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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000133120
提供館
(Library)
尼崎市立地域研究史料館 (5000006)管理番号
(Control number)
037
事例作成日
(Creation date)
2013年06月29日登録日時
(Registration date)
2013年06月29日 19時15分更新日時
(Last update)
2013年08月03日 14時38分
質問
(Question)
尼崎市には沖縄出身者やその子孫の人が多く住んでおられ、とくに戸ノ内地区に多い。その歴史的経緯を知りたい。
回答
(Answer)
大正後期から昭和初期の不況が沖縄の経済を直撃するなか、生活の糧と職を求めて関西に移住する人が増加していきます。阪神地方に来住する人も多く、都市化・工業化とともに西日本各地から労働者が集まる尼崎地域も移住先のひとつでした。当時は沖縄出身者に対する就職や居住の差別があり、また親戚・知人などの同郷者を頼って来住する場合が多く、集住地域が形成されていきます。
現尼崎市域では昭和恐慌期の昭和5、6年頃から、武庫村守部(もりべ)、大庄(おおしょう)村浜田、園田村戸ノ内などに沖縄からの来住者が集まりました。戸ノ内では、大阪市西成区や西淀川区の沖縄出身者が神崎川・猪名川・藻川合流地点の河川敷に移り住み、養鶏や素灰(そばい)・から消し(消し炭)作りを営んだことから集落が生まれたといいます。
約80年を経た現在も、戸ノ内の浜西地区には沖縄出身者やその子孫の方々のコミュニティが根付いています。『図説尼崎の歴史』や『ここに榕樹あり 沖縄県人会兵庫県本部35年史』といった文献のほか、都市史研究の各種研究文献などにより、戸ノ内の沖縄出身者集住の歴史について調べることができます。またこういった研究文献のいくつかは、尼崎市域における沖縄以外の同郷者コミュニティ(鹿児島県、奄美、高知県等)を取り上げ考察しています。
回答プロセス
(Answering process)

1 基本参考文献
◆『図説尼崎の歴史』/Web版『図説尼崎の歴史』
近代編第4節1「昭和恐慌下の尼崎」(佐賀朝執筆) 
「沖縄、朝鮮半島からの来住者」「沖縄出身者の集住地」という小見出しの解説を収録している。
現代編第2節5コラム「出郷者の町-同郷者団体と地域社会-」(山口覚執筆)
尼崎地域における出郷者・同郷者団体全般について論じたもの。沖縄出身者の集住についてはとくにコメントしていないが、地域的背景を理解するうえで参考になる。

◆『ここに榕樹あり 沖縄県人会兵庫県本部35年史』
尼崎市内に兵庫県本部を置く沖縄県人会の記念誌。戸ノ内など各集住地の歴史を解説している。

2 戸ノ内の沖縄出身者をテーマとする参考文献
◆『大阪・沖縄・アジア』
大阪市立大学総合教育科目の調査レポート集。「Ⅴ.尼崎市戸ノ内での聞取りレポート」を収録。

◆『モダン都市の系譜-地図から読み解く社会と空間-』
「特論9A沖縄出身者の生活世界の変遷」に戸ノ内を取り上げ考察している。

◆宮城晴美「戸ノ内の一角で-沖縄の出稼ぎの歴史と浜西の住人たち-」
尼崎市立地域研究史料館紀要『地域史研究』第24巻第3号収録
那覇女性史担当主査である筆者による戸ノ内の現地調査レポート

3 参考となる都市史研究文献等
◆『尼崎部落解放史』本編
近現代編第3章に4「在日朝鮮人・沖縄県出身者と部落」という項目を立て、被差別部落史との関連において守部への沖縄出身者集住について記述している。

◆『近代日本社会と「沖縄人」』冨山一郎著
日本の近代化と関西地方への沖縄出身者移住、県人会組織化などについて全般的に論じている。

◆『出郷者たちの都市空間-パーソナル・ネットワークと同郷者集団-』山口覚著
沖縄出身者をはじめとする、尼崎市域の複数の同郷者団体・コミュニティについて考察している。

◆『京阪神都市圏の重層的なりたち-ユニバーサル・ナショナル・ローカル』
第2章「大都市周縁部における流入と定着-武庫川流域の朝鮮人・沖縄出身者の集住地を中心に」西田芳正執筆
副題のとおり武庫川流域と取り上げたもので、戸ノ内についての言及はない。

事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
近畿地方  (216 9版)
九州地方  (219 9版)
社会  (360 9版)
参考資料
(Reference materials)
『図説尼崎の歴史』下巻 2007年 (当館請求記号 219/A/ア)
『ここに榕樹あり 沖縄県人会兵庫県本部35年史』沖縄県人会兵庫県本部発行 1982年 (当館請求記号 361.6/A/オ)
『大阪・沖縄・アジア』大阪市立大学教務部発行 2000年 (当館請求記号 361/A/オ)
『モダン都市の系譜-地図から読み解く社会と空間-』水内俊雄ほか著 ナカニシヤ出版発行 2008年 (当館請求記号 368.6/A/ミ)
宮城晴美「戸ノ内の一角で-沖縄の出稼ぎの歴史と浜西の住人たち-」
尼崎市立地域研究史料館紀要『地域史研究』第24巻第3号(通巻72号) 1995年3月
『尼崎部落解放史』本編 尼崎同和問題啓発促進協会発行 1988年 (当館請求記号 362/A/ア-1)
『近代日本社会と「沖縄人」』冨山一郎著 日本経済評論社発行 1990年 (当館請求記号 361/S/ト)
『出郷者たちの都市空間-パーソナル・ネットワークと同郷者集団-』山口覚著 ミネルヴァ書房発行 2008年 (当館請求記号 361.6/A/ヤ)
『京阪神都市圏の重層的なりたち-ユニバーサル・ナショナル・ローカル』浅野慎一ほか編 昭和堂発行 2008年 (当館請求記号 361.6/A/ア)
キーワード
(Keywords)
尼崎
沖縄
戸ノ内
同郷者団体
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
Web版 図説尼崎の歴史
近代編第4節1「昭和恐慌下の尼崎」(佐賀朝執筆)
http://www.archives.city.amagasaki.hyogo.jp/chronicles/visual/04kindai/kindai4-1.html
現代編第2節5コラム「出郷者の町-同郷者団体と地域社会-」(山口覚執筆)
http://www.archives.city.amagasaki.hyogo.jp/chronicles/visual/05gendai/gendai2-c4.html
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000133120解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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