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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000134302
提供館
(Library)
埼玉県立久喜図書館 (2110009)管理番号
(Control number)
埼浦-2013-009
事例作成日
(Creation date)
2013年05月12日登録日時
(Registration date)
2013年07月25日 17時44分更新日時
(Last update)
2013年09月20日 13時46分
質問
(Question)
「居貿易」「出貿易」の読み方を知りたい。
出典は「岩倉使節団」(泉三郎著 祥伝社)p305「居貿易とは自国にあって外国人と商取引をすることで、出貿易とは自ら外国へ出て商取引をすることです。」(大倉喜八郎の演説)
回答
(Answer)
「出貿易」は「デボウエキ」と読みがふられた資料が数点見つかったが、「居貿易」については見つからなかった。
参考として「居貿易」「出貿易」の用語が使われている資料を紹介した。
情報提供により、類義語の「出交易」に「デコウエキ」の読み仮名のある資料が確認できた。(2013/09//20備考欄に追記あり。)
回答プロセス
(Answering process)

所蔵資料を調査する。
『日本経済史辞典 下』(日本評論新社 1954)
p1118「出貿易」の項目あり。読みは「デボウエキ」
『日本経済史辞典 索引』(日本評論新社 1954)の「イ-」「キ-」の項を調査するも「居貿易」の記述はなし。
 
『日本史総合辞典』(東京書籍 1991)
p721「出貿易」の項目あり。読みは「でぼうえき」
索引を調査するも「イ-」「キ-」の項に「居貿易」はなし。
 
上記の『日本史総合辞典』の「出貿易」を執筆したのが本庄栄治郎であることから、その著作を調査する。
『江戸・明治時代の経済学者』(本庄栄治郎 至文堂 1966)
巻末の索引に「出貿易論」があり「でぼうえきろん」と読みがふられている。
索引中に「居貿易」の記述はなし。
 
読みについては記述がないが、「居貿易」「出貿易」について書かれた資料
『本庄栄治郎著作集 9 幕末維新の諸研究』(本庄栄治郎著 清文堂出版 1973)
p281-322「幕末の出貿易」に上海貿易の事例について記載されている。
 
『本庄栄治郎著作集 4 日本社会経済史各説』(本庄栄治郎著 清文堂出版 1972)
p118に「居貿易」の語が使われている。
 
『日本経済思想史研究 上』(本庄栄治郎著 日本評論社 1966)
p154-162「幕末以前の出貿易論」「幕末の出貿易論」
 
《京都大学学術情報リポジトリ KURENAI》
http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/  京都大学 2013/07/25最終確認)
検索フォームより〈幕末の上海貿易〉で検索する。
本庄栄治郎著の論文「幕末の上海貿易」(「経済論叢 46巻5号」)がヒット。
冒頭に「居貿易と出貿易」との記述あり。
 
その他調査済み資料
『日本財政経済史料 索引』(大蔵省 1925)
『日本社会経済史用語辞典』(遠藤元男編 朝倉書店 1972)

事前調査事項
(Preliminary research)
「日本国語大辞典 第2版」(小学館)「広辞苑」(岩波書店)「日本史大辞典」(平凡社)「国語大辞典」(吉川弘文館)ほか、百科事典・貿易用語辞典に該当なし。
NDC
経済史.事情.経済体制  (332 9版)
語彙  (814 9版)
参考資料
(Reference materials)
『日本経済史辞典 下』(日本評論新社 1954)
『日本史総合辞典』(東京書籍 1991), ISBN 4487731755
『江戸・明治時代の経済学者』(本庄栄治郎著 至文堂 1966)
キーワード
(Keywords)
日本-貿易-歴史
貿易-用語
日本語-語彙
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
情報提供により、下記資料に関連の記述があることがわかった。(2013/09/20追記)
『象山と松陰  開国と攘夷の論理』 (信夫清三郎著 河出書房新社 1975)
p117-118「(略)『墨使申立の趣論駁条件』の一節であり、象山から「出交易(でこうえき)[日本から海外にでておこなう貿易]は可なり、居交易(いこうえき)[日本にいておこなう貿易]不可なり」と聞いたというのであり、松陰が「国力強勢にて外夷を駕馭するに余りあらば、居交易もまた可なり、(略)」 
なお、原文は以下に収載あり。
『吉田松陰全集 4』(吉田松蔭著 山口県教育会編 大和書房 1972)
p451「戊午幽室文稿」「云はく、「出交易は可なり、居交易は不可なり」。余云はく、「国力強勢にて外夷を駕馭するに余りあらば、居交易も亦可なり、況や出交易をや。」
「貿易」と「交易」の語について
『日本国語大辞典 11』(第2版 小学館 2001)
p1364 ぼう‐えき 【貿易】
【語誌】(1)「交易」とともに上代から見えるが、中古以降は「交易」が一般的になった。「貿易」が多くみられるようになるのは、外国に開港を迫られた近世末期から明治初期にかけてである。
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
言葉
質問者区分
(Category of questioner)
図書館
登録番号
(Registration number)
1000134302解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
未解決