このページではJavaScriptを使用しています。お客様の閲覧環境では、レファレンス協同データベースをご利用になれません。

レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000138772
提供館
(Library)
近畿大学中央図書館 (3310037)管理番号
(Control number)
20131016-6
事例作成日
(Creation date)
2013年10月16日登録日時
(Registration date)
2013年10月16日 17時37分更新日時
(Last update)
2013年10月23日 11時03分
質問
(Question)
日米修好通商条約の批准使節団の随行員として渡米した、玉蟲左太夫についての伝記資料を探している。
回答
(Answer)
 幕末期の人名辞典類を中心にいくつかの人物略歴情報が見つかる。また旧仙台藩の人物であったことから、資料9の昭和35年の 『仙台郷土研究』 では、特輯号(Vol.20(2))としてこの人物について詳しく取り上げられている。近年においてその生前の業績を再評価する機運がみられる人物の一人と言えそう。

・・・・・引用ここから
○玉虫誼茂 たまむし・よししげ 藩士・志士 〔生没〕 文政六年(1823)生-明治二年(1869)四月十四日没。四十七歳。墓、仙台保春院。 〔名号〕 一時、荒井氏。名、誼茂(ヤスシゲとも)。字、子発。通称、初め勇八、のち左太夫。号、拙斎・東海。 〔家系〕 玉虫伸茂の五子。 〔経歴〕 仙台藩士。幼時に父を失い、兄勇蔵に養育され、藩校養賢堂に学ぶ。天保六年(1835)荒井家相続を辞して江戸に遊学、林復斎に学び塾長となる。広く名士と交遊し憂国の志を強くし、林家を辞して仙台藩江戸屋敷に入り、江戸遊学の藩士を督す。安政三年(1856)箱館奉行堀利忠に従い蝦夷地を視察、万延元年(1860)遣米大使新見正興に従いアメリカの文物制度を視察、帰国後、養賢堂副学頭となる。命により諸藩の形勢を探索、奥羽越列藩同盟の成立に活躍した。のち藩論一転し、佐幕派として明治二年、切腹を命ぜられた。
〔著作〕 官武通紀編 航海日誌 航米日録〈万延元〉 薩州紀事〈文久三〉 玉虫誼茂入北日記〈安政四〉 渡米日録 波山記事編 ▽蝦夷紀行
〔参考〕 仙台人名大辞書 三百藩家臣人名事典 明治維新人名事典
・・・・・引用おわり
(出典 資料3の国書人名辞典 第三巻.p.241.)
回答プロセス
(Answering process)
◆ 書架探索においていくつかの人名辞典類から、該当する人名で探す。

◆ 資料1の『人物レファレンス事典』には、以下の項目が見つかる。
○玉虫 左太夫 たまむし さだゆう
 文政6(1823)年~明治2(1869)年4月9日 江戸時代末期・明治期の仙台藩士。養賢堂学頭副役。観察力と克明な記録は抜群で「航米日録」「官武通記」を著述。  ¶ 海越,コン,近現

◆ 資料2の 『海を越えた日本人名事典』 のp.441-442には、比較的詳しい人物来歴情報に加えて、以下のような文献リストが示されている。
 ・拙斎玉虫先生五十年祭誌 山本晃編刊 大8
 ・玉虫左太夫略伝 附航米日録 山本晃編刊 昭5
 ・西洋見聞集(沼田次郎,松沢弘陽校注) 岩波書店 昭和49(日本思想大系66)
 ・日本人名大事典4 平凡社 昭54
 ・明治維新人名辞典(日本歴史学会編) 吉川弘文館 昭56
 ・仙台藩 帰らざる戦士たち―伊達政宗の明治維新(星亮一) 教育書籍 昭62
 ・玉虫左太夫『航米日録』を読む―日本最初の世界一周日記(小田基) 東北大学出版会 平12(東北大学出版会叢書)

◆ 資料4の 『日本人物文献目録』 の p.679 に以下の項目が見つかる。②は図書、③は逐次刊行物の記事の意。
○玉虫 左太夫
②《航米目録》 文明源流叢書 国書刊行会 大3
 《拙斎玉虫先生五十年祭誌》 山本晃編刊 大8
 《玉虫左太夫略伝 附航米日録》  山本晃編刊 昭5
③《大槻盤渓と玉虫左太夫》 佐々木久 仙台郷土研究 二〇ノ三 昭35
 《玉虫左太夫を見て》 小島炳三 仙台郷土研究 二〇ノ三 昭35
 《玉虫左太夫特輯号》 仙台郷土研究 二〇ノ二 昭35
 《玉虫先生の航米日録》 伊藤長敏 二〇ノ四 昭35

◆ 資料5の 『日本思想大系 66:西洋見聞集』 の月報45,1974-12,p.1-4.に、玉虫左太夫の曾孫である物理学者の玉虫文一氏の寄稿 「玉虫左太夫とその周辺」 があり、その中にもっとも詳しい人物来歴の情報が記されている。
 また同書の解題に、沼田次郎/「玉虫左太夫と航米日録」(p.551-564).や松沢弘陽/「さまざまな西洋見聞:「夷情探索」から「洋行」へ」(p.621-679).にも詳しい人物評が見つかる。
 また同書の巻末の参考文献(p.681-684)からは次の関連文献が見つけられる。
 ・仙台郷土研究 二〇巻二号 玉虫左太夫特輯号 昭35
 → 仙台藩士玉虫左太夫先生の功績を偲ぶ(石川謙吾)、仙台藩士玉虫左太夫の航米日録(山田勇太郎)、玉虫左太夫著「航米日録」について(玉虫文一)、玉虫誼茂の「航米日録」(池田哲郎)、玉虫家の家柄と左太夫(山本晃)等。
 ・玉虫 文一 玉虫左太夫――その先見と悲劇(展望 一一四号 昭43)
 ・半沢 弘 非幕・非薩長派のめざしたもの――玉虫左太夫(市井三郎編 明治の群像1 三一書房 昭44 所収)
 ・沼田 次郎 仙台藩士玉虫左太夫とその航米日録をめぐって(東洋大学文学部紀要 二七集 昭48)

