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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000130655
提供館
(Library)
高知県立図書館 (2110040)管理番号
(Control number)
I2012-105
事例作成日
(Creation date)
2013年3月24日登録日時
(Registration date)
2013年04月21日 10時01分更新日時
(Last update)
2013年04月25日 14時25分
質問
(Question)
障子を貼るのに使うもので、「しょうふ」という糊があるようだ(白い粉を水に溶かして作るらしい)。その成分は?どんなお店で売っているのか?
回答
(Answer)

『つれづれ日本食物史 第3巻』pp.70-75に「麩と生麩と漿粉(正麩)」という章があり、それによると、「漿粉(しょうふ)」は「経師屋の使う糊」で、「雑貨屋か文房具店で売っているもの」で、「小麦澱粉であって、小麦粉から小麦蛋白質のグルテンを採集した残り滓」。なお、「小麦粉は強力粉でグルテンが13%、薄力粉で10%」とある。

『表具の事典』によると、しょうふのり[生麩糊]は、小麦粉のでんぷん粒子のうち、「生麩と呼ばれる小さな粒子のもの(2~10ミクロン)でつくった糊」で、大きな粒子のでんぷんで作った「沈糊(じんのり)」より「粘度が低くさらさらしている」。沈糊とは異なるものだが「京表具では沈糊を指していう場合もあった」。

漢字表記は、資料により異なる。『日本国語大辞典 第2版』では、【漿粉・正麩・生麩】。「小麦粉で麩を創る時に底にたまった粉をかわかしたでんぷん・・・(略)」。
先の『つれづれ日本食物史 第3巻』pp.70-75によると、しょうふの漢字表記は「漿粉」。習慣として「ショウフ」と読み、「字書によっては正麩と書いたものもあるような次第」。だが、「グルテンは実は麩の別名」で「麩素とも呼ばれて」おり、グルテンを採集した残り滓に「正麩」の名をつけて呼ぶとは「言語道断」とある。また、「生麩(きぶ)」は「グルテンその物」で、「なまふ」は、「生麩に少量の小麦粉または米粉など穀粉を入れて良く揉みあげ」たものとある。
しかし「生麩糊(しょうふのり)」の表記も多いようだ(『あなただけの巻物・折り本づくり』p.21、その他インターネット多数)

インターネット上に、作り方を解説したページも複数ある。
例)修復の世界 生麩糊をつくる( http://homepage1.nifty.com/y-nakatsuka/makingsyofu.html

回答プロセス
(Answering process)

最初に家政学の棚に行き、修繕関係の図書で障子の張り替えについてみてみるが、「障子のり」しか出てこない。

Google「しょうふ」×「糊」で下調べ⇒「生麩糊」で多数ヒットあり、作り方の解説もある。日本画の画材、表装のための糊として現在も使用されているようだ。ブログ「藤田飛鳥の日本画つれづれ」の「しょうふ糊」に『つれづれ日本食物史』が引用されている。所蔵あり、中を確認。小麦粉のでんぷんであることが分かる。

『日本国語大辞典 第2版』で「しょうふ」を引く⇒掲載あり。漢字表記(漿粉・正麩・生麩)と成分(小麦粉のでんぷん)の確認。

『表具の事典』を引く⇒細かく言えば、「しょうふ」は小麦粉でんぷんのうち、小さい粒子のもの。

麩の本も見てみる(OPACで件名=麩の完全一致検索)⇒『ふ・ふ・ふのお麩レシピ』⇒p.86に「麩の伝来と歴史」、ただし「しょうふのり」については記載なし。

レファレンス協同データベース 「麩」で検索⇒「一閑張を作るにあたって糊は小麦粉で作るようだが詳しい配合が知りたい」(相模原市立図書館)⇒『あなただけの巻物・折り本づくり』の紹介あり⇒所蔵あり、中を確認すると、「生麩糊」でとして写真と作り方の掲載。

事前調査事項
(Preliminary research)
いつもはインターネットで大概の事が分かるが今回はうまく調べられず、友人に県立図書館を紹介してもらった。電話で概要を聞きたい。⇒近隣の図書館を通しての調査の方法も紹介。
NDC
家政学.生活科学  (59 9版)
絵画材料.技法  (724 9版)
参考資料
(Reference materials)
川上行蔵 著. つれづれ日本食物史 第3巻. 東京美術, 1995.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002412800-00 , ISBN 4808706164
『日本国語大辞典 第2版 第7巻』( 日本国語大辞典第二版編集委員会/編集 小学館 2001年)(R/813.1//7 自館ID1102479928)
京都表装協会/編. 表具の事典. 2011.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I040747968-00
奥薗壽子 著. ふ・ふ・ふのお麩レシピ. 創森社, 2002. (遊び尽くし. Cooking & homemade)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000004220793-00 , ISBN 4883401464
藪田夏秋 著. あなただけの巻物・折り本づくり. 日貿出版社, 2002.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003675321-00 , ISBN 4817080655
キーワード
(Keywords)
しょうふ
障子のり
日本画材、
表装
表具
生麩
正麩
漿粉
しょうふ糊
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)

「しょうふのり、ふのりはどんな店で扱っているのか?多数のホームセンターに問い合わせたが、「障子のり」しかなく、分からない」という質問→画材も扱う文具店(内田文昌堂)に問い合わせたところ、「しょうふのりは荒物屋の商品なので、近隣の荒物屋に問い合わせるとよい」との回答。インターネット上では、通販があるほか、日本画の画材店や、表装の関連店で買うとの情報。

参考URL(いずれも2013年3月24日最終確認)

■ブログ「藤田飛鳥の日本画つれづれ」しょうふ糊
http://asukafujita.com/weblog/?eid=17
■表装の手引き ―糊について―
http://www11.plala.or.jp/hyoso-koya/make-page2.html

調査種別
(Type of search)
文献紹介 事実調査
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000130655解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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