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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000139746
提供館
(Library)
山梨県立図書館 (2110005)管理番号
(Control number)
9000007806
事例作成日
(Creation date)
2012年12月06日登録日時
(Registration date)
2013年10月29日 16時37分更新日時
(Last update)
2013年11月21日 14時16分
質問
(Question)
山梨県内に瞽女(ごぜ)はいたのか。また、どのような活動をしていたのか。
回答
(Answer)
山梨県内の瞽女に関する研究として『瞽女と瞽女唄の研究 研究篇』(ジェラルド・グローマー著 名古屋大学出版会 2007年)等がある。史料としては、宝暦2(1752)年序の「裏見寒話」や、文化11(1814)年成立の「甲斐国志」等に、甲府市内に居住する瞽女についての記述がある。詳細については照会資料をご覧ください。
回答プロセス
(Answering process)
1.自館システムで件名「瞽女」×郷土資料は未ヒット。

2.『日本民俗大辞典』上巻(福田アジオほか編 吉川弘文館 1999年)→p626「瞽女」の項。「近世にはいり、諸藩では身障者が芸で身を立て自活できるよう城下町などに屋敷を与えて保護し、諸役を免除したから、次第に町方に瞽女仲間の集団が形成された。駿府、甲府、信州諏訪・飯田、越後高田、越中高岡などの瞽女仲間がそれで、いずれも瞽女頭がいて組内の瞽女を統轄した」とある。

3.山梨大学教育人間科学部教授で瞽女の研究で知られるジェラルド・グローマー氏の著書『瞽女と瞽女唄の研究 研究篇』(ジェラルド・グローマー著 名古屋大学出版会 2007年)の内容を確認→p248第10章「甲斐国の瞽女」あり。明治6(1873)年5月2日付けの「盲人保護に付達」によると、当時の山梨県の瞽女の総人数は250人。山梨県内の瞽女の活動等について考察。

4.国立情報学研究所の学術コンテンツ・ポータル「GeNii」( http://ge.nii.ac.jp/genii/jsp/ )で「山梨 瞽女」「甲斐 瞽女」「甲州 瞽女」などで検索すると、次の雑誌論文がヒット。
・「甲斐国の瞽女」(ジェラルド・グローマー著)※「山梨大学教育人間科学部紀要」第3巻第1号(山梨大学教育人間科学部 2001.12)収載→所蔵あり。内容を確認すると『瞽女と瞽女唄の研究 研究篇』収載の「甲斐国の瞽女」と重なる内容もあり。
・「甲斐瞽女文書:幕末期の甲府瞽女の動向とその伝承について」(森本弘雅著)※「日本文化研究」通巻48号(大東文化大学 2009.2)p34-46収載、当館未所蔵資料。
※2011.12.4時点では、いずれも機関リポジトリ等での一般公開は見あたらなかった。

5.3の『瞽女と瞽女唄の研究 研究篇』で紹介されていた参考資料を確認。
・「裏見寒話」巻4※『甲斐志料集成』第2巻 地誌篇2(甲斐志料集成刊行会編 歴史図書社 1980年)収載→p206「瞽女 配当 横近習町 飯田新町にあり。郭内等へも入来る事あり。」
・「裏見寒話」巻4※『甲斐叢書』第6巻(甲斐叢書刊行会編 第一書房 1974年)収載→p114上段「配当盲女 横近習町飯田新町等に在り、里俗之を瞽女といふ、唄を歌ふて銭米を乞、夜に至れは、行先の名主に就て泊るを例とす」
・「甲斐国志」巻之百一※『大日本地誌大系』第47巻(雄山閣 1998年)収載→p233下段「瞽女 府中に居るを座元と云う。近習町に一組、飯田新町と云う処に一組あり。夏秋毎とに猿貫して州中の村里を廻り、絃歌を以て米銭を乞う物なり。(※現代仮名遣い等への変更は当館による)」
・『甲斐の落葉』(山中共古著 有峰書店 1975年)→上巻p46「盲女の年頭 維新前甲府の盲女(ごぜ)、奉行その他の役場へ年始に参るに、盲女の頭大門より玄関に到り、ベニカワオカン年等申し上げますと言い置き帰ることとす。此の盲女の頭の名紅川オカンという名にあらず。ただこの名を申て年始に来るなりしと今は此事絶たり/紅川オカンの名詳ならず。(※現代仮名遣い等への変更は当館による)」
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
社会.家庭生活の習俗  (384 9版)
参考資料
(Reference materials)
ジェラルド・グローマー 著. 瞽女と瞽女唄の研究 研究篇. 名古屋大学出版会, 2007.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000008486360-00  (p248-273,参考文献p505-508)
「山梨大学教育人間科学部紀要」第3巻第1号(山梨大学教育人間科学部 2001.12) (p251-265)
甲斐志料集成』第2巻 地誌篇2(甲斐志料集成刊行会編 歴史図書社 1980年) (p206)
『甲斐叢書』第6巻(甲斐叢書刊行会編・発行 1933年) (p114)
『大日本地誌大系』第47巻 甲斐国志(雄山閣 1998年) (p233)
『甲斐の落葉』(山中共古著 有峰書店 1975年) (上巻p46)
キーワード
(Keywords)
瞽女
旅芸人
芸能
山梨県
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
・『日本民俗大辞典』上巻(福田アジオほか編 吉川弘文館 1999年)→p626によると、「瞽女(ごぜ)」とは語り物や俗謡、はやり唄をうたって渡世した盲目の女性。「ごぜ」は「盲御前」の略。遊行遍歴を旨とし、門付けを行い、大道や寺社門前で、あるいは家々に上がって語りものや唄いものをうたった。

・『瞽女と瞽女唄の研究 研究篇』(ジェラルド・グローマー著 名古屋大学出版会 2007年)p271-273によると、明治6(1873)年に瞽女禁止令以降、多くの瞽女は按摩業に転業したと考えられる。明治12(1879)年の山梨全県人の職業などの調査では西山梨だけに瞽女稼が2人いたとある。
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
郷土(民俗・伝説)
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000139746解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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