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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000151543
提供館
(Library)
北海道立図書館 (2110028)管理番号
(Control number)
北方 13-0241
事例作成日
(Creation date)
2014/02/28登録日時
(Registration date)
2014年03月30日 00時30分更新日時
(Last update)
2014年05月08日 17時16分
質問
(Question)
陸前の出身でありながら、蝦夷地で俳諧を広めたとされる江戸中・後期の俳人松窓乙二と江戸時代を代表する俳人小林一茶は交流があったとされているが、その関係がわかる文献があったら教えてほしい。

典拠:『小林一茶 時代を詠んだ俳諧師』(青木三智男∥著、岩波書店、2013.9)

調査済みの資料:『俳人一茶』(信濃毎日新聞社、1987.11)、『一茶の総合研究』(矢羽勝幸∥著、信濃毎日新聞社、1987.11)
回答
(Answer)
典拠である『小林一茶 時代を詠んだ俳諧師』(請求記号:S911.35/A)によると、芭蕉忌に詠んだ「芭蕉忌やえぞにもこんな松の月」で、「乙二など彼地にあれば」と前書きしていて、蝦夷地に滞在したことのある乙二を想っていること、夏目成美主宰の隋斎会で乙二と同席した仲、と記載されていた。

松窓乙二に関する資料を検索

・『北の芭蕉松窓乙二伝』(参考資料1):p128「成美の隠居所へ」の項の中で、1803年(享和3年)~1804年(文化元年)滞在時に夏目成美が「一茶や道彦のことを話したであろう」と推測している。p263「松窓乙二・略年譜」の1804年(文化元年)の欄に「2月25日、一茶・道彦と3人、千住の建部巣兆夫人の病気見舞う」とある。

・『人づくり風土記 4 ふるさとの人と知恵 宮城』(参考資料2):p345-352に「地方俳諧の交流に尽くした松窓乙二」という項があり、p347に「乙二は寛政四年冬と享和三年秋に江戸に上り、江戸俳壇の有力俳人であった成美(せいび)、道彦(みちひこ)、巣兆(そうちょう)と親しい交際を重ねました。このとき信濃(長野県)の俳人一茶(いっさ)と、一度だけ行動をともにしたこともあります。千住に住む巣兆の夫人が病気なので、一茶と道彦と乙二が連れだって見舞いに行ったのです」とある。

・その他、松窓乙二に関して記載のある資料や雑誌論文がいくつかあったが、蝦夷地滞在時期のことをまとめたものが中心で、小林一茶との関わりについて記載した資料は見つからず。

小林一茶の全集・事典類を調査

・『一茶大事典』(参考資料3)巻末の人名索引より、乙二の項を調査。一茶とのかかわりがあった内容は次のとおり。師匠、友人を解説したページもあるが、乙二の項目はなし。
 1804年(文化元年)2月25日に乙二、道彦とともに巣兆夫人の見舞いに千住へおもむく。
 1804年(文化元年)刊行の乙二俳書『はたけ芹』に一茶の句が収録。
 1807年(文化4年)2月21日に乙二ほか10名宛の手紙を出す。
 1807年(文化4年)3月12日に乙二ほか2名から手紙が届き、返事を出す。
 1819年(文政2年)3月14日、1821年(文政4年)1月6日、青野太?宛手紙に乙二の名の記載あり。
 
・『蕪村・一茶その周辺』(参考資料4)巻末の人名索引より、乙二の項を調査。一茶とのかかわりがあった内容は次のとおり。
 夏目成美の項(p130)において、「この年代(享和~文化年代)成美周辺の主な人々は、巣兆・乙二・道彦・一茶・太?・一峨・一瓢・閑斎・素玩ら、それに前記の人びとなどであろうか」と記載。

・『一茶全集 1巻』(参考資料5)p659に、「芭蕉忌やえぞにもこんな松の月」と前書きの記載あり。
 別巻(資料6)の年表は、p24に、1804年(文化元年)2月25日の見舞いの記載があったのみ。

 以上の情報を総合すると、友人を見舞いに行ったり、手紙をやりとりするような関係性はあったものと推察される。また、一茶が師とあおぐ夏目成美のもとに乙二が滞在していたこともあるため、典拠資料にあるとおり成美宅で会っていたことは想定できるが、資料や記録としては見つからなかった。
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
日本文学  (910 7版)
参考資料
(Reference materials)
1 北の芭蕉松窓乙二伝 大嶋 寛∥著 北海道新聞社 1993.10 910.268/SH p128,263
2 人づくり風土記 4 ふるさとの人と知恵 宮城 農山漁村文化協会 1994.5 210.5/HI/4 p345-352
3 一茶大事典 矢羽勝幸∥著 大修館書店 1993.7 911.35/Y 人名索引より
4 蕪村・一茶その周辺 大礒/義雄?著 八木書店 1998.9 911.34/O 人名索引より
5 一茶全集 第1巻 発句 小林一茶∥[著] 信濃教育会∥編 信濃毎日新聞社 1979.8 911.35/KO/1 p659
6 一茶全集 別巻 資料・補遺 小林一茶∥[著] 信濃教育会∥編 信濃毎日新聞社 1978.12 911.35/KO/ベツ p24
1 松窓乙二 小倉 巌∥著 乙二句碑建立委員会 1958.10 910.268/SH 記述なし
2 海峡 通巻37-48号 海峡評論社 Z301 記述なし(42号28-30p)
3 松前史談会報 通巻11号~通巻21号 松前史談会 1955年 Z304 記述なし(21号1-5p)
4 松前史談会報 通巻73号?通巻82号 松前史談会 1955年 Z304 記述なし(80号8-10p、81号7-14p)
キーワード
(Keywords)
小林一茶
松窓乙二
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事項調査
内容種別
(Type of subject)
人物
質問者区分
(Category of questioner)
図書館
登録番号
(Registration number)
1000151543解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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