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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000142963
提供館
(Library)
大阪府立中央図書館 (2120005)管理番号
(Control number)
OSPR13050027
事例作成日
(Creation date)
2013/09/05登録日時
(Registration date)
2013年12月31日 20時34分更新日時
(Last update)
2014年05月16日 21時49分
質問
(Question)
タンニン(tannin)の分子量・構造・機能・用途について
回答
(Answer)
タンニンは、『化学大辞典 第5巻』(化学大辞典編集委員会/編 共立出版 1977)によりますと、植物界に広く分布し、水によく溶け、水溶液は収レン性強く、皮を革に変化させる性質を有する物質の総称とあり、その他調査した資料を含め、多少、記載内容に違いがあるようですので、概要を列記いたします。

1.分子量
当館所蔵の資料で調べましたところ、「タンニン」の項目で分子量が記載されているのは『化学大辞典 第5巻』(化学大辞典編集委員会/編 共立出版 1977)p.763に「分子量600~2000ぐらい」という記載があります。

雑誌論文では、『有機合成化学協会誌62(5)』p.500-507, 2004-05-01
吉田 隆志、波多野 力、伊東 秀之「天然ナノ分子タンニン : その構造と機能」p.501に「タンニン(分子量500-4000)」という記述があります。

この他の資料では、「タンニン酸」の項目に分子量が記載されているものがありました。
『化学大辞典』(大木道則[ほか]/編集 東京化学同人 1989)p.1380
分子量322.23

『有機化合物辞典』(有機合成化学協会/編 講談社 1985)p.533
「タンニン酸」の項目の中に「ガロタンニン」の説明があり、
「その平均分子量は1434および1032である」という記載があります。

『16313の化学商品』(化学工業日報社 2013)p.1908-1909
分子量1701.81

上記以外では、調査した資料の中に分子量が記載されている資料は見つかりませんでした。

2.構造
調査した図書資料では「タンニン」の項目に化学構造式が記載されているものはありませんでした。
「タンニン酸」の項目に化学式が記載されていたのは以下の資料です。

『有機化合物辞典』(有機合成化学協会/編 講談社 1985)p.533
『岩波理化学辞典 第5版』(長倉三郎[ほか]/編 岩波書店 1998)p.821
『化学大辞典 第5巻』(化学大辞典編集委員会/編 共立出版 1977)p.763
『化学辞典 第2版』(吉村壽次/編集代表 森北出版 2009)p.828
『16313の化学商品』(化学工業日報社 2013)p.1908

3.機能、用途

『世界大百科事典 改訂版 第17巻』(平凡社 2005)p.516-517

タンニンは、資源植物の種類により、性状がかなり違っているので用途により仕分けて使われている、とあります。
・日本のタンニン資源としてカシワやツガの樹皮が魚網の染料としても使われていた
・近年南アから輸入されるワトルが樹皮起源のタンニンのすべてを占めており、皮なめし剤として使われている
・柿渋タンニンは、渋紙の製造、染料などとして使われる
・ヌルデやカシワにできた虫こぶの主要成分はタンニンで人間の胃の収れん作用をもち健胃剤として使われる
・そのほか、石油井戸の掘削助剤、接着剤、地盤安定剤などに使われる

『科学大辞典 第2版』(国際科学振興財団/編 丸善店 2005)p.929

タンニンは強力な抗酸化成分であり、
・渋柿を脱渋する
・酸化防止剤として利用される

『化学辞典 第2版』(吉村壽次/編集代表 森北出版 2009)p.828
・媒染剤、皮なめし、インキ、印刷、写真用に用いられる

『有機化合物辞典』(有機合成化学協会/編 講談社 1985)p.533
タンニン酸の項目に用途として
・インクの色素、紙、絹のつや出し、収れん剤として使用される

『16313の化学商品』(化学工業日報社 2013)p.1908
タンニン酸の項目に用途として
・染色、顔料、清缶剤、医薬品(局方)

その他に
『有機合成化学協会誌62(5)』p.500-507, 2004-05-01
吉田 隆志、波多野 力、伊東 秀之「天然ナノ分子タンニン : その構造と機能」に、タンニンの構造と機能についてまとめられており、この雑誌は当館で所蔵しておりますが、J-Stageでも全文が公開されています。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/yukigoseikyokaishi1943/62/5/62_5_500/_article/-char/ja/
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
有機化学  (437 8版)
参考資料
(Reference materials)
『化学大辞典 第5巻』(化学大辞典編集委員会/編 共立出版 1977) (763)
『化学大辞典』(大木道則[ほか]/編集 東京化学同人 1989) (1380)
『有機化合物辞典』(有機合成化学協会/編 講談社 1985) (533)
『岩波理化学辞典 第5版』(長倉三郎[ほか]/編 岩波書店 1998) (820-821)
『化学辞典 第2版』(吉村壽次/編集代表 森北出版 2009) (828)
『世界大百科事典 改訂版 第17巻』(平凡社 2005) (516-517)
『科学大辞典 第2版』(国際科学振興財団/編 丸善 2005) (929)
『科学・技術大百科事典 中』(Douglas M.Considine/[ほか編] 朝倉書店 1999) (1698)
『16313の化学商品』(化学工業日報社 2013) (1908)
『有機合成化学協会誌62(1-6)<726-731>』(200401) (500-507)
CiNii 日本の論文をさがす(2013.5.19現在) ( http://ci.nii.ac.jp/ )
J-Stage 科学技術情報発信・流通総合システム(2013.5.19現在) ( https://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja/ )
キーワード
(Keywords)
有機化学
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
その他
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
登録番号
(Registration number)
1000142963解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決