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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000127404
提供館
(Library)
埼玉県立久喜図書館 (2110009)管理番号
(Control number)
埼熊-2012-230
事例作成日
(Creation date)
2012年11月21日登録日時
(Registration date)
2013年01月25日 14時37分更新日時
(Last update)
2013年03月21日 13時45分
質問
(Question)
『日本の伝説18 埼玉の伝説』(角川書店 1977)p184に出てくる「二度栗」とは、想像上の食べ物なのか、どのようなものなのか知りたい。
回答
(Answer)
伝説とする資料と、実際に一年に2-3回実を結ぶ現象があることについて記述した資料が見つかった。
関係の記述のあった、以下の資料を紹介した。

一年に2、3回結実する栗について記述のあった資料
『樹木大図説 1』(上原敬二著 有明書房 1961)
 p691-705〈くり Castanea crenata S. et Z.〉の解説に、変種として列挙された種あり。その最後にp703-704〈さんどぐり(三度栗)〉について項目あり。「一年に三度結実」「返り咲式に気候により幾度か結実するものと、かゝる性質の固定したものとの二様がある」とあり。学名の記載はない。
『埼玉四季の植物』(永野巌著 埼玉新聞社 1990)
 p61-63「二度栗山のクリの木の謎」に、次の記述あり。 「“土佐の三度栗”は毎年冬の季節、農民達が野焼や草刈を定期的に行っている地域に限られている。(中略)“土佐の三度栗”は農民によるクリ林への定期的な干渉の結果生まれたものであった。(中略)“二度栗山”は(中略)おそらく、昔の住民は傾斜地を中心とする付近一帯をススキの採草地として維持するため野焼や草刈を定期的に行っていたものと思われる。温暖な四国地方では“三度栗”となるが、本県の場合は“二度栗”である。(以下略)」とあり。参考文献は「牧野富太郎(1935)土佐ノ三度栗.植物随筆集142」
『植物一日一題 随筆』(牧野富太郎著 東洋書館 1953)
 p250-251 土佐の三度栗について詳細な記述あり。夏から秋まで連続して実がつくこと、春に山を焼く場所にはどこにも見られ、珍しいものではないこと等あり。
『写真図説 日本巨樹名木大事典 4 日本老樹名木天然記念樹』(大空社 2009)
 p678-p685 クリの名木等の項あり。二度栗、三度栗の付くものあり。
 「西茅部の三度栗」(岡山県)
 「富県の三度栗」(長野県)「1年の内に三度結実するというので」
 「正永寺原の二度栗」(長野県)「第1回は9月20日頃結実する。」「10月末に結実するが数量は少ない。」
『新日本樹木総検索誌』(杉本順一 井上書店 1978)
 p113〈三度栗〉の項、「サンドグリは切株の枝の生理現象である。」とあり。
『クリ栽培の実際』(荒木斉 農山漁村文化協会 1985)
 p127-128 返り咲き現象の項あり。
『クリの作業便利帳』(荒木斉 農山漁村文化協会 2004)
 p20〈九-十月に花が咲き小さい実がなった〉の項に、返り咲き現象の記述あり。
『果樹園芸大百科 7 クリ』(農山漁村文化協会 2000)
 p69-70 返り咲き現象について記述あり。「9月上旬から下旬から結果母枝(本年着果した結果枝)あるいは充実した発育枝(不着果枝)の先端数芽が発芽伸長し結実することがある。この現象は返り咲きと呼ばれる。」とあり。
『日本古典全集 3期〔21〕本朝食鑑』(正宗敦夫編 現代思潮社 1979)
 p353 三度栗の記述あり。

