レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年09月25日
- 登録日時
- 2013/10/07 17:19
- 更新日時
- 2013/10/10 16:09
- 管理番号
- 福井県図20130925-2
- 質問
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解決
世界幸福度ランキングは、国連のどの機関が何を基準にして出しているのか。また報告書(冊子体)は発行されているか。
- 回答
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「世界幸福度レポート(World Happiness Report)」は、国連の「持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(Sustainable Development Solutions Network:SDSN)の支援を受けて、コロンビア大学地球研究所が2013年9月に発表した。本調査は、2010年から2012年にかけて実施され、世界156カ国に住む人々の幸福度を国別のランキングにまとめたもの。評価基準としては、富裕度、健康度、人生の選択における自由度、困ったときに頼れる人の有無、汚職に関するクリーン度や同じ国に住む人々の寛大さなどの要素が考慮されている。
「世界幸福度レポート(World Happiness Report)」は、Web上でのPDF公開のみであり、冊子体は刊行されていない。
類似調査として、「OECDより良い暮らし指標(OECD Better Life Index:BLI)」がある。
これは、2011年からOECDが公表しているもので、最新版は2013年5月に発表。指標は住居、収入、雇用、社会のつながり、教育、環境、政治への信頼、健康、生活の満足度、安全、ワークライフバランスの11項目であり、データはWeb上で公開されているが、冊子体は刊行されていない。
- 回答プロセス
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1.googleで「世界幸福度ランキング」検索→ナショナルジオグラフィックニュース(2013.9.10)に、該当ニュースあり。以下要約抜粋。
(http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20130910001)
“2013年度の世界幸福度レポート(World Happiness Report)が、コロンビア大学地球研究所から発表された。これによると、世界で最も幸福度の高い国はデンマークで、続く2~5位は順にノルウェー、スイス、オランダ、スウェーデンとなっている。国連の「持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)」の支援を受けて行われたこの調査は、2010年から2012年にかけて実施され、世界156カ国に住む人々の幸福度を国別のランキングにまとめたものだ。評価基準としては、富裕度、健康度、人生の選択における自由度、困ったときに頼れる人の有無、汚職に関するクリーン度や同じ国に住む人々の寛大さなどの要素が考慮されている。アジアで一番ランキングが高いのはアラブ首長国連邦の14位。ほかにはシンガポールが30位、タイが36位、日本が43位などとなっている。”
1-2.EICネット(一般財団法人環境情報センター運営)の海外ニュース(2012年8月9日)に関連事項あり。以下、要約抜粋。
(http://www.eic.or.jp/news/?act=view&serial=27966&oversea=1)
“「持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(Sustainable Development Solutions Network:SDSN)」は、潘基文国連事務総長が2012年8月に設立。研究センターや大学、技術機関等が、各国の企業、市民社会、国連機関や国際機関等の関係者と協力して、持続可能な開発を実現するための最善の方法を明らかにし、共有することを目指すものであり、コロンビア大学のジェフリー・サックス教授の指導のもとで運営される。”
1-3.「世界幸福度レポート(World Happiness Report)」の公開について
・SDSNのWebサイトでレポートのPDFが公開されている。
(http://unsdsn.org/files/2013/09/WorldHappinessReport2013_online.pdf)
・コロンビア大学地球研究所のWeb上でも同レポートのPDFが公開されている。
(http://www.earth.columbia.edu/sitefiles/file/Sachs%20Writing/2012/World%20Happiness%20Report.pdf)
1-4.「World Happiness Report」の所蔵検索をする
・国立国会図書館サーチ →×
・金沢市立図書館OPAC →× (*1996年金沢市立泉野図書館は国際連合寄託図書館に認定)
・LiBRARY of Congress(米国議会図書館)OPAC →×
・Columbia University Libraries(コロンビア大学図書館)OPAC →×
1-5.国際連合広報センターに電話で問い合わせる→「世界幸福度レポート(World Happiness Report)」はWeb上でのPDF公開のみで、冊子体は発行しておらず、印刷して図書館資料として受入れる場合には、発行元のコロンビア大学地球研究所に許可を取る必要があるとのこと。
2.類似調査では、「OECDより良い暮らし指標(OECD Better Life Index:BLI)」がある。日本経済新聞Webニュース(2013年5月28日)より、以下要約抜粋。
(http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM28072_Y3A520C1FF2000/)
“経済協力開発機構(OECD)は28日、国民生活の幸福度を評価した「より良い暮らし指標(ベター・ライフ・インデックス=BLI)」の最新版を公表した。加盟国にブラジルとロシアを加えた36カ国中、日本の総合的な幸福度は昨年と同じ21位。3年連続のトップはオーストラリアで、スウェーデン、カナダが続いた。11の評価分野のうち、日本は「安全」がトップで、犯罪の少なさなどが評価された。「教育」は2位だった。一方「仕事と生活の調和」は34位。余暇や睡眠、食事の時間が平均を下回ったことが響いた。BLIは国内総生産(GDP)に変わる国民の豊かさを測る指標として2011年からOECDが公表している。”
2-2. 「OECDより良い暮らし指標(OECD Better Life Index:BLI)」の指標11項目の内容は、住居、収入、雇用、社会のつながり、教育、環境、政治への信頼、健康、生活の満足度、安全、ワークライフバランス。(webサイト「マネー用語辞典」より引用)(http://m-words.jp/w/OECDE5B9B8E7A68FE5BAA6E68C87E6A899.html)
2-3.「OECDより良い暮らし指標(OECD Better Life Index:BLI)」の最新版は、OECDのWebサイトで公開されている。
(http://www.oecdbetterlifeindex.org/)
上記指標の「日本に関する概要(日本語版)」をOECD東京センターがWebサイトで公開している。
(http://www.oecdtokyo2.org/pdf/theme_pdf/macroeconomics_pdf/20130528bli2013_cntnotes_jpn_j.pdf)
2-4.OECD東京センター閲覧室に電話で問い合わせるが、「OECDより良い暮らし指標(OECD Better Life Index:BLI)」のデータはWeb公開のみであり、冊子体はないとのこと。
3.調査過程で、以下のものが出てきたが、最近のものではないため除外。
・英国レスター大学「世界幸福地図(World map of happiness)」(2006年発表)
(http://www.eurekalert.org/pub_releases/2006-07/uol-uol072706.php)
・「世界価値観調査(World Values Survey)」(2010年発表)
(http://www.worldvaluessurvey.org/index_surveys)
- 事前調査事項
- NDC
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- 生活.消費者問題 (365 8版)
- 参考資料
- キーワード
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- 世界幸福度レポート(World happiness report)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査 所蔵調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000138078