◆ 新聞記事データベース【朝日新聞:聞蔵II】を使って、Kw:"玉虫左太夫"で検索し、以下のような記事がつかる。
 ・2010-09-29 朝刊 幕末志士の描写2様 甲斐原さんと山本さん、仙台の2人が新刊 /宮城県
 ・2010-02-10 朝刊 仙台藩士・玉虫左太夫に光 講演・演劇などで功績紹介 /宮城県
 ・2009-01-07 朝刊 仙台藩士・玉虫左太夫に光をあてる催し 10日、荒町の市民グループ /宮城県
 ・2008-06-02 朝刊 (天声人語)宇宙ビール
 ・2008-05-20 朝刊 (東北戊辰史:45)“東武天皇” 金野静一 /岩手県
 ・2005-02-16 朝刊 幕末の仙台藩、苦悩浮き彫り 市史近世編、編纂終わる /宮城
 ・2000-04-05 朝刊 玉蟲左太夫『航米日録』を読む 小田基著(ほん) /宮城
 ・1999-03-24 朝刊 仙台藩士の外国見聞録も 仙台市が48点を有形文化財に指定/宮城

◆ 以下の編纂資料の中に関連文献があるとの示唆をうけた。
 ・難波 信雄著.“仙台藩士の海外体験:国際社会の先駆者・玉虫左太夫”.江戸時代人づくり風土記4.農文協,1994,p.333-339.
 ・難波 信雄著.“万延元年の遣米使節:玉虫左太夫と航米日録”.図説宮城県の歴史.渡辺信夫編.河出書房新社,1988,p.255-256.
 ・仙台市史 通史編5 近世3の中(未確認)。
 ・キリンビール編.ビールと日本人.三省堂.の中(未確認)。

◆ またGoogleなどの検索エンジンを使って、人名でそのままで検索する。
 ・資料8のような大学紀要の論文が見つかる。
 ・資料10のような企業広告のページにも紹介されているのが見つかる。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
東北地方  (212 9版)
日本  (281 9版)
参考資料
(Reference materials)
【資料1】.日外アソシエーツ編集部 編. 人物レファレンス事典 明治・大正・昭和(戦前)編 2(2000-2009) せ~わ 新訂増補. 日外アソシエーツ, 2010.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000011082054-00
【資料2】.富田仁 編. 海を越えた日本人名事典 新訂増補. 日外アソシエーツ, 2005.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007885744-00 , ISBN 4816919333 (本学所蔵 281.03//U74)
【資料3】.市古貞次 [ほか]編. 国書人名辞典 第3巻. 岩波書店, 1996.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002611882-00 , ISBN 4000800833 (本学所蔵 281.033//Ko33//3)
【資料4】.法政大学文学部史学研究室 編. 日本人物文献目録. 平凡社, 1974.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001217655-00
【資料5】.沼田次郎 校注 , 松沢弘陽 校注. 西洋見聞集. 岩波書店, 1974. (日本思想大系 ; 66)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I001412595-00  (本学所蔵 121.08//N77//66)
【資料6】.小田基 著. 玉蟲左太夫『航米日録』を読む : 日本最初の世界一周日記. 東北大学出版会, 2000. (東北大学出版会叢書 ; 4)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002869073-00 , ISBN 4925085255
【資料7】.玉蟲左太夫 [著] , 山本三郎 訳. 仙台藩士幕末世界一周 : 玉蟲左太夫外遊録. 荒蝦夷, 2010. (叢書東北の声 ; 15)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I002015874-00 , ISBN 9784904863060
【資料8】.高槗成美,中田正心著.玉蟲左太夫論.中央学院大学 人間・自然論叢.p.1-17,2011.
(【PDF】 http://wwwlib.cgu.ac.jp/cguwww/06/32/032-07.pdf  last_access:2013-10-17)
【資料9】.仙台郷土研究. 仙台郷土研究会, 1900.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000013670-00
【資料10】.キリンホールディングス 公式Website : ビールとワイン歴史人物伝 > 第4回 玉虫左太夫
http://www.kirinholdings.co.jp/company/history/person/beer/04.html last_access:2013-10-17
【資料11】.麒麟麦酒株式会社/編. ビールと日本人 : 明治・大正・昭和ビール普及史. 三省堂, 1983.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I004143142-00
【資料12】.仙台市史編さん委員会 編. 仙台市史 通史編5 近世3. 仙台市, 2004.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I001169385-00
キーワード
(Keywords)
日米修好通商条約
万延元年
安政7年
玉虫左太夫(たまむし・さだゆう)
玉虫誼茂(たまむし・やすしげ)
仙台藩士
新見正興(しんみ・まさおき)
遣米使節
批准使節
戊辰戦争
奥羽越列藩同盟
幕末期
世界一周
宮城県仙台市
ポーハタン号
咸臨丸
アメリカ合衆国
キリンビール
航米日録(こうべいにちろく)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
○暗車とはなにか?この語が最初に使われだしたのはいつ頃か?
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000138752
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
郷土 人物
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000138772解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決