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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000128774
提供館
(Library)
埼玉県立久喜図書館 (2110009)管理番号
(Control number)
埼熊-2012-252
事例作成日
(Creation date)
2013年01月26日登録日時
(Registration date)
2013年03月12日 16時01分更新日時
(Last update)
2013年05月31日 14時01分
質問
(Question)
大喪の礼の際に柩を担ぐ人について知りたい。世襲なのではないか。
回答
(Answer)

明治・大正の大喪の際に、柩を載せた輿(葱華輦(そうかれん))を担いだのは、八瀬童子と呼ばれる人たちで八瀬童子は、京都の八瀬に住み朝廷の駕輿丁(かよちょう)としての職務を担っていたとの記述があった。
昭和の大喪では、「51人の皇宮警察護衛官」が葱華輦を担いだとの記述が見られた。
関連する記述のあった以下の資料を紹介した。

明治・大正の大喪について
『明治天皇大喪儀写真』(橋爪紳也監修・解説 新潮社 2012)
 p152「車両から御須屋に移御された霊柩は、さらに葱華輦(そうかれん)に遷座された。屋根上にネギ坊主形の吉祥飾りのある輿は、八瀬童子に捧持されて」とあり。
〔ページなし〕「輿丁ノ奉舁シタル葱華輦」の写真あり。

『大正天皇の「大葬」』(田中伸尚著 第三書館 1988)
 p180-189「六千人の大葬列は長さ6キロに及んだ」の項あり。
 p188に「8日午前零時、大正天皇の柩は「葱華輦」と呼ぶ駕輿に移され、これを担ぐために京都の八瀬からやってきた百五人によって千駄ヶ谷駅の隣りに仮設された新宿御苑駅(神殿造り)まで運ばれた。」「8日午前一時三十五分。ここで再び八瀬の人びとが駕を担ぎ、行列を組んで多摩陵へ向けて出発した。」とあり。

八瀬童子について
『国史大辞典 14』(国史大辞典編集委員会編 吉川弘文館 1993)
 p64〈八瀬(やせ)〉の項あり。
 「京都市左京区の地名」「その住民は八瀬童子と称されて朝廷の駕輿丁(かよちょう)となって、そのかわりに課役を免除されていた。」
『天皇制と八瀬童子』(池田昭著 東方出版 1991)
 p14-17「史的支配関係」の項あり。
 p17「(略)そのために、「輿丁」というこれまでにない雑役が課せられた。一つは、三年間の宮内省勤務、たとえば駕籠舁き、風呂の準備、厠の処理、庭の管理など。一つは、天台宗系の聖護院や三井寺の隷属民に代わって、天皇を始めとした皇族らの葬儀や即位式・大嘗祭の駕輿丁の役など。」とあり。
 p74-89〈駕輿丁〉の項があり、駕輿丁の社会的身分について諸説を紹介し、考察している。
『輿 ものと人間の文化史 156』(櫻井芳昭著 法政大学出版局 2011)
 「第4章 輿を担ぐ人たち(駕輿丁)」に「八瀬童子」の項(p200-204)あり。
 明治天皇の大喪の際の様子の記述あり。「その後大正天皇の大礼や大喪にも輿丁として従事し」ともある。

昭和の大喪について
『皇室事典』(皇室事典編集委員会編著 角川学芸出版 2009)
 巻頭写真に「昭和天皇の大喪 葬場殿の儀」の写真あり。
 「平成元年2月24日、昭和天皇の大喪の儀が行なわれた新宿御苑で、ご遺体を葱華輦(そうかれん)に泰安し、葬場殿に向かうところ。葱華輦の重さは1.5トン、皇宮護衛官51人が運んだ。」とあり。
 p401〈葱華輦〉の項あり。「皇宮護衛官によって葬場門から葬場殿に移された。」とあり。

『全記録・昭和の終った日』(NHK報道局編 日本放送出版協会 1989)
 p195柩が車から葱華輦に移された後の記述に「担ぎ手には、ほぼ同じ身長の皇宮護衛官51人が選ばれた。」とあり。

雑誌
『毎日グラフ 1989年3月11日緊急増刊号』(毎日新聞社 1989.3)
 特集「昭和天皇 大喪」
 p10「葱華輦に移された担ぎ手は51人の皇宮警察護衛官」とあり。葱華輦の写真あり。
 p99「八瀬童子の里」のルポに「明治・大正まで天皇大喪や大典(即位礼)に輿を担いだ八瀬童子は」とあり。

回答プロセス
(Answering process)
皇室に関する事典を調査し、八瀬童子が携わったことがわかったので、〈八瀬童子〉に関する資料を調査した。
また、輿を担ぐことから〈輿〉に関する資料も調査した。
その他調査資料は次のとおり。
『天皇・皇室を知る事典』(小田部雄次著 東京堂出版 2007)
『天皇の代替りと国民』(中島三千男著 青木書店 1990)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
系譜.家史.皇室  (288 9版)
日本史  (210 9版)
参考資料
(Reference materials)
『明治天皇大喪儀写真』(橋爪紳也監修・解説 新潮社 2012)
『大正天皇の「大葬」』(田中伸尚著 第三書館 1988)
『国史大辞典 14』(国史大辞典編集委員会編 吉川弘文館 1993)
『天皇制と八瀬童子』(池田昭著 東方出版 1991)
『輿 ものと人間の文化史 156』(櫻井芳昭著 法政大学出版局 2011)
『皇室事典』(皇室事典編集委員会編著 角川学芸出版 2009)
『全記録・昭和の終った日』(NHK報道局編 日本放送出版協会 1989)
『毎日グラフ 1989年3月11日緊急増刊号』(毎日新聞社 1989.3)
キーワード
(Keywords)
大喪
天皇制-歴史
八瀬童子(ヤセドウジ)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000128774解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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