レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2013/06/06 10:24
- 更新日時
- 2013/06/06 10:26
- 管理番号
- 市川20130201-04
- 質問
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解決
藤田嗣治の「南昌新飛行場爆撃の図」が見たい。
- 回答
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『藤田嗣治作品をひらく』(林洋子/著 名古屋大学出版会 2008)p445 に
該当の絵の小さなモノクロ写真が掲載されている。
海上自衛隊第一術科学校教育参考館所蔵作品とのこと。
また、同書によれば、「南昌飛行場の焼打」という東京国立近代美術館所蔵のよく似た作品があるという。
こちらの作品が最初に記録画として描かれ、「南昌新飛行場爆撃ノ図」は、
後から海軍献納用に再制作されたものだという。
構図はほぼ同じだが寸法や縦横の比率、サインが異なる。同書のp397 にモノクロ写真掲載あり。
「南昌飛行場の焼打」については『画家たちの「戦争」』(神坂次郎ほか/著 新潮社 2010)p12-13 に
カラー図版がある。
『絵具と戦争』(溝口郁夫/著 国書刊行会 2011)p221 に
『「戦争記録画」無期限貸与作品153 点の概要』という一覧があり、タイトルが微妙に異なるが、
「南昌空軍爆撃の図」が『太平洋戦争名画集』(ノーベル書房 1967)に掲載されていると記載あり。
確認すると「序戦1937-41」の図版7として「南昌空軍基地爆撃の図」という大きなカラー図版があった。
『藤田嗣治作品をひらく』のモノクロ写真及び同書のコラム『「作戦記録画」のサイズと複数性』(p441~)による
2枚の絵の比較内容から、『太平洋戦争名画集』に掲載の図版は
「南昌新飛行場爆撃の図」に該当する作品とみられる。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000132035