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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000132476
提供館
(Library)
埼玉県立久喜図書館 (2110009)管理番号
(Control number)
埼熊-2013-015
事例作成日
(Creation date)
2013年03月29日登録日時
(Registration date)
2013年06月13日 16時21分更新日時
(Last update)
2013年09月06日 16時17分
質問
(Question)
京都所司代配下の次の役職の役割について知りたい。
庖所頭、膳番、板元、勘使、使番、禁裏入用取調役、仙洞賄頭、女院附、二條城代、二條城門番頭、二條殿番、二條蔵奉行
回答
(Answer)

すべての役職の役割を網羅的に記した資料はなかった。それぞれの役職について役割あるいは何らかの記述があった資料は以下のとおり。
 ただし庖所頭については役割の記述がある資料は見つからなかった。

  

『江戸時代の制度事典』
 p489〈仙洞附〉「職務は禁裏附と同様」。p488〈禁裏附〉「京都に駐在して禁闕の守衛及び用度を辨ずる職である。」
 p490〈禁裏御賄頭〉「京都に駐在し禁闕の費用を掌る者」
 p493〈二條城代〉「二條城を警衛の役である。」
 p494〈城番〉「二條城々門守護の役を二條城番といふ。二條城御門番頭とも二條定番ともいった。」
 p495〈御殿番〉「二條城内の殿中の守衛を二條御殿番とも御殿預ともいった。」
 p495〈蔵奉行〉「二條城倉廩の出納を管し地役の者に扶持米渡し方などを掌ったものを二條蔵奉行といふ。」

  

『江戸幕府の権力構造』
 p415〈二条城代〉〈二条城門番頭〉あり。

  
『身分的周縁と近世社会 8 朝廷をとりまく人びと』
 p139-140「女院付武家の設置」に役割についての記述あり。
 p143口向(くちむけ)(天皇に調進する料理や御所の営繕などを司る組織)の職種のひとつに「天皇の御膳を料理する「板元(いたもと)」とあり。この項ほかの出典に「禁中行事記聞」(きんちゅうぎょうじきぶん)下巻附録(宮内庁書陵部所蔵)があがっているが、《日本古典籍総合目録》や《国会図サーチ》《東京大学史料編纂所DB》で検索した限り、宮内庁書陵部所蔵の写本の情報しか見つからない。
 p144「賄頭(まかないがしら)とは、会計と調度品・食品の管理を担当する役職のことである。」

  
『幕末の宮廷 東洋文庫』
 p144-184「口向諸役人」に質問の役職についての記述あり。
 p155-156〈賄頭〉 p156-157〈勘使〉 p157-158〈御膳番〉 p163-166〈板元吟味役〉 p168〈使番〉 p307-315「付・維新後の宮廷生活 8 口向諸役人」にも、〈賄頭〉〈勘使〉〈御膳番〉〈板元吟味役〉等について記述あり。 p373-374「解説:4口向役人名簿と職務」に「「口向」は生計の意で、食品の買入れ・調理から、広く住居の掃除・営繕、日用諸用度・会計までの職務を担当する下僚役人が、口向役人である。これは京都所司代に属する禁裏・仙洞両御所の、各附武家の配下にある。」とあり。 

  
『皇室御経済史の研究 後篇』
 p342〈附武士〉〈御賄頭〉〈勘使兼買物役〉 p342-343〈御膳番〉 p343〈板元〉〈京都御入用取調役〉 p344〈使番〉

  
『古事類苑 17 官位部 3』
 p1253-「徳川氏職員 21 京都役人」の章あり。(漢文)
 p1275-1277〈禁裏賄頭・庖所頭〉の項あり。p1276に〈禁裏賄頭〉の役割の記述あり(「翁草」からの引用)。
 以下には役割の記述はなし。
 p1277〈膳番〉の項あり。「御料理人御膳番十人余あり。」との記述あり(「光台一覧」からの引用)。
 p1277-1278〈板元〉の項あり。「御煮方板元十人計、其他彼等賄頭之下役少々有之(後略)」との記述あり(「光台一覧」からの引用)。
 p1278〈勘使・買物使〉の項 p1279〈使番〉の項。「鳥飼衆、今は御使番と云(後略)」(「光台一覧」からの引用)
 p1279〈禁裏入用取調役〉の項 p1285〈仙洞賄頭・庖所頭〉の項 p1285〈女院附〉の項 p1285-1286〈二條城代〉の項 p1286-1288〈二条城門番頭〉の項 p1289〈二條殿番〉の項 p1291〈二條蔵奉行〉の項あり。「地役の衆、御扶持米渡方を司る。」との記述あり。(「明良帯録 続篇」からの引用)


「翁草」(もと京都町奉行の与力であった神沢杜口(かんざわとこう)の随筆)の該当部分は以下に収載されている。
『日本随筆大成 3-23』
 p300-301「禁裏御賄役人処刑」に役割を記載した部分あり。
『日本随筆大成 3-24』
 p441-444「京大坂奉行始並に二条御城代等の事」あり。

『江戸幕府職官考 1-12』
 6(巻21)に〈使番〉(p446)
10(巻30)に〈女院附〉(p121)〈禁裏入用取締役〉(p129)〈二条城代〉(p197)〈二条城番〉(p215)〈二条殿番〉(p221)〈二条藏奉行〉(p225)あり。
  

『徳川実紀事項索引 上・下』
『国史大辞典 15 下 索引』
 多数の役職について掲載
  

《Google》を〈禁中行事記聞〉で検索した結果ヒットした論文
 谷口歌子著「近世の京都御所における食事について(1)」(『研究紀要 17』p26-38 立正女子大学短期大学部 1973)
 p34「口向諸役」に「御賄頭」「勘使兼買物役」「御膳番」「板元」「使番」の役割について記述あり。出典は「禁中行事記聞」。
(sucra.saitama-u.ac.jp/modules/xoonips/download.php?file_id=23332 埼玉大学 2013/03/28最終確認)

回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
行政  (317 9版)
日本史  (210 9版)
法制史  (322 9版)
参考資料
(Reference materials)
『江戸時代の制度事典』(大槙紫山著 歴史図書社 1973)
『江戸幕府の権力構造』(北島正元著 岩波書店 1978)
『身分的周縁と近世社会 8 朝廷をとりまく人びと』(吉川弘文館 2007)
『幕末の宮廷 東洋文庫』(下橋敬長述 羽倉敬尚注 平凡社 1979)
『皇室御経済史の研究 後篇』(奥野高広著 中央公論社 1944)
『古事類苑 17 官位部 3』(神宮司庁編 吉川弘文館 1968)
『日本随筆大成 3-23』(日本随筆大成編輯部編 吉川弘文館 1978)
『日本随筆大成 3-24』(日本随筆大成編輯部編 吉川弘文館 1978)
『江戸幕府職官考 1-12』(萩野由之、増田于信編纂 文化図書 2010)
『徳川実紀事項索引 上・下』(吉川弘文館 2003)
『国史大辞典 15 下 索引』(吉川弘文館 1997)
「研究紀要 17」p26-38(立正女子大学短期大学部 1973)
キーワード
(Keywords)
位階
日本-歴史-江戸時代
官職-歴史
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000132476解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決