伝説について記述のあった資料
『東松山市の文化財 大岡(含一部野田地区)編』(東松山市教育委員会 1991)
 p20-21「大谷の昔話 雷電山の山姫さま」に、「大谷の二度栗を十七拾って」「雷電山には一年に二度なる栗の木があった」とあり。
『世界神話伝説大系9 日本の神話伝説』(名著普及会 1979)
 p332-336「山姫の舞」に、主人公の少年は、「埼玉県比企郡土用山の農家の子」とあり。
  p334「一年に二度づつ実るというので、その名のある二度栗は、」とあり。
『与野市史 民俗編』(与野市 1980)
 p400-402「二度栗大と弘法大師」の注に「この栗の名木は明治初年まであったということです。(川崎陽堂『浦和市史蹟と伝説』)」とあり。
『みち紀行 与野の道をたずねて』(与野市教育委員会 1998)
 p32「二度栗山の由来」に、「この栗の木は明治初頭までありその後枯れたが、木にはしめ縄が巻かれ霊木としてまつられていたという。」とあり。
『与野の不思議探検』(与野市教育委員会 1994)
 p28-30「二度栗山の由来」に、上記と同じ記述あり。
『浦和市史蹟と伝説』(川崎陽堂著 浦和市 1952)※『与野市史 民俗編』(上掲資料)の参考文献
 p11-19「二度栗山」に、「名木二度栗 この名木は明治の初年まであったそうである 明治の初年に枯死せるが(以下略)」とあり。
『日本民俗大辞典 上』(福田アジオ〔ほか〕編 吉川弘文館 1999)
 p416に〈三度栗〉の項に、「伝説の一つ」とあり。
『日本説話伝説大事典』(志村有弘編 諏訪春雄編 勉誠出版 2000)
 p416に〈三度栗〉の項あり。 
『弘法大師伝説集 2』(国書刊行会 1975)
 p270に「二度栗」あり。「岡山県川上郡備中町安田。」「弘法大師が子供から栗をもらい、礼に二度なる栗にした。 それ以来そこに年二度なるようになったという。」との記述あり。
『別冊歴史読本 8-3』(新人物往来社 1983.7)
 特集「怪奇・謎日本の七不思議」あり。
 「全国初調査!!にっぽん七不思議総覧」に「三度栗」の記載あり。
 p163(山形県)「生居村の七不思議」中に「三度栗:上生居地蔵堂の前に、年に三度実のなる栗があったが、今はかれてない。」とあり。(上山市教育委員会)
 p183(神奈川県)「煤ケ谷(別所温泉)の七不思議(愛甲郡清川村)」中に「三度なりの栗」あり。
 p185(新潟県)「越後親鸞聖人の七不思議」中に「三度栗(北蒲原郡安田町):孝順寺の栗は一年に三度花が咲き実をつける。親鸞が植えた焼栗が芽を出した。」とあり。(新潟郷土史研究会)
 p196(静岡県)「遠州の七不思議」中に「三度栗(小笠郡菊川町など):一年間に三度実る栗」あり。(大須賀町教育委員会・相良町教育委員会・歴史研究会会員・豊田常雄)
 p240(山口県)「宇生賀の七不思議(阿武郡阿武町)」に「三度栗:一年に三度実をつけるという」あり。(阿武町教育委員会)
回答プロセス
(Answering process)
その他調査した資料は、以下のとおり。  ※記述のなかったもの

埼玉に関する資料
『埼玉の伝説 日本の伝説18』(早船ちよ 諸田森二 東京 角川書店 1977)
『東松山市の伝説と夜話』(田村宗順 東松山 東松山市松山公民館 1972)
『東松山市史 資料編 第5巻 民俗編』(東松山市教育委員会事務局市史編さん課編 東松山市 1983)
『埼玉県伝説集成 分類と解説 下巻 信仰編』(韮塚一三郎 大宮 北辰図書出版 1974)
  以上4点、二度栗の出てくる伝説は確認できるが、二度栗について語註・解説等なし
『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』(角川書店 1980) 〈雷電山〉「玉川村・都幾川村」のみ。
『埼玉県の地名 日本歴史地名大系 第11巻』(平凡社 1993) 〈雷電〉東松山市は「雷電山古墳」のみ。
『埼玉民俗 第21号 植物と民俗特集』(埼玉民俗の会 1996)

東松山に関する資料
『東松山の地名と歴史』(岡田潔著 まつやま書房 2010)
『東松山史話』(東松山市教育委員会 1962)
『東松山史稿』(鶴岡宏正 大和学芸図書 1979)
『東松山市歴史寸描』(東松山市 1980)
『東松山市の文化財 其の1』(東松山市教育委員会 1957)※其の2 所蔵なし。
『東松山市の文化財 其の3』(東松山市教育委員会 1967)
『東松山市の文化財 東松山市の文化財 その4』(東松山市教育委員会 1982)
『新編武蔵風土記稿 [4期]10 大日本地誌体系16』(雄山閣 1996)

