レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013/04/02
- 登録日時
- 2013/06/07 00:30
- 更新日時
- 2013/07/05 09:55
- 管理番号
- 6000010981
- 質問
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解決
4月1日には嘘をついてもいいという、いわゆるエイプリルフールの起源について書かれた資料はあるか。できれば子どもにもわかりやすいものがよい。
- 回答
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『イラスト版子どもの伝統行事 子どもとマスターする40の行事 その由来とやりかた』がわかりやすい。このほか、『366日話題事典』などにもエイプリルフールの起源についての記載があり。
- 回答プロセス
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歴史関連の書架、雑学の書架、民俗関連の書架を探す。
『366日の話題事典』(東京堂出版)p102「4月1日」には、エイプリルフールについての簡単な記載があり。4月馬鹿または万愚節とも言うとのこと。
『366日話題事典』(ぎょうせい)p190には、「なぜエイプリルフールにはうそをついていいのか」の項があり。4月1日に親しい人に悪ふざけやいたずらをしたり、無駄な使いに出していっぱいくわせたりする習慣は古くからヨーロッパ各地で見られたとのこと。起源は定かでないが、時期的に春分と関係があると考えられているとの記載があり。なお春分前後の風習または祭りをエイプリルフールの由来とする下記の3つの説が紹介されている。
1.1564年にフランスで暦が変更され、1年の始めを春分の祭りから1月1日に改めたことに反対する人が、旧来通り4月1日に正月の祭りを行ったこと(または、暦の変更に抗議する人がからかわれたこと)に由来するとの説。
2.はめをはずして春の初めを祝うインドのホリーの祭りに由来するとの説。ホリーの祭りは3月31日まで。
3.3月25日に救世主アッティスの復活を祝う、ローマ時代のヒラリヤの祭りに由来するとの説。この日は何をしても何を言っても許された。
また、無駄な使いに人を出す習慣は、キリストがユダヤ教の大司祭や総督らの間をたらい回しにされて愚弄された故事を忘れないためとの説もあるとのこと。このほか、フランスではこの日にだまされた人を四月の魚、スコットランドではカッコーまたはガウク(カッコーの別名)と呼ぶとの記載もあり。メキシコでは万愚節は12月28日。また日本へは大正時代に伝わり定着した。
『今日は何の日 話のネタ365日』(PHP研究所)p69「4月1日」には、上記1の説のほか、悟りの修行が春分の日から始まり月末に終わるが、すぐに迷いが起こることから、インドで4月1日を「揶揄節」と呼んでからかったことを起源とする説もあるとの記載があり。
『イラスト版子どもの伝統行事』(合同出版)には、上記1の説のほか、キリストが十字架にかかった命日が4月1日の金曜日であったため、弟子のユダの裏切りを忘れないために定めたとの説と、インドの仏教徒が3月25日から31日まで座禅の修行を行った後、迷いの世界に戻るのを防ぐためからかいの行事をおこなったことを由来とする説が紹介されている。ここには日本には江戸時代に伝わり、当初は義理を欠いてもいい「不義理の日」とされていたとの記載があり。この本が絵も多く子どもにもわかりやすいため、こちらを借りて帰られた。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 『366日の話題事典』加藤 迪男/編(東京堂出版)
- 『366日話題事典』高野 尚好/[ほか]編著(ぎょうせい)
- 『今日は何の日』PHP研究所/編(PHP研究所)
- 『イラスト版子どもの伝統行事』谷田貝 公昭/監修(合同出版)
- キーワード
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- エイプリル・フール
- 4月馬鹿
- 万愚節
- 行事
- 由来
- 歴史
- 春分
- エープリル・フール
- 風習
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000132154