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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000127558
提供館
(Library)
大阪府立中央図書館 (2120005)管理番号
(Control number)
OSPR12050026
事例作成日
(Creation date)
2012/05/24登録日時
(Registration date)
2013年01月27日 02時01分更新日時
(Last update)
2014年04月02日 18時47分
質問
(Question)
ロシアのモスクワ芸術座について調べており、アントン・チェーホフ作の戯曲『かもめ』についての演劇上の形式についての文献を探しています。
回答
(Answer)
 モスクワ芸術座で上演された「かもめ」に関する文献を調査しました。以下に資料を紹介します。

『モスクワ芸術座』巻末索引あり。チェーホフの項多数。そのうち161-178頁が ー「かもめ」上演となっています。
スタニスラフスキイ「システム」も多数。

『モスクワ芸術座の回想』第一部は「チェホフ(1-80頁)」に第四章「かもめの失敗(60-69頁)」があり、第二部「新しい劇場の誕生8(1-216頁)」に第十一章「かもめの大成功(176-185頁)」があります。

『かもめ』(岩波文庫 チェーホフ作 岩波書店 2010.1)の浦 雅春 の解説167頁には、
「たしかにチェーホフの芝居はモスクワ芸術座と演出家スタニスラフスキーを得て、その真価を発揮したのだが、チェーホフとスタニスラフスキーのあいだには微妙な齟齬が生じていた…」などとあり、二人のスタンスの違いを読み取れるかもしれません。
同じ浦雅春の著書に、「チェーホフ」があり、150頁には「主人公の消失 イワーノフからかもめへ」という項目でかもめの文字が見えます。
211-212頁には主要参考文献も載っています。

『演劇のダイナミズム』は「チェーホフ没後100年の節目に、その戯曲作品を取り上げ、これまでの定説をやや「へそ曲がり的に迂回し」、あまり語られてこなかった劇上演の「裏面史」に触れ」た資料で(内容紹介より)第二章『かもめ』(1896)から『かもめ』(1917)までーモスクワ芸術座「神話」の見直しー53頁から98頁では例えば、「チェーホフ自身も、モスクワ芸術座の手法のいくつかに根本的な不満の声を上げている」(78頁)といった、作家チェーホフとモスクワ芸術座のずれを論じています。

『チェーホフ作 『かもめ』における一考察 ーモスクワ芸術座におけるスタニスラフスキイ演出をめぐってー』
(藤崎周平著 日本大学芸術学部紀要 第23号 1993)では、「おわりに」で、チェーホフが『かもめ』の舞台を観なかった理由として、「スタニスラフスキイ演出に疑問を感じていたこと」を挙げています。(65頁)
(当館所蔵情報 日本大学芸術学部紀要 23-24(1993-1994)
タイトルコード 29900001912119 資料番号1117044832  P70/68N )
 
「悲劇喜劇」1988年6月号 通号452 には特集 モスクワ芸術座を観る(8-30頁)があります。
「テアトロ」542号  1988年4月には、モスクワ芸術座の「かもめ」「ワーニャ伯父さん」劇評があります。
同 661号 1997年11月には、、「モスクワ芸術座の百年とロシア演劇」の特集があり、特に、「『かもめ』とモスクワ芸術座百年」という記事が、30-33頁にあります。

『雑考チェーホフ劇』( 旭季彦/著 新読書社 2003.11 )
「かもめ」と五人の女性 42-57には48頁にチェーホフの初演の感想があります。

 また、国会図書館に所蔵されている博士論文で、 『モスクワ芸術座の『桜の園』 : 演出家スタニスラフスキーと作家チェーホフ』というものがあります。『かもめ』ではありませんが、両者の名前が挙がっているので、参考に挙げておきます。

以上、調査した中から主な資料を紹介しました。
なお、ご質問にあった「チェーホフ”目線”の演出形式」につきましては特定いたしかねましたので、最初に記しましたような内容の文献となっています。予めご了承ください。
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
演劇史.各国の演劇  (772 8版)
参考資料
(Reference materials)
モスクワ芸術座 (ニック・ウォーラル/著 而立書房 2006.3) (ページ:特に161-178)
『モスクワ芸術座の回想』(ダンチェンコ/著 早川書房 1952 )(ページ:本文参照)
『モスクワ芸術座六十年史』(ペ・マ-ルコフ,エヌ・チュ-シキン/著 野崎韶 筑摩書房 1958)(ページ:145)
『かもめ』(岩波文庫 チェーホフ/作 岩波書店 2010.1 )(ページ:157-187(解説))
『 チェーホフ 岩波新書 新赤版』 (浦雅春/著 岩波書店 2004.12 )
『演劇のダイナミズム ロシア史のなかのチェーホフ 旅・ダイナミズム・越境 』(堀江新二/著 東洋書店 2004.9 )
『悲劇喜劇』41(4-6)<450-452>(ページ:41-6 452号の8-30)
『テアトロ』 <542-544>  542号  1988年4月 (ページ:21-23,24-25)
『テアトロ』660-662  661号 1997年11月 (ページ:21-37)
『 雑考チェーホフ劇』 (旭季彦/著 新読書社 2003.11 )(ページ:42-57)
当館蔵書検索 (ホームページ: http://p-opac.library.pref.osaka.jp/osp_search.html )
モスクワ芸術座の『桜の園』 : 演出家スタニスラフスキーと作家チェーホフ 』( 内田健介 [著] 千葉大学  2011)2012/5/21現在 (ホームページ: http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000011247675-00 )
キーワード
(Keywords)
モスクワ芸術座 かもめ 演劇形式
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
出版情報
質問者区分
(Category of questioner)
登録番号
(Registration number)
1000127558解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
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