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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000150646
提供館
(Library)
埼玉県立久喜図書館 (2110009)管理番号
(Control number)
埼久-2013-157
事例作成日
(Creation date)
2013/12/08登録日時
(Registration date)
2014年03月16日 11時23分更新日時
(Last update)
2014年07月24日 16時30分
質問
(Question)
江戸時代(富山が越中と呼ばれていた時代)の、富山の置き薬の原料となる生産地はどこだったのか知りたい。薬の種類は全般で、主なものでもよい。
回答
(Answer)
具体的な薬の生産地名は見当たらなかったが、以下のとおり、大阪の薬種問屋を介して中国産の薬種を購入していたとの記述がある資料があり、これを提供した。

『富山の薬売り』(遠藤和子著 サイマル出版会 1993)
 p2「配置売薬が始まったころの江戸時代中期における富山藩は、全国配置に必要な原材料の多くを、中国を始めとするアジア地域から長崎、大坂というルートを経て手に入れなければならなかった」 

『富山の売薬文化と薬種商』(富山県文化振興財団富山県民会館 1986)
 p44-45「明治初期までの原料は、和漢薬に限られていた。(中略)原料は県内などで採集したものもあったが、ほとんどは大阪の薬種問屋から購入するもので、中国産、そして国内産の生薬であった。」

『イラストでつづる富山売薬の歴史』(薬日新聞社 1986)
 p17「薬種の産地〈越中〉」の項、奈良時代、越中から都に送っていた薬種の詳細あり。
 p24「唐人の座」の項、室町時代、富山の城下にあった薬種商について「薬種の多くは中国から輸入でした」とあり。
 p18「渤海国と越中」の項、奈良時代から平安時代にかけて、日本は中国東北部にあった渤海国との公易があり、薬種も公易していたとあり。
 p54「売薬さんと製薬」項、「江戸時代(中略)薬種のほとんどは大阪の薬種問屋から仕入れていましたが、(後略)」とあり。

『風俗越中売薬』(玉川信明著 巧玄出版 1973)
 p195「薬の仕入れは、主に大阪道修町の問屋から行われた。富山売薬に用いられる原料は檳榔子(びんろうじ)・龍脳・牛黄(ごおう)等輸入にまつもの(原文ママ)が多いので、薬種屋が大阪から買い付けて、それを更に行商人たちが買い受けていたわけである。」

『富山県薬業史 資料集成 上』(富山県 1983)
 p5で富山売薬業の形成要因として、北陸道・飛騨街道などの交通整備による社会経済的背景を挙げている。
 「さらに(3)西回り海運、北前船により大坂と北陸、東北が結ばれた。なおこの大坂経済圏との関係が重要であった。大坂との物資の交流が活発になって、大坂から漢方薬が得られた。牛黄、ジャ香等中国からの高貴薬が入り、これを原料として良質で効力のある富山売薬が成立した。(中略)なお富山には、重要な原料薬は存在しなかった。」

『富山のセールスマンシップ』(遠藤和子著 サイマル出版会 1995)
 p34-36「富山城下町の唐人座」の項、1532~53年頃に書かれたと思われる「富士山記(富山之記)」という資料に、富山の市座で唐人座が中国や朝鮮の高価な輸入生薬を売っていると書かれている、とあり。

『富山市薬業史』(村上清造著 富山市商工労働部薬業課 1975)
 p45-46「富山に売薬が発生するためには、どうしても合薬の原料を供給し、かつ合薬についての知識をもった薬種商がしっかりと根をおろしていなければならないと考えていたところ、それに相当する記録が見つかった。すなわち辻善之助:日本文化史、清水藤太郎:日本薬学史には、越中富山の町には室町時代を通じて薬商人の「唐人の座」があったことが記されていた。」とあり。

『日本文化史 4 吉野室町時代,安土桃山時代』(辻善之助著 春秋社 1970)
 p194「又、越中富山の町には、室町時代を通じて、薬商人の「唐人の座」なるものが設定せられていた。」
 p261,288に明貿易において薬材の輸入が行われていたとの記述あり。
回答プロセス
(Answering process)
自館目録をキーワード〈富山 & 薬〉で検索する。25件ヒットする。
富山県の薬業史を調べる。(質問者の指示により、簡明な記述である箇所を中心に調査する)
近世の薬業史を調べる。
事前調査事項
(Preliminary research)
『日本医療史』(新村拓編 吉川弘文館 2006)ほか
NDC
薬学  (499)
参考資料
(Reference materials)
『富山の薬売り』(遠藤和子著 サイマル出版会 1993), ISBN 4-377-40964-6
『富山の売薬文化と薬種商』(富山県文化振興財団富山県民会館 1986)
『イラストでつづる富山売薬の歴史』(薬日新聞社 1986)
『風俗越中売薬』(玉川信明著 巧玄出版 1973)
『富山県薬業史 資料集成 上』(富山県 1983)
『富山のセールスマンシップ』(遠藤和子著 サイマル出版会 1995), ISBN 4-377-41035-0
『富山市薬業史』(村上清造著 富山市商工労働部薬業課 1975)
『日本文化史 4 吉野室町時代,安土桃山時代』(辻善之助著 春秋社 1970)
キーワード
(Keywords)
一般用医薬品-歴史
売薬
富山県
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
図書館
登録番号
(Registration number)
1000150646解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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