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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000151538
提供館
(Library)
北海道立図書館 (2110028)管理番号
(Control number)
北方 13-0236
事例作成日
(Creation date)
2013/10/25登録日時
(Registration date)
2014年03月30日 00時30分更新日時
(Last update)
2014年05月09日 12時03分
質問
(Question)
層雲峡に第七師団の療養所「転地療養所」があるが、その建設の経緯を知りたい。
療養所は大正4年に構想、昭和2年~3年にかけて工事
斉藤瀏という軍人で歌人(当時第七師団長)と荒井初一の言い分に食い違いがある。それを確かめたい。

調査済み資料:『上川町史』 (上川町 1966)、『故荒井初一翁追慕記』 (山田新編 [出版者不明] 1957 p.37~39)、『旭川叢書 第5巻 旭川の人びと』(旭川市 1971)荒井初一の記述部分

斉藤瀏については、『北海道短歌事典』p101に記述あり。歌集『悪童記』の中に記述あり。
回答
(Answer)
上川町史および大雪山の歴史に関する資料を調査。
以下の資料に簡単な記述あり。

『大雪山のあゆみ』(資料3)
年表p.113~115:大正4年「第七師団司令部軍医一等軍人植村秀一が転地療養所建設の計画を持つ」 
         大正10年「第七師団一等軍医溝口貞寿(略)ら来層、陸軍陸軍療養地約二万坪を測量する。」 
         大正12年「陸軍療養所二万三〇〇〇坪、北海道庁より第七師団管下に移管される」「同年、荒井初一、塩谷温泉権利を譲り受ける」

『開基70年記念 上川町』(資料11)
p.54~55:「大正12年 荒井初一、塩谷温泉の譲渡をうける」「昭和3年 師団転地療養所完成。工事全額荒井初一寄附」

荒井初一の伝記類を調査。
『故荒井初一翁追慕記』(資料1)
p.37:昭和3年6月(1928年) 予而荒井組に於いて建築中の師団転地療養所竣工成り寄付す。」
p.39」第七師団療養所建設記念碑の全文あり。
それに詳しく経緯が書いてある。(質問者既読)
荒井組及び荒井建設の社史は所蔵なし、荒井建設のHPで若干の記述あり。(アクセス日:2013年9月28日)
URL: http://www.araikensetsu.co.jp/inc_history.html

『旭川功労者伝』(資料8)
p.100:陸軍病院層雲峡分院建築全部の寄附を為し分院の開設を見(以下略)

荒井初一が大雪山調査会をつくったことより、当館資料で大雪山調査会の資料を調査。
以下に記述あり。
『層雲峡案内』(資料2):「第七師団衛戍病院層雲峡分院を開設された(建物は故荒井初一氏の寄附)

『大雪山及石狩川上流探検開発史』(資料9)
p.39:「尚ほ荒井初一氏は七師団転地療養所たる温泉敷地の出願を陸軍用地としてこの温泉地帯獲得を助力した関係上、当温泉の奥に接して第七師団転地療養所を建てる事となったが、時会々大震災後追加師団の計画頓挫したのを遺憾とし師団当局の設計に基き鉄筋コンクリートの建物の寄附を陸軍大臣に願い出た所15年3月許可となり16年度に於いて完成せしむ事となった。」



転地療養所は戦後、旭川赤十字病院層雲峡分院となったことより、同病院の記念誌を調査。
以下の資料に記述あり。
『〔旭川赤十字病院〕創立七十年記念誌』(資料5)
p.178:「建物は荒井初一氏(荒井建設初代社長)が第7師団の設計図により付帯設備一式を含めて建築し、師団に寄贈したものであるが、当時の金額で約4万円(参考:当時の病院々長の年報6,500円)を要したといわれている。 診療所付近の道路、橋梁は第7師団工兵隊の手で整備され(以下略)

第7師団の病院関係の資料では建設の経緯は記述無し。

インターネットで「第七師団」「転地療養所」で検索。
「旧「第七師団転地療養所」について」と書かれたブログで『知られざる大雪山の画家・村田丹下』(資料12)に荒井初一と斉藤瀏との間のエピソードがあった。
URL: http://peace-asahikawa.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/post_1026.html  (アクセス日:2013年9月28日)


武田泉著「書評『知られざる大雪山の画家・村田丹下-北海道から東京、故郷岩手へ、その足跡を探る』」(資料13)
p.63:「層雲峡の陸軍用地から温泉の余り湯を旭川の実業家・荒井初一に分与して旅館を建てさせ、代わって療養所を建築寄付させるというのである。
また、出典の資料『知られざる大雪山の画家・村田丹下』(資料12) p.64,85にも関連の記述あり。

第七師団の資料には記述が見つからなかった。
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
衛生学.公衆衛生.予防医学  (498 7版)
参考資料
(Reference materials)
1 故荒井初一翁追慕記 山田 新∥編 [出版者不明] 1957 289/A p.37~39
2 層雲峡案内 大雪山調査会∥編 大雪山調査会 1929.6 P291.43/SO
3 大雪山のあゆみ 層雲峡観光協会 層雲峡観光協会 1965 291.43/SO p.113~115
4 旭川叢書 第5巻 旭川の人びと 旭川市 1971 081.2/A/5 p.113~115
5 [旭川赤十字病院]創立七十周年記念誌 旭川赤十字病院∥編 旭川赤十字病院 1986 498.16/A p.178
6 北海道の赤十字その百年 日本赤十字社北海道支部∥編 日本赤十字社北海道支部 1987.3 369.1/NI p.398~399
7 上川町史 上川町(北海道) 上川町 1966 214.17/KA p.1162~1163,1165~1167,118
8 旭川市功労者伝 山崎 有信∥著 日本書院 1940 281.421/Y p.100
9 大雪山及石狩川上流探検開発史 河野 常吉∥著 大雪山調査会 1926 291.43/KO p.39
10 上川町 上川町企画課∥編 上川町 1965 214.17/KA p.54~55
11 悪童記 斎藤 瀏∥著 三省堂 1940 911.162/SA p.51~52
12 知られざる大雪山の画家・村田丹下 清水 敏一∥著 北海道出版企画センター 2003.12 289/MU p.64,85
13 北海道教育大学大雪山自然教育研究施設研究報告 通巻38号 北海道教育大学大雪山自然教育研究施設 北海道教育大学大雪山自然教育研究施設 2004.3 Z305 p.63
1 北海道大雪山 大雪山国立公園指定50周年記念事業推進協議会∥編 大雪山国立公園指定50周年記念事業推進協議会 1984.10 291.43/HO 記述なし
2 旭川十傑 山崎 有信∥著 博進堂 1923 281.421/Y 記述なし
3 旭川回顧録 坂東 幸太郎∥共編 中村 正夫∥共編 改造評論社 1923 214.21/B 記述なし
4 大雪山と阿寒 沼佐 隆次∥編著 北海道庁景勝地協会 1935 291.43/NU 記述なし
5 第七師団衛生部員の回想 [深緑会]∥[編] 深緑会 1990 396.1/D 記述なし
6 上川開発史 上川開発史刊行委員会∥編 北海道上川支庁 1961 214.1/HO 記述なし
7 北海の霊峰 大雪山と層雲峡 出版者不明 [19--] P291.43/HO
キーワード
(Keywords)
第七師団
転地療養所
荒井初一
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事項調査
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000151538解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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