/1N】(『神道大系12古典編』貸出不可)第廿二民部省上(p.61)に(927年)
「凡諸国部内郡里等名、並用二字、必取嘉名、・・・」と記載されています。
また神亀3年(726)には明部省の口宣(訓令)が出されています。『風土記』【080/T1/145】(貸出可)
p.204「口宣とは口頭で伝統される天皇の命令。ここでは地方政治の総元締にあたる明部省から伝達されたもの。その内容は明記されていないが、従来一字または三字で表記されいたものを二字に統一し、宛字をやめて正規の用字をもちいることにあったようである。」
と書かれています。
これを合わせて「二字嘉名表記への改定」と言われ、「国史や地誌の編纂とも関連して、中国風の文化をもって国の権威を飾ろうとしたこの時期の国家のとった方針であった。」と記載されています。(『続日本紀一 新日本古典文学大系12』岩波書店 1989.3 p.426上段)【918/7】貸出可
また、「律令的行政地名の確立過程:ミノ関係の木棺を手掛かりに」(野村忠夫著)では、その「むすびにかえて」で
「律令的な人民支配は、地域的編戸による画一的な公民支配である。この体制が基本的に形成されたとき、国歌権力による行政地名の改定・定着化がはじまる。国名から郡名へ、さらに郷名への統制・定着化は、中央集権体制の完成過程の一翼を担ったのである。」
と書かれています。(『古代史論叢 中巻』井上光貞博士還暦記念会編 吉川弘文館 1978.9 p.364)【210.3/148】貸出可
国立国会図書館レファレンス協同データベース「『延喜式』の「凡諸国部内郡里等名、並用二字、必取嘉名」の箇所を探している。(近畿大学中央図書館) 」
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000054522

2.『古事類苑』【031/K2/2-1】の「地部一 地総載」のもと「改撰文字(改行)取嘉名」の項目で上記『続日本紀』、『延喜式』のほかに次のものが紹介されています。(p.48-51)当館所蔵の請求記号を付しています。 
   『出雲風土記』【080/T1/145】p.130(『風土記 出雲国風土記』)
   『萬葉集抄』一 【224.3/579】p.2
   『地名字音轉用例』【270/129】p.141-(『国語學大系 4』)
   『閑田耕筆』一【914/1/18】p.158(『日本随筆大成18』)
   『出雲風土記』意宇郡【080/T1/145】p.130(『風土記 出雲国風土記』)
   『出雲風土記』出雲郡【080/T1/145】p.167-(『風土記 出雲国風土記』)
   『肥前風土記』神埼郡【080/T1/145】p.252-(『風土記 出雲国風土記』)
   『羅山文集』三十七傳【121.5/119N】p.411
   『南留別志』【914/1/2-15】p.21
『古事類苑』は国立国会図書館「デジタル化資料」でもご覧いただけます。
http://dl.ndl.go.jp/  ヘッダー右「詳細条件で検索」>タブ「図書」を選んで、、タイトル「古事類苑」・目次「地総載」で検索してください。
2件の結果が表示されますが、2件目「神宮司庁編(古事類苑刊行会,1930)のほうが画面がきれいです。
→をクリック>コマ番号 37-38/713
3.論文など
「なぜ地名は漢字2字が多いのか? : 身近なものから歴史を考える」早川明夫著(『教育研究所紀要17』p.107-113 2008.12 文教大学)
JAIROから全文をご覧いただけます。
http://sucra.saitama-u.ac.jp/modules/xoonips/download.php?id=BKK0002413
「所謂和同六年詔の好字について」筏勲著(『京都帝国大学国文学会二十五周年記念論文集』1934)中之島図書館所蔵 【220.3/119/#】個人貸出不可
「好字二字」今野真二著(『国語語彙史の研究 31』和泉書院 2012)中央図書館所蔵【814/2N/31】貸出可
「好字とその周辺」猿田知之著(『シオン短期大学研究紀要 35』1995.12)中央図書館所蔵【051/151N】貸出不可
「風土記における里名の好字二字」筏勲著(『地名学研究 2』1957.6)「復刻版」を中之島図書館所蔵【雑/2707/#】貸出不可
「郡郷名著好字:常陸風土記の場合(風土記研究の現在)」近藤信義著(『国語と国文学 81(11)』p.72-82 2004.11)中之島図書館所蔵【P81/6N】貸出不可
「好字地名論」(『地名伝承論:大和古代地名辞典』池田末則著 p.81-92 名著出版 1990.10)【291.65/2N】貸出可
なお、複写希望につきましては当館ホームページから複写をお申込みいただけます。
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
日本史  (210 8版)
参考資料
(Reference materials)
風土記 吉野/裕∥訳 平凡社 (204)
新日本古典文学大系 12 佐竹/昭広∥[ほか]編集委員 岩波書店 (426上)
古代史論叢 中巻 井上光貞博士還暦記念会∥編 吉川弘文館 (364)
古事類苑 [3] 神宮司庁 (48-51)
京都帝国大学国文学会二十五周年記念論文集 京都帝国大学国文学会∥編輯 星野書店 (141-154)
国語語彙史の研究 31 国語語彙史研究会∥編 和泉書院 (31-47)
シオン短期大学研究紀要 シオン短期大学[編集] シオン短期大学 34-35 (1-24)
地名学研究 日本地名学研究所地名学研究会 名著出版 上
國語と國文學 東京大学国語国文学会 明治書院 81(11)<972> (72-82)
地名伝承論 池田/末則∥著 名著出版 (81-92)
国立国会図書館レファレンス協同データベース「『延喜式』の「凡諸国部内郡里等名、並用二字、必取嘉名」の箇所を探している。(近畿大学中央図書館) 」(2013/12/1現在) ( http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000054522 )
国立国会図書館「デジタル化資料」(2013/12/1現在) ( http://dl.ndl.go.jp/ )
「なぜ地名は漢字2字が多いのか? : 身近なものから歴史を考える」早川明夫著(『教育研究所紀要17』p.107-113 2008.12 文教大学)(2013/10/11現在) ( http://sucra.saitama-u.ac.jp/modules/xoonips/download.php?id=BKK0002413 )
キーワード
(Keywords)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
地名・地域
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000151739解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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