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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000150311
提供館
(Library)
石川県立図書館 (2110016)管理番号
(Control number)
0000000153
事例作成日
(Creation date)
2013/08/06登録日時
(Registration date)
2014年03月07日 00時30分更新日時
(Last update)
2014年03月26日 15時15分
質問
(Question)
「甘エビ」という言葉の発祥が分かる資料はないか。
回答
(Answer)
「甘エビ」という用語がいつ頃から使用されているかについては分かりませんでした。
調査した資料から、「甘エビ」について書かれている部分をまとめると以下のとおりです。

・「甘エビ」は、「北陸地方の地方名」と事典類に掲載。また、「赤エビ」とも言うと書かれた資料もある。
・「甘エビ」とよばれるのは「とろけるような淡い甘みから」と記載した資料がある。
・平成7年に、「アマエビ」は石川県の魚に指定されている。
・「甘エビ」と呼ぶのは富山湾。北陸地方は「赤エビ」と呼ぶと記載した資料がある。
・調査した中で、一番古い「甘蝦」の記載は、1933年発行の『石川県史第5編』。
・『石川県史第3編』では、「あかえひ」の記載がある。
・江戸時代の料理書「ちから草」および「ちから草聞書」に「あまえび」は出てこないが、「あかゑび」の記載がそれぞれ2箇所ずつある。

以下に、出典とそこに書かれた内容を紹介します。

1、『石川県大百科事典』p26には、「「甘エビ」は北陸地方の地方名であるが、今や全国的に通用する名称となり」とある。
2、『書府太郎 下巻 石川県大百科事典』p88には、「「甘エビ」は北陸地方の地方名であったが、今や全国的に通用する。語源となった刺し身のとろりと淡い甘みは人気がある。「冬の日本海の代表的味覚」「日本海の幸」「北陸の特産」「加賀料理の華」「百万石の味覚」と形容され、石川県を代表する海産資源である。」と記載されている。
3、『石川県魚類方言集』p20-21には、金沢・輪島・珠洲・宇出津地方で、ホッコクアカエビの方言が「あまえび」だと記載されている。また、珠洲・宇出津地方では「アカエビ」とも呼ぶと記載されている。
4、『かが・のと・かなざわ四季の料理』p121では、「このエビは呼び名のように口の中でとろけるように甘く、食べた人はそのおいしさのとりこになるといわれる。まさに「冬の味覚の女王」といえる。」とある。
5、『金沢の食歳時記』p53には、「金沢を代表する魚介として、加賀料理の膳に欠かせないのが甘エビである。」とある。
7、『現代おさかな事典』p771には、平成7年4月25日に石川県が県の魚に指定したとある。
9、『北國新聞縮刷版 平成7年4月号』1061には、「石川の四季のさかな」選定についての記事が掲載されているが、アマエビという言葉の発祥については書かれていない。
8、『海老』には、「アマエビは、富山湾沿岸でホッコクアカエビの俗名として使われ、北陸や新潟ではこれを赤エビと呼ぶ。活きている時から美しい淡紅色の殻をもつアマエビは、その名のように、ほのかな甘味ととろけるような舌ざわりが身上である」とある。
9、『ホッコクアカエビの生態と資源管理に関する研究』p119-120には、ホッコクアカエビに関する「いわれ」が書かれている。それによると、甘えびは北陸地方の地方名で由縁は、「とろけるような淡い甘みから」とある。また、「ホッコクアカエビは、新潟から北では主にナンバンエビと呼び、金沢など富山以西では甘エビと言い習わしている。(中略)東京をはじめ、全国で通用しているのは”甘エビ”の名前となっており・・・」ともある。
10、『石川県史第5編』p610には、水産動物として「甘蝦(方言)」の記載がある。
11、『加賀藩料理人舟木伝内編著集』「ちから草」には、「あかゑび」の記載が2箇所ある。(p124,152,223,241)
回答プロセス
(Answering process)
1、石川県関係の事典を調査。
2、石川県史を調査。
3、石川県の方言に関する資料を調査。
4、一般的な魚に関する事典を調査。
5、エビに関する資料を調査。
6、石川県の料理・食材に関する資料を調査。
事前調査事項
(Preliminary research)
新潟県の中学校で生徒と調べ学習で調査中。調査した資料には「石川・富山で言われ始めた」と書かれてある資料があった(書名は手元にないとのことで聞けなかった)。
また新潟県では「南蛮えび」の名でブランド化しようとしている。
NDC
商業  (67 9版)
参考資料
(Reference materials)
1 石川県大百科事典 北国新聞社出版局∥編 北国出版社 1993.8 K030/7 p25-26
2 書府太郎 下巻 北国新聞社 2005.4 K030/1003/2 p87-88
3 石川県魚類方言集 石川県水産試験場∥編 石川県水産試験場 1985.3 K487/2 p42
4 かが・のと・かなざわ四季の料理 北国新聞社出版局?編 北国新聞社 1993 K596/34 p121-122
5 金沢の食歳時記 金沢市文化再発見編集委員会∥編集 金沢市 2003.3 K292.2/1025/6 p53
6 現代おさかな事典 山本/保彦?編纂 エヌ・ティー・エス 1997.11 R664.6/10010 p771-772
7 北國新聞縮刷版 平成7年4月号 北國新聞社 1995.5 K071/2/95-4 p1061
8 海老 酒向/昇?著 法政大学出版局 1985.8 485.3/10007 p354
9 ホッコクアカエビの生態と資源管理に関する研究 日本海ホッコクアカエビ研究チーム∥編 福井県水産試験場 1991.3 664.7/17
10 石川県史 第5編 石川県∥編 石川県 1933 K209/5/5 p610
11 加賀藩料理人舟木伝内編著集 大友 信子∥編 川瀬 康子∥編 桂書房 2006.4 K596/1041 p124,152,223,241
12 石川県史 第3編 石川県∥編 石川県図書館協会 1974 K209/24/3 p1027
キーワード
(Keywords)
アマエビ
ホッコクアカエビ
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
言葉
質問者区分
(Category of questioner)
団体
登録番号
(Registration number)
1000150311解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
未解決
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