与野に関する資料
『「弘法尊院」二度栗山大師五百羅漢像 調査報告書 埼玉県与野市文化財報告書 第15集』(与野市教育委員会 1991)
『与野市史 近代史料編』(与野市 1981)
『与野市史 通史編 下巻』(与野市 1988)
『与野の歴史』(与野市 1988)
『レンズがとらえた昔の与野』(与野市教育委員会 1993)
『与野市史 民俗編』(与野市企画部市史編さん室 〔与野〕 与野市 1980)

埼玉の植物に関する資料
『東松山市文化財調査報告 9 東松山植物誌』(東松山市教育委員会 1972)
『与野植物誌』(与野市 1978)
『植物と民俗』(倉田悟 地球出版 1969)
『埼玉県植物誌』(埼玉県教育委員会 1962)
『埼玉県植物誌 1998年版』(埼玉県教育委員会 1998)
『大樹名木抄』(坂庭清一郎 1940)
『武蔵野植物誌』(佐藤潤平 科学書院 1986)
『ふるさとの植物 埼玉県指定天然記念物他』(加藤[リョウ]明 1977)
『県指定天然記念物〈植物〉緊急現状調査報告書 平成10年度』(埼玉県教育委員会 1999)
『国・県指定天然記念物(植物)緊急現状調査報告書 平成22年度』(埼玉県教育委員会 2011)

樹木に関する資料
『植物の事典』(佐竹義輔〔ほか〕編 東京堂出版 1986)
『図解植物観察事典』(家永善文〔ほか〕著 地人書館 1982)
『図説花と樹の大事典』(植物文化研究会編 柏書房 1996)
『日本の野生植物 木本 1』(佐竹義輔〔ほか〕編 平凡社 1989)
『原色日本林業樹木図鑑 1』(倉田悟著 地球出版 1971)
『原色日本樹木図鑑 保育社の原色図鑑 19』(岡本省吾著 保育社 1976)
『果実の事典』(杉浦明編 宇都宮直樹編 朝倉書店 2008)
『果樹園芸大事典』(佐藤公一〔ほか〕編著 養賢堂 1984)
『新編果樹園芸ハンドブック』(杉浦明編 養賢堂 1991)
『園芸植物大事典 2』(青葉高〔ほか〕編 小学館 1988)  
『日本樹木誌 1』(日本樹木誌編集委員会 日本林業調査会 2009)

栗に関する資料
『秋の味覚「栗づくし」展』×付:主要参考図書
『小布施栗の文化誌』(市川健夫〔ほか〕著 銀河書房 1986)
『クリ果実 その性質と利用』(真部孝明著 真部孝明 2001)
『クリの栽培と経営』(為国末幸著 誠文堂新光社 1969) 
『クリの増収技術』(佐藤敬雄著 富民協会出版部 1965)
『クリの多収栽培』(若山善三著 農山漁村文化協会 1967)
『木の実 ものと人間の文化史 47』(松山利夫著 法政大学出版局 1982)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
果樹園芸  (625 9版)
伝説.民話[昔話]  (388 9版)
参考資料
(Reference materials)
『樹木大図説 1』(上原敬二著 有明書房 1961)
『埼玉四季の植物』(永野巌著 埼玉新聞社 1990)
『植物一日一題 随筆』(牧野富太郎著 東洋書館 1953)
『写真図説 日本巨樹名木大事典 4 日本老樹名木天然記念樹』(大空社 2009)
『新日本樹木総検索誌』(杉本順一 井上書店 1978)
『クリ栽培の実際』(荒木斉 農山漁村文化協会 1985)
『クリの作業便利帳』(荒木斉 農山漁村文化協会 2004)
『果樹園芸大百科 7 クリ』(農山漁村文化協会 2000)
『日本古典全集 3期〔21〕本朝食鑑』(正宗敦夫編 現代思潮社 1979)
『東松山市の文化財 大岡(含一部野田地区)編』(東松山市教育委員会 1991)
『世界神話伝説大系9 日本の神話伝説』(名著普及会 1979)
『与野市史 民俗編』(与野市 1980)
『みち紀行 与野の道をたずねて』(与野市教育委員会 1998)
『与野の不思議探検』(与野市教育委員会 1994)
『日本民俗大辞典 上』(福田アジオ〔ほか〕編 吉川弘文館 1999)
『日本説話伝説大事典』(志村有弘編 諏訪春雄編 勉誠出版 2000)
『弘法大師伝説集 2』(国書刊行会 1975)
『別冊歴史読本 8-3』(新人物往来社 1983.7)
キーワード
(Keywords)
伝説-日本
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000127404解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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