レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013/03/07
- 登録日時
- 2013/03/22 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:35
- 管理番号
- M13030709365701
- 質問
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中国で、次期国家主席と言われる習近平氏は太子党出身といわれているが、太子党とは何か。
- 回答
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『チャイナ・ジレンマ 習近平時代の中国といかに向き合うか』p.94には、「「太子党」系とは共産党幹部の子弟のグループであり、その代表格は習近平国家副主席である。習近平の父である故習仲勲はかつて政治局委員を務め、副総理や全人代副委員長も歴任した」と説明されている。
『習近平 共産中国最弱の帝王』p.50-51には、「習近平を含むかつての高級幹部子弟でつくる共産党内一大派閥の意味」と説明されている。また、「「太子」は中国語で「皇帝の長男」、つまり皇太子を指すが、親の七光りの恩恵を受け、大きな特権を持つ人との意味で使われることがある。「太子党」とはこうした特権を持つ人たちのグループを指しており、中国語の語感として決してよいイメージを持たない。」とも説明されている。
『習近平時代の中国』p.77-78には、「太子党は高級幹部の子弟で、若いときから社会的に高い地位を得ている。習近平氏のほか、曽山・元内相の息子の曽慶紅・前国家副主席や、周恩来元首相の養子である李鵬・前全国人民代表大会委員長らが有名だ。」と説明されている。また、「幼少期に住んでいた北京での場所が同じなら親密な人間関係が生まれる一方、付き合いがなければそれほどの結びつきにならず、強い結束にはならない」とも述べられており、全体的な結束力は強くないと考えられる。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 政治史.事情 (312 9版)
- 参考資料
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小原 雅博著『チャイナ・ジレンマ 習近平時代の中国といかに向き合うか』ディスカヴァー・トゥエンティワン,2012,303p.参照はp.94.
矢板 明夫著『習近平 共産中国最弱の帝王』 文藝春秋,2012,319p .参照はp.160-185.
佐藤 賢著 『習近平時代の中国』 日本経済新聞出版社,2011,311 p.参照はp.77-78.
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小原 雅博著『チャイナ・ジレンマ 習近平時代の中国といかに向き合うか』ディスカヴァー・トゥエンティワン,2012,303p.参照はp.94.
- キーワード
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- 太子党 習近平
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2013030709364465701
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000129329