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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000132468
提供館
(Library)
国立教育政策研究所教育図書館 (4110014)管理番号
(Control number)
NIER2013013
事例作成日
(Creation date)
2013年06月13日登録日時
(Registration date)
2013年06月13日 15時09分更新日時
(Last update)
2016年12月28日 10時48分
質問
(Question)
子どもたちが「ドレミ」で歌を歌うようになったのはいつからか。戦前はハニホだったと思うが、いつからかドレミになっている。
回答
(Answer)
文部省の通達が出たのは、昭和21年8月。
※国民学校時代は、「イロハ」が義務付けられていたので、そこから
変更されたのは昭和21年であることは分かったが、実際に学校に広まった
のはいつごろか不明。

読売新聞 昭和30年3月6日(日)朝刊 8ページ
「卒業の春に音楽論争 ハニホヘ式採用 尾山台小」
”現在小、中学校を通じて音楽教育に使われている”ドレミファ”方式を使わず、
・・・”ハニホヘト”方式を8年前から採用していた都内唯一の小学校で・・・”
とあり、昭和30年には、東京都ではほとんどの小・中学校がドレミを使っていた
ことが分かる。

==
明治13年
 伊沢修二により「ヒフミ唱法」が導入

明治28年ごろ
 小山作之助の提案により東京音楽学校では「ヒフミ唱法」を廃止して「ドレミ唱法」を採用
 東京音楽学校の生徒が地方の師範学校へ→地方の小・中学校へ「ドレミ唱法」が広まる

昭和16年4月
 文部省により「イロハ音名唱法」採用が義務付けられる

昭和21年8月
 文部省通達「階名唱法について」(昭和21.8.28発教103号)
 「音楽を指導する場合には原則としてドレミ階名唱法に則ることとした。
  ・・・音名は従来通り日本音名を使用すること」

昭和22年
 「学習指導要領 音楽編(試案)」
  p.89「現在は原則として移動ドレミ唱法を用いることになっているが・・・」

昭和33年
 「小学校学習指導要領」
 p.164「歌唱指導においては,移動ド唱法を原則とする。」

【参考文献】
(1)古田, 庄平「読譜のための音感と唱法の問題について[2] ―<固定ド>と<移動ド>の問題を根底に」
(2)古田, 庄平「我が国の音楽教育における読譜の歴史的な変遷について[IV]」
(3)臼井, 英男「音楽科教育に対する文部省の措置について : 敗戦真後から第1次学習指導要領音楽編(試案)作成に至るまで」
回答プロセス
(Answering process)
(1)教育研究論文索引、CiNiiで検索
「ドレミ」等
 →合致する論文がみつからず


(2)ヨミダスで検索

 昭和30.3.6朝刊
 「卒業の春に音楽論争 : ハニホヘ式採用 尾山台小」
 →都内の中学校ではほどんと「ドレミファ方式」


(3)国立国会図書館デジタルライブラリー
 二葉薫『音感教育』
 p.195-
 「昭和十六年四月から、国民学校に於いては、従来の小学校に於いて用ひられた
 『移動階名唱法』を廃して、『国定音名唱法』が採用せらるることになった・・・
 『ハニホヘトイロ』に決定・・・」


(4)(3)で昭和16年から「ハニホ」が義務付けられたことはわかったので、
 その後の「ドレミ」になった経緯を調査

 Googleで「移動階名唱法」「ハニホ」「昭和16」で検索
 回答参考文献(1)がヒット
  本論文で、戦前から戦後にかけての「ヒフミ」「ハニホ」「ドレミ」の流れが分かった。

  p.38「(第二次世界大戦後)文部省は・・・イロハ音名唱法を廃して移動ド階名唱法を本体
     とすることにし,・・・各方面に通達を発した」とあり
       ↓
      註によると典拠は
      小出浩平「我が国に於ける読譜唱法の歴史」教育音楽・創刊号 (昭和21年12月 )



(5)教育音楽創刊号の所蔵がなかったため、「我が国に於ける読譜唱法の歴史」でgoogle検索

 回答参考文献(2)がヒット
  「文部省はこの上申書と与論とに鑑み,イロハ音名唱法を廃して移動ド階名唱法を本体と
  することにし,去る八月各方面に通達を発した。」

(6)文部省通達を調査 (5)よりおそらく昭和21年8月と推測

 googleで”移動ド階名唱法” 文部省 通達 昭和21 で検索
 ↓
 回答参考文献(3)がヒット
  「文部省は昭和21年8月28日“イロハ音名唱法”を廃止し,従来の“ドレミ階名唱法”を
  下記の通達で復活させた」
  ※注により、『終戦教育事務処理提要』第3集,695頁に通達が載っていることが判明した。

(7)『終戦教育事務処理提要』第3集 を確認
 通達名が分かった=「階名唱法について」(昭和21.8.28発教103号)

 「・・・音楽を指導する場合には原則としてドレミ階名唱法に則ることとした。
  ・・・音名は従来通り日本音名を使用すること」
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
教育史.事情  (372)
参考資料
(Reference materials)
終戦教育事務処理提要
文部省大臣官房文書課編 ; 第3輯 文泉堂出版, 1980
【当館請求記号】373.2||7A||
キーワード
(Keywords)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
登録番号
(Registration number)
1000132468解